第4章 RoCE の設定


Remote Direct Memory Access (RDMA) over Converged Ethernet (RoCE) は、イーサネットネットワーク上で RDMA を利用するネットワークプロトコルです。RoCE の設定には特定のハードウェアが必要です。ハードウェアベンダーには Mellanox、Broadcom、QLogic などがあります。

4.1. RoCE プロトコルバージョンの概要

以下は、RoCE のさまざまなバージョンです。

RoCE v1
RoCE バージョン 1 プロトコルは、Ethertype 0x8915 を持つイーサネットリンク層プロトコルです。同じイーサネットブロードキャストドメイン内にある 2 つのホスト間の通信を可能にします。
RoCE v2
RoCE バージョン 2 プロトコルは、UDP over IPv4 または UDP over IPv6 プロトコルの上位に存在します。RoCE v2 の場合、UDP の宛先ポート番号は 4791 です。

RDMA_CM は、データを転送するためにクライアントとサーバーとの間に信頼できる接続を確立します。RDMA_CM は、接続を確立するために RDMA トランスポートに依存しないインターフェイスを提供します。通信は、特定の RDMA デバイスとメッセージベースのデータ転送を使用します。

重要

クライアントで RoCE v2 を使用し、サーバーで RoCE v1 を使用するなど、異なるバージョンの使用はサポートされていません。このような場合は、サーバーとクライアントの両方が RoCE v1 で通信するように設定してください。

RoCE v1 はデータリンク層 (Layer 2) で動作し、同じネットワーク内の 2 台のマシンの通信のみをサポートします。デフォルトでは、RoCE v2 を使用できます。これは、ネットワーク層 (Layer 3) で機能します。RoCE v2 は、複数のイーサネットとの接続を提供するパケットルーティングをサポートしています。

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