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5.6. 非推奨になった機能

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ここでは、Red Hat Enterprise Linux 8 で 非推奨 となった機能の概要を説明します。

非推奨のデバイスは完全にサポートされています。つまり、非推奨のデバイスはテストおよび保守されています。デバイスが非推奨になっても、Red Hat Enterprise Linux 9 内でのサポート状況は変わりません。ただし、非推奨のデバイスは、次のメジャーバージョンのリリースではサポートされない可能性が高く、最新または今後のメジャーバージョンの新規 RHEL デプロイメントには推奨されません。

特定のメジャーリリースにおける非推奨機能の最新情報は、そのメジャーリリースの最新版のリリースノートを参照してください。サポート期間の詳細は、Red Hat Enterprise Linux のライフサイクル および Red Hat Enterprise Linux アプリケーションストリームのライフサイクル を参照してください。

パッケージが非推奨となり、使用の継続が推奨されない場合があります。特定の状況下では、製品からパッケージが削除されることがあります。その場合には、製品のドキュメントで、非推奨となったパッケージと同様、同一、またはより高度な機能を提供する最近のパッケージが指定され、詳しい推奨事項が記載されます。

RHEL 7 で使用され、RHEL 8 で 削除された 機能の詳細は RHEL 8 の導入における検討事項 を参照してください。

RHEL 8 で使用され、RHEL 9 で 削除された 機能の詳細はRHEL 9 の導入における検討事項を参照してください。

5.6.1. インストーラーおよびイメージの作成

複数のキックスタートコマンドおよびオプションが非推奨になりました。

RHEL 8 キックスタートファイルで以下のコマンドとオプションを使用すると、ログに警告が表示されます。

  • auth または authconfig
  • device
  • deviceprobe
  • dmraid
  • install
  • lilo
  • lilocheck
  • mouse
  • multipath
  • bootloader --upgrade
  • ignoredisk --interactive
  • partition --active
  • reboot --kexec

特定のオプションだけがリスト表示されている場合は、基本コマンドおよびその他のオプションは引き続き利用でき、非推奨ではありません。

キックスタートの詳細および変更点は、RHEL 8 の導入における検討事項キックスタートの変更 を参照してください。

(BZ#1642765)

キックスタートコマンド ignoredisk--interactive オプションが非推奨になりました。

Red Hat Enterprise Linux の将来のリリースで --interactive オプション を使用すると、致命的なインストールエラーが発生します。このオプションを削除するには、キックスタートファイルを変更することが推奨されます。

(BZ#1637872)

RHEL 8 で非推奨となった Image Builder lorax-composer バックエンド

Image Builder の以前のバックエンド lorax-composer は非推奨とみなされます。Red Hat Enterprise Linux 8 の残りのライフサイクルでは一部の修正のみが提供され、今後のメジャーリリースから削除される予定です。  Red Hat では、lorax-composer をアンインストールして osbuild-composer バックエンドを代わりにインストールすることを推奨します。

詳細は、RHEL システムイメージのカスタマイズ を参照してください。

(BZ#1893767)

5.6.2. ソフトウェア管理

rpmbuild --sign が非推奨になりました。

今回の更新で、rpmbuild --sign コマンドが非推奨となりました。Red Hat Enterprise Linux の今後のリリースでこのコマンドを実行すると、エラーが発生します。代わりに rpmsign コマンドを使用することが推奨されます。

(BZ#1688849)

5.6.3. シェルおよびコマンドラインツール

curl の Metalink サポートが無効になりました。

Metalink を使用してダウンロードされたコンテンツのクレデンシャルとファイルハッシュの不一致を処理する方法で、curl 機能に欠陥が見つかりました。この欠陥により、悪意のある攻撃者がホスティングサーバーを制御して次のことが可能になります。

  • ユーザーをだまして悪意のあるコンテンツをダウンロードさせる
  • ユーザーの知らないうちに、提供された認証情報への不正アクセスを取得する

この脆弱性による最大の脅威は、機密性と完全性です。これを回避するために、curl の Metalink サポートは Red Hat Enterprise Linux 8.2.0.z から無効になっています。

回避策として、Metalink ファイルをダウンロードした後、次のコマンドを実行します。

wget --trust-server-names --input-metalink`

以下に例を示します。

wget --trust-server-names --input-metalink <(curl -s $URL)

(BZ#1999620)

5.6.4. インフラストラクチャーサービス

mailman が非推奨に

今回の更新で、mailman パッケージが非推奨と識別され、Red Hat Enterprise Linux の将来のメジャーリリースで利用できなくなりました。

(BZ#1890976)

5.6.5. セキュリティー

NSS SEED 暗号が非推奨になりました。

Mozilla Network Security Services (NSS) ライブラリーでは、今後のリリースで SEED 暗号化を使用する TLS 暗号スイートのサポートがなくなります。NSS がサポートを削除した際に SEED 暗号に依存するデプロイメントを円滑に移行させるため、Red Hat は、他の暗号スイートのサポートを有効にすることを推奨します。

RHEL では、SEED 暗号はデフォルトですでに無効にされています。

(BZ#1817533)

TLS 1.0 および TLS 1.1 が非推奨になりました。

TLS 1.0 プロトコルおよび TLS 1.1 プロトコルは、システム全体の暗号化ポリシーレベル DEFAULT で無効になります。たとえば、Firefox Web ブラウザーのビデオ会議アプリケーションで、非推奨のプロトコルを使用する必要がある場合は、システム全体の暗号化ポリシーを LEGACY レベルに変更してください。

# update-crypto-policies --set LEGACY

詳細は、Red Hat カスタマーポータルのナレッジベースの記事 Strong crypto defaults in RHEL 8 and deprecation of weak crypto algorithms および man ページの update-crypto-policies(8) を参照してください。

(BZ#1660839)

RHEL 8 で DSA が非推奨になりました。

デジタル署名アルゴリズム (DSA) は、Red Hat Enterprise Linux 8 では非推奨であると考えられています。DSA キーに依存する認証メカニズムはデフォルト設定では機能しません。OpenSSH クライアントは、LEGACY のシステム全体の暗号化ポリシーレベルでも DSA ホストキーを許可しません。

(BZ#1646541)

NSSSSL2 Client Hello が非推奨に

TLS (Transport Layer Security) プロトコルバージョン 1.2 以前は、SSL (Secure Sockets Layer) プロトコルバージョン 2 と後方互換性がある形式の Client Hello メッセージを使用してネゴシエーションを開始できます。NSS (Network Security Services) ライブラリーでのこの機能への対応は非推奨となっており、デフォルトで無効になっています。

この機能への対応が必要なアプリケーションを有効にするには、新しい API の SSL_ENABLE_V2_COMPATIBLE_HELLO を使用する必要があります。この機能への対応は、Red Hat Enterprise Linux 8 の将来のリリースから完全に削除される可能性があります。

(BZ#1645153)

TPM 1.2 が非推奨になりました。

Trusted Platform Module (TPM) のセキュアな暗号化プロセッサーの標準バージョンが 2016 年に バージョン 2.0 に更新されました。TPM 2.0 は TPM 1.2 に対する多くの改良を提供しますが、以前のバージョンと後方互換性はありません。TPM 1.2 は RHEL 8 で非推奨となり、次のメジャーリリースで削除される可能性があります。

(BZ#1657927)

5.6.6. ネットワーク

RHEL 8 でネットワークスクリプトが非推奨に

Red Hat Enterprise Linux 8 では、ネットワークスクリプトが非推奨になっており、デフォルトでは提供されなくなりました。基本的なインストールでは、nmcli ツール経由で、NetworkManager サービスを呼び出す ifup スクリプトおよび ifdown スクリプトの新しいバージョンが提供されます。Red Hat Enterprise Linux 8 で ifup スクリプトおよび ifdown スクリプトを実行する場合は、NetworkManager を実行する必要があります。

/sbin/ifup-localifdown-pre-local、および ifdown-local の各スクリプトでは、カスタムコマンドが実行されません。

このスクリプトが必要な場合は、次のコマンドを使用すれば、システムに非推奨のネットワークスクリプトをインストールできます。

~]# yum install network-scripts

ifup スクリプトと ifdown スクリプトが、インストールされている従来のネットワークスクリプトにリンクされます。

従来のネットワークスクリプトを呼び出すと、そのスクリプトが非推奨であることを示す警告が表示されます。

(BZ#1647725)

5.6.7. カーネル

ディスクレスブートを使用した RHEL for Real Time 8 のインストールが非推奨になりました。

ディスクレスブートにより、複数のシステムがネットワーク経由で root ファイルシステムを共有できます。メリットはありますが、ディスクレスブートでは、リアルタイムのワークロードでネットワークレイテンシーが発生する可能性が高くなります。RHEL for Real Time 8 の将来のマイナー更新では、ディスクレスブート機能はサポートされなくなります。

(BZ#1748980)

qla3xxx ドライバーが非推奨になりました。

RHEL 8 では、qla3xxx ドライバーが非推奨になりました。このドライバーは、本製品の今後のメジャーリリースではサポートされない可能性が高く、新たに実装することは推奨されません。

(BZ#1658840)

dl2kdnetethoc、および dlci ドライバーは非推奨になりました。

RHEL 8 では、dl2kdnetethoc、および dlci ドライバーが非推奨になりました。このドライバーは、本製品の今後のメジャーリリースではサポートされない可能性が高く、新たに実装することは推奨されません。

(BZ#1660627)

rdma_rxe Soft-RoCE ドライバーが非推奨に

Remote Software Direct Memory Access over Converged Ethernet (Soft-RoCE) は RXE としても知られており、RDMA (Remote Direct Memory Access) をエミュレートする機能です。RHEL 8 では、Soft-RoCE 機能が、サポートされていないテクノロジープレビューとして利用できます。ただし、安定性の問題により、この機能は非推奨になり、RHEL 9 では削除されます。

(BZ#1878207)

5.6.8. ファイルシステムおよびストレージ

elevator カーネルコマンドラインパラメーターが非推奨になりました。

カーネルコマンドラインパラメーターの elevator は、すべてのデバイスのディスクスケジューラーを設定するために、以前の RHEL リリースで使用されていました。RHEL 8 では、このパラメーターが非推奨になりました。

アップストリームの Linux カーネルでは、elevator パラメーターに対応しなくなりましたが、互換性のために RHEL 8 でも引き続き利用できます。

カーネルは、デバイスのタイプに基づいてデフォルトのディスクスケジューラーを選択することに注意してください。これは通常、最適な設定です。別のスケジューラーが必要な場合は、udev ルールまたは Tuned サービスを使用して設定することが推奨されます。選択したデバイスを一致させ、それらのデバイスのスケジューラーのみを切り替えます。

詳しい情報は、ディスクスケジューラーの設定 を参照してください。

(BZ#1665295)

LVM mirror が非推奨化されました。

LVM mirror セグメントタイプが非推奨になりました。mirror のサポートは、RHEL の今後のメジャーリリースで削除されます。

Red Hat は、セグメントタイプが mirror ではなく、raid1 の LVM RAID 1 デバイスを使用することを推奨します。raid1 のセグメントタイプは、デフォルトの RAID 設定タイプで、mirror の代わりに、推奨のソリューションとしてこのタイプが使用されます。

mirror デバイスを raid1 に変換するには、ミラーリングされた LVM デバイスの RAID1 論理ボリュームへの変換 を参照してください。

LVM mirror には既知の問題が複数あります。詳細は、ファイルシステムおよびストレージの既知の問題 を参照してください。

(BZ#1827628)

peripety が非推奨になりました。

peripety パッケージは、RHEL 8.3 以降で非推奨になりました。

Peripety ストレージイベント通知デーモンは、システムストレージログを構造化されたストレージイベントに解析します。ストレージの問題を調査するのに役立ちます。

(BZ#1871953)

NFSv3 over UDP が無効になりました。

NFS サーバーは、デフォルトで UDP (User Datagram Protocol) ソケットを開いたり、リッスンしなくなりました。バージョン 4 では TCP (Transmission Control Protocol) が必要なため、この変更は NFS バージョン 3 にのみ影響を及ぼします。

RHEL 8 では、NFS over UDP に対応しなくなりました。

(BZ#1592011)

cramfs が非推奨になりました。

ユーザーの不足により、cramfs カーネルモジュールが非推奨になりました。代替策として squashfs が推奨されます。

(BZ#1794513)

5.6.9. Identity Management

openssh-ldap が非推奨に

openssh-ldap サブパッケージは、Red Hat Enterprise Linux 8 で非推奨になり、RHEL 9 で削除されます。openssh-ldap サブパッケージはアップストリームでは維持されないため、Red Hat は SSSD と sss_ssh_authorizedkeys ヘルパーを使用することを推奨しています。これは、他の IdM ソリューションよりも適切に統合でき、安全です。

デフォルトでは、ldap および ipa プロバイダーはユーザーオブジェクトの sshPublicKey LDAP 属性を読み取ります (利用可能な場合)。AD (Active Directory) には公開鍵を保存するためのデフォルトの LDAP 属性がないため、ad プロバイダーまたは IdM の信頼されるドメインのデフォルト SSSD 設定を使用して AD から SSH 公開鍵を取得することはできません。

sss_ssh_authorizedkeys ヘルパーが SSSD から鍵を取得できるようにするには、sssd.conf ファイルの services オプションに ssh を追加して ssh レスポンダーを有効にします。詳細は man ページの sssd.conf(5) を参照してください。

sshdsss_ssh_authorizedkeys を使用できるようにするには、man ページの sss_ssh_authorizedkeys(1) に記載されているように、AuthorizedKeysCommand /usr/bin/sss_ssh_authorizedkeys および AuthorizedKeysCommandUser nobody オプションを /etc/ssh/sshd_config ファイルに追加します。

(BZ#1871025)

DES および 3DES 暗号化タイプが削除されました。

RHEL 7 以降、セキュリティー上の理由から、データ暗号化標準 (DES) アルゴリズムが非推奨になり、デフォルトで無効化になりました。Kerberos パッケージの最近のリベースで、RHEL 8 からシングル DES (DES) およびトリプル DES (3DES) の暗号化タイプが削除されました。

DES または 3DES の暗号化のみを使用するようにサービスまたはユーザーが設定されている場合、以下のようなサービスの中断が発生する可能性があります。

  • Kerberos 認証エラー
  • unknown enctype 暗号化エラー
  • DES で暗号化されたデータベースマスターキー (K/M) を使用した KDC (Kerberos Distribution Center) が起動しない

アップグレードを準備するには、以下の操作を実施します。

  1. KDC が krb5check オープンソース Python スクリプトで DES または 3DES 暗号化を使用しているかどうかを確認します。GitHub の krb5check を参照してください。
  2. Kerberos プリンシパルで DES または 3DES 暗号化を使用している場合は、Advanced Encryption Standard (AES) などのサポート対象の暗号化タイプでキーを変更します。キー変更の手順については、MIT Kerberos ドキュメントの Retiring DES を参照してください。
  3. アップグレードの前に以下の Kerberos オプションを一時的に設定して、DES および 3DES からの独立性をテストします。

    1. KDC の /var/kerberos/krb5kdc/kdc.conf で、supported_enctypes を設定し、des または des3 は含まれません。
    2. すべてのホストについて、/etc/krb5.conf および /etc/krb5.conf.d のすべてのファイルで、allow_weak_cryptofalse に設定します。デフォルトは false です。
    3. すべてのホストについて、/etc/krb5.conf および /etc/krb5.conf.d のすべてのファイルで、permitted_enctypesdefault_tgs_enctypesdefault_tkt_enctypes を設定します。また、des または des3 は含めません。
  4. 前の手順で Kerberos 設定をテストしてサービスが中断されない場合は、サービスを削除してアップグレードします。最新の Kerberos パッケージにアップグレードした後は、この設定は必要ありません。

(BZ#1877991)

Samba で SMB1 プロトコルが非推奨になりました

Samba 4.11 以降、安全でない Server Message Block バージョン 1 (SMB1) プロトコルは非推奨となり、今後のリリースでは削除される予定です。

セキュリティーを向上させるために、デフォルトでは、Samba サーバーおよびクライアントユーティリティーで SMB1 が無効になっています。

(JIRA:RHELDOCS-16612)

5.6.10. デスクトップ

libgnome-keyring ライブラリーが非推奨になりました

libgnome-keyring ライブラリーがアップストリームで維持されず、RHEL に必要な暗号化ポリシーに従っていないため、libsecret ライブラリーが libgnome-keyring ライブラリーを引き継ぎ、libgnome-keyring は非推奨となりました。新しい libsecret ライブラリーは、必要なセキュリティー標準に準拠する代替ライブラリーです。

(BZ#1607766)

AlternateTab 拡張が削除される

AlternateTab GNOME Shell 拡張機能を提供する gnome-shell-extension-alternate-tab パッケージが削除されました。

window-switching 動作を設定するには、キーボード設定のキーボードショートカットを設定します。詳細は、Gnome 3.32 以降での Alternate-Tab の使用 を参照してください。(BZ#1922488)

5.6.11. グラフィックインフラストラクチャー

AGP グラフィックカードがサポートされなくなりました。

AGP (Accelerated Graphics Port) バスを使用するグラフィックカードは、Red Hat Enterprise Linux 8 ではサポートされていません。推奨される代替として、PCI-Express バスを備えたグラフィックスカードを使用してください。

(BZ#1569610)

5.6.12. Web コンソール

Web コンソールは、不完全な翻訳への対応を終了しました。

RHEL Web コンソールは、コンソールの翻訳可能な文字列の翻訳率が 50 % 未満の言語に対する翻訳提供を廃止しました。ブラウザーがこのような言語に翻訳を要求すると、ユーザーインターフェイスは英語になります。

(BZ#1666722)

5.6.13. Red Hat Enterprise Linux システムロール

geoipupdate パッケージが非推奨に

geoipupdate パッケージにはサードパーティーのサブスクリプションが必要で、プロプライエタリーコンテンツもダウンロードします。したがって、geoipupdate パッケージは非推奨となり、次の RHEL メジャーバージョンで削除されます。

(BZ#1874892)

5.6.14. 仮想化

SPICE が非推奨になりました

SPICE リモートディスプレイプロトコルが非推奨になりました。その結果、SPICE は RHEL 8 で引き続きサポートされますが、Red Hat では、リモートディスプレイストリーミングに代替ソリューションを使用することを推奨しています。

  • リモートコンソールへのアクセスには、VNC プロトコルを使用します。
  • 高度なリモートディスプレイ機能には、RDP、HP RGS、または Mechdyne TGX などのサードパーティーツールを使用します。

SPICE で使用される QXL グラフィックスデバイスも非推奨になっていることに注意してください。

(BZ#1849563)

virt-manager が非推奨になりました

Virtual Machine Manager アプリケーション (virt-manager) は非推奨になっています。RHEL 8 Web コンソール (Cockpit) は、後続のリリースで置き換えられる予定です。したがって、GUI で仮想化を管理する場合は、Web コンソールを使用することが推奨されます。ただし、virt-manager で利用可能な機能によっては、RHEL 8 Web コンソールが利用できない場合があります。

(JIRA:RHELPLAN-10304)

RHEL 8 では、仮想マシンのスナップショットへの対応が適切に行われていません。

仮想マシンスナップショットを作成する現在のメカニズムが適切に機能していないため、推奨されなくなりました。これにより、RHEL 8 では、仮想マシンのスナップショットを使用することが推奨されません。

新しい仮想マシンスナップのショットメカニズムは開発中で、RHEL 8 の将来のマイナーリリースで完全に実装される予定です。

(BZ#1686057)

Cirrus VGA 仮想 GPU タイプが非推奨に

Red Hat Enterprise Linux の今後のメジャー更新では、KVM 仮想マシンで Cirrus VGA GPU デバイスに対応しなくなります。したがって、Red Hat は Cirrus VGA の代わりに stdvga または virtio-vga デバイスの使用を推奨します。

(BZ#1651994)

5.6.15. コンテナー

Podman varlink ベースの REST API V1 が非推奨に

Podman varlink ベースの REST API V1 がアップストリームで非推奨となり、新しい Podman REST API V2 が使用されるようになりました。この機能は、Red Hat Enterprise Linux 8 の今後のリリースで削除されます。

(JIRA:RHELPLAN-60226)

5.6.16. 非推奨のパッケージ

以下のパッケージは非推奨となり、Red Hat Enterprise Linux の今後のメジャーリリースには含まれません。

  • 389-ds-base-legacy-tools
  • authd
  • custodia
  • hostname
  • libidn
  • lorax-composer
  • mercurial
  • net-tools
  • network-scripts
  • nss-pam-ldapd
  • sendmail
  • yp-tools
  • ypbind
  • ypserv
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