25.4. 設定の例
25.4.1. デフォルトの OpenShift ディレクトリーの変更
デフォルトでは、OpenShift はそのデーターを
/var/lib/openshift/
ディレクトリーに保存します。このディレクトリーには openshift_var_lib_t
SELinux のタイプのラベルが付いています。OpenShift が別のディレクトリーにデータを保存できるようにするには、適切な SELinux コンテキストで、新しいディレクトリーにラベルを付けます。
以下の手順では、データを
/srv/openshift/
に保存するために、デフォルトの OpenShift ディレクトリーを変更する方法を示しています。
手順25.1 データを保存するためのデフォルトの OpenShift ディレクトリーの変更
- root で、
/srv
ディレクトリーに新しいopenshift/
ディレクトリーを作成します。新しいディレクトリーには、var_t
のタイプにラベルが付けられます。~]#
mkdir /srv/openshift~]$
ls -Zd /srv/openshift drwxr-xr-x. root root unconfined_u:object_r:var_t:s0 openshift/ - root で、
semanage
ユーティリティーを使用して、/srv/openshift/
を適切な SELinux コンテキストにマッピングします。~]#
semanage fcontext -a -e /var/lib/openshift /srv/openshift - 次に、root で
restorecon
ユーティリティーを使用して変更を適用します。~]#
restorecon -R -v /srv/openshift - これで、
/srv/openshift/
ディレクトリーに、正しいopenshift_var_lib_t
タイプのラベルが付けられます。~]$
ls -Zd /srv/openshift drwxr-xr-x. root root unconfined_u:object_r:openshift_var_lib_t:s0 openshift/