3.6. Tickless Kernel


Linux カーネルは、以前はプラットフォームに応じて所定の周波数 — 100 Hz、250 Hz、 あるいは 1000 Hz で、システムの各 CPU の割り込みが定期的に行われていました。カーネルは CPU が実行しているプロセスについてクエリを出し、その結果をプロセスアカウンティングとロードバランシングに使用していました。CPU の電力状態に関係なく、カーネルは タイマーティック (timer tick) として知られるこの割り込みを実行していました。そのため、アイドル状態の CPU でも最大で毎秒 1000 ものこうしたリクエストに応答していたのです。アイドル状態の CPU に省電力機能を実装しているシステムでは、こうした節電による利点を得られるようにタイマーティックは CPU が長い間アイドル状態にならないようにしていました。
Red Hat Enterprise Linux 6 のカーネルは、ティックレス (tickless) を実行します。つまり、旧式の定期タイマーの割り込みが、オンデマンド型の割り込みに取って代わられます。そのため、アイドル状態の CPU は、新しいタスクがプロセスにキューされるまではアイドル状態を維持します。そして電力消費が低い状態にある CPU はその状態をより長く維持できます。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.