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1.9. レスキュー環境からの sos レポートの生成

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Red Hat Enterprise Linux (RHEL) ホストが適切に起動しない場合は、sos レポートを収集するために、ホストを起動して レスキュー環境 を作成してください。

レスキュー環境を使用すると、/mnt/sysroot にターゲットシステムをマウントし、そのコンテンツにアクセスして、sos report コマンドを実行できます。

前提条件

  • ホストがベアメタルサーバーの場合は、マシンに物理的にアクセスできる。
  • ホストが仮想マシンの場合は、ハイパーバイザーにある仮想マシンの設定にアクセス権できる。
  • RHEL インストールを行うための ISO イメージファイル、インストール DVD、netboot CD、PXE (Preboot Execution Environment) 設定などの RHEL インストールソース。

手順

  1. インストールソースからホストを起動します。
  2. インストールメディアのブートメニューで、Troubleshooting を選択します。

    Troubleshooting オプションが選択された RHEL Anaconda Installer 画面のスクリーンショット
  3. Troubleshooting メニューで Rescue a Red Hat Enterprise Linux system オプションを選択します。

    Rescue オプションが選択された Troubleshooting 画面のスクリーンショット
  4. Rescue メニューで 1 を選択し、Enter キーを押して続行して、/mnt/sysroot ディレクトリーにシステムをマウントします。

    続行して /mnt/sysroot にターゲットホストをマウントするかを確認する Rescue 画面のスクリーンショット
  5. プロンプトが表示されたら、Enter キーを押してシェルを取得します。

    Enter キーを押してレスキューシェルプロンプトが表示されたレスキュー画面のスクリーンショット
  6. chroot コマンドを使用して、レスキューセッションの root ディレクトリーに見せかけたディレクトリーを /mnt/sysroot ディレクトリーに変更します。

    chroot コマンドを使用して、root ディレクトリーに見せかけたディレクトリーを /mnt/sysroot に変更した後の Rescue セッションのスクリーンショット
  7. オプション: 最初の Rescue 環境ではネットワークが起動していない可能性があるため、必ず最初にネットワークをセットアップしてください。たとえば、ネットワークに静的 IP アドレスが必要で、ネットワーク経由で sos レポートを転送したい場合は、以下のようにネットワークを設定します。

    1. 使用するイーサネットデバイスを特定します。

      # ip link show
      …​
      2: enp1s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
          link/ether 52:54:00:74:79:56 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    2. ネットワークインターフェイスに IP アドレスを割り当て、デフォルトゲートウェイを設定します。たとえば、サブネット 255.255.255.0 (CIDR 24) を持つ IP アドレス 192.168.0.1 をデバイス enp1s0 に追加する場合は、次のように入力します。

      # ip address add <192.168.0.1/24> dev <enp1s0>
      # ip route add default via <192.168.0.254>
    3. /etc/resolv.conf ファイルに nameserver エントリーを追加します。次に例を示します。

      # nameserver <192.168.0.5>
  8. sos report コマンドを実行し、画面の指示に従います。--upload オプションを追加すると、sos レポートの生成直後にレポートを Red Hat に転送できます。

    Enter キーを押して sos の実行を継続するよう求めている sos report ユーティリティーのスクリーンショット
  9. オプション: Red Hat でテクニカルサポートケースをすでに作成している場合には、ケース番号を入力して sos レポートファイルの名前に追加します。--upload を指定しており、ホストがインターネットに接続されている場合は対象のケースにアップロードされます。ケース番号がない場合は、このフィールドを空白にしておきます。ケース番号の入力は任意であるため、sos ユーティリティーの動作には影響はありません。

    Red Hat テクニカルサポートのケース番号を求める (オプション) sos ユーティリティーのスクリーンショット
  10. コンソール出力の末尾に表示されている sos レポートファイルの名前を書き留めておきます。

    作成されたアーカイブの場所を報告する sos ユーティリティーのスクリーンショット
  11. ホストがインターネットに接続されていない場合は、scp などのファイル転送ユーティリティーを使用して、ネットワーク上の別のホストに sos レポートを転送して Red Hat テクニカルサポートケースにアップロードします。

検証手順

  • sos ユーティリティーが、/var/tmp/ ディレクトリーにアーカイブを作成したことを確認します。

    /var/tmp/ ディレクトリーのリストを表示したファイルの結果を表示する端末画面のスクリーンショット

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