第4章 RHEL 8 へのアップグレードのための RHEL 7 システムの準備
RHEL 8 へのアップグレードのために RHEL 7 システムを準備するには、アップグレードを続行する前に、次の手順に従います。
GRUB Legacy ブートローダーを GRUB に移行する
アップグレード後も、RHEL 7 は GRUB Legacy ブートローダーを使用します。ただし、GRUB Legacy は RHEL 7 以降のバージョンでは対応していません。したがって、ブートローダーを手動で GRUB に移行する必要があります。詳細は、
RHEL 7 システム管理者ガイドの GRUB Legacy から GRUB へのアップグレード セクションを参照してください。- インストールされたパッケージの潜在的な問題を解決します。詳細は、「インストールされたパッケージが現在の RHEL メジャーバージョンと一致することを確認」 を参照してください。
カスタムスクリプト
System VおよびUpstartを、systemdサービスに合わせて調整します。RHEL 7 システムでは、
systemdがUpstartを init システムとして置き換えます。システムの起動時のシステムサービスの並列起動など、systemdが提供する機能を使用するには、レガシースクリプトのSystem VおよびUpstartを、手動でsystemdサービスに変換します。詳細は、Converting traditional sysV init scripts to Red Hat Enterprise Linux 7 systemd unit files を参照してください。スクリプトのシステムディレクトリーへのパスを更新します。
RHEL 7 システムでは、
/binディレクトリー、/sbinディレクトリー、/libディレクトリー、および/lib64ディレクトリーは、/usr内の対応するディレクトリーへのシンボリックリンクに置き換えられました。たとえば、RHEL 8 では、/binは、/usr/bin/ディレクトリーへのシンボリックリンクです。/bin、/sbin、/lib、および/lib64が実際のディレクトリーにあることを期待するスクリプトまたはアプリケーションを使用する場合は、それに応じて調整してください。たとえば、スクリプトおよびアプリケーションを次のように更新できます。-
/usr/bin/などの/usr内のパスを使用します -
/bin、/sbin、/lib、および/lib64がディレクトリーではなくシンボリックリンクであることを受け入れます。
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YUM 4 API を使用するように YUM スクリプトとプラグインを更新します。
RHEL 8 は、YUM 3 の Python API に対応しなくなりました。レガシー API を使用するスクリプトまたは YUM プラグインを使用する場合は、それを YUM 4 API に移行します。詳細は YUM スタックへの主な変更 を参照してください。
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アップグレード後に特定のパッケージが見つからない場合は、
トラブルシューティングの章の「RHEL 7 へのアップグレード後に不足しているパッケージをインストール」セクションを参照してください。 - RHEL 8 の導入における検討事項 を確認し、必要に応じてシステムに追加の変更を加えます。
システムを最新の RHEL 7.9 バージョンに更新し、ホストを再起動します。
yum update reboot
# yum update # rebootCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - すべてのアプリケーションとサービスが設定され、期待どおりに機能することを確認します。たとえば、ホストで DNS サーバーを実行している場合は、アップグレード後も設定が有効であること、およびサービスがアップグレード前と同じように機能することを確認します。
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RHEL 7 から RHEL 8 へのアップグレードのアップグレードに向けて RHEL 7 システムの準備に記載されている準備手順に従います。