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3.4. MySQL クライアントで CA 証明書の検証を使用して TLS 暗号化をグローバルで有効にする

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MySQL サーバーが TLS 暗号化に対応している場合は、安全な接続のみを確立し、サーバー証明書を検証するようにクライアントを設定します。この手順では、サーバー上のすべてのユーザーで TLS サポートを有効にする方法を説明します。

3.4.1. デフォルトで TLS 暗号化を使用するように MySQL クライアントを設定する

RHEL では、MySQL クライアントが TLS 暗号化を使用するようにグローバルに設定でき、サーバー証明書の Common Name (CN) が、ユーザーが接続するホスト名と一致することを検証します。これにより、man-in-the-middle 攻撃 (中間者攻撃) を防ぎます。

前提条件

  • MySQL サーバーで TLS サポートが有効になっている。
  • CA 証明書は、クライアントの /etc/pki/tls/certs/ca.crt.pem ファイルに保存されます。

手順

  • 以下の内容で /etc/my.cnf.d/mysql-client-tls.cnf ファイルを作成します。

    [client]
    ssl-mode=VERIFY_IDENTITY
    ssl-ca=/etc/pki/tls/certs/ca.crt.pem

    これらの設定は、MySQL クライアントが TLS 暗号化を使用すること、およびクライアントがホスト名をサーバー証明書の CN と比較すること (ssl-mode=VERIFY_IDENTITY) を定義します。さらに、CA 証明書 (ssl-ca) へのパスも指定します。

検証

  • ホスト名を使用してサーバーに接続し、サーバーの状態を表示します。

    # mysql -u root -p -h server.example.com -e status
    ...
    SSL:        Cipher in use is TLS_AES_256_GCM_SHA384

    SSL エントリーに Cipher in use is…​ が含まれている場合、接続は暗号化されています。

    このコマンドで使用するユーザーには、リモートで認証するパーミッションがあることに注意してください。

    接続するホスト名がサーバーの TLS 証明書のホスト名と一致しない場合、ssl-mode=VERIFY_IDENTITY パラメーターにより接続が失敗します。たとえば、localhost に接続する場合は、以下のようになります。

    # mysql -u root -p -h localhost -e status
    ERROR 2026 (HY000): SSL connection error: error:0A000086:SSL routines::certificate verify failed

関連情報

  • mysql(1) man ページの --ssl* パラメーターの説明。
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