第8章 クラスタリングと高可用性


管理 UI の機能拡張

クラスタを設定するための Web ベースの管理 UI である Luci は、以下の機能を含んで更新されました:

  • クラスター化したサービスの削除時には、ダイアログボックスが表示されます。BZ#744048
  • UI には、改良された再開始アイコンが含まれています。BZ#740835
  • Add a child resource (子リソースの追加) ボタンが簡略化されています。BZ#704978
  • UI からデバッギングを有効にするオプションが追加されています。BZ#690621
静止中 luci 認証セッションの自動タイムアウト

Red Hat Enterprise Linux 6.3 では、luci の認証セッションは、15 分以上動作がないと自動的にタイムアウトになります。この期間は、/etc/sysconfig/luci ファイル内で who.auth_tkt_timeout パラメータを修正することにより、設定することができます。BZ#733753

新しい libqb パッケージ

libqb パッケージは、ハイパフォーマンスクライアントサーバーの再利用可能な機能の提供を主な目的とするライブラリを装備しています。これらの機能としてハイパフォーマンスロギング、トレーシング、プロセス相互の通信、ポーリングなどがあります。このパッケージは pacemaker パッケージの依存関係として導入されており、Red Hat Enterprise Linux 6.3 では技術プレビューと見なされます。BZ#782240

Pacemaker は今回 libqb を使用

新規に追加されたの libqb の依存関係のため、pacemaker は今回、冗長性の低いロギング機能を使用しますが、pacemaker のデバグとサポートの能力は維持します。BZ#782255

ノード間ロッキング用に CPG API の活用

Rgmanager には、ノード間ロッキング用に Corosync の Closed Process Group (CPG) API の使用を有効にする機能が含まれています。この機能は Corosync の Redundant Ring Protocol (RRP) 機能が有効になると自動的に有効になります。Corosync の RRP 機能は全面的サポートの対象と考慮されていますが、他の高可用性アドオンと併用する時には、これは技術プレビューと見なされます。

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