5.4. 既知の問題
RHEL 6 から RHEL 7 にアップグレードする際に発生する既知の問題を以下に示します。
- FIPS モードを有効にした状態では、RHEL 6 システムの RHEL 7 へのインプレースアップグレードはできない
- LDL フォーマットが使用されると IBM Z でのインプレースアップグレードに失敗してデータが失われる
- Preupgrade Assistant はシステムに特定のパッケージがない場合には notchecked とレポートする
- redhat-upgrade-tool がネットワークインターフェイスの再設定に失敗し、アップグレードが行われない
- redhat-upgrade-tool がネットワークインターフェイスの静的ルートの再設定に失敗し、アップグレードが実行されない
- /usr が別のパーティションにある場合に Red Hat Enterprise Linux 6 から 7 のインプレースアップグレードが失敗する理由
- マルチパスボリュームを使用する IBM Power、ビッグエンディアンアーキテクチャーのシステムでは、インプレースアップグレード時に問題が発生したり、アップグレードされたシステムが起動に失敗したり可能性がある。この問題を回避するには、このようなシステムでインプレースアップグレードを実行しないようにしてください。(BZ #1704283)
-
ターゲットの RHEL 7 リポジトリーに
kernel-3.10.0-1160.62.1.el7
パッケージ以降が含まれている場合、アップグレードは失敗します。これにより、システムが起動不可能な状態になります。この問題を回避するには、z-stream 更新なしで RHEL 7.9 GA リポジトリーを使用するか、リポジトリー内の RHEL 7.9 カーネルがkernel-3.10.0-1160.62.1.el7
パッケージより古いことを確認してください。(RHEL-3330)