17.3. root ユーザーの設定とローカルアカウントの作成


17.3.1. root パスワードの設定

インストールプロセスを完了し、管理者 (スーパーユーザーまたは root としても知られている) アカウントでログインするには、root パスワードを設定する必要があります。これらのタスクには、ソフトウェアパッケージのインストールおよび更新と、ネットワーク、ファイアウォール設定、ストレージオプションなどのシステム全体の設定の変更と、ユーザー、グループ、およびファイルのパーミッションの追加または修正が含まれます。

インストールしたシステムの root 権限を取得するには、root アカウントを使用するか、管理者権限を持つユーザーアカウント (wheel グループのメンバー) を作成します。root アカウントは、インストール中に作成されます。管理者アクセスが必要なタスクを実行する必要がある場合に限り、管理者アカウントに切り替えてください。

警告

root アカウントは、システムを完全に制御できます。このアカウントへのアクセスを不正に入手すると、ユーザーの個人ファイルへのアクセスや削除が可能になります。

手順

  1. インストール概要 画面から、ユーザー設定 > root パスワード を選択します。root パスワード 画面が開きます。
  2. root パスワード フィールドにパスワードを入力します。

    強力な root パスワードを作成するための要件は次のとおりです。

    • 最低でも 8 文字の長さが 必要
    • 数字、文字 (大文字と小文字)、記号を含めることができる
    • 大文字と小文字が区別される
  3. 確認 フィールドにも同じパスワードを入力します。
  4. 必要に応じて Lock root account オプションを選択して、システムへの root アクセスを無効にします。
  5. 必要に応じて、Allow root SSH login with password オプションを選択し、root ユーザーとしてのこのシステムへの SSH アクセスを有効にします (パスワードを使用)。デフォルトでは、パスワードベースの SSH root アクセスは無効になっています。
  6. Done をクリックして root パスワードを確認し、Installation Summary ウィンドウに戻ります。

    脆弱なパスワードを使用して続行する場合は、Done を 2 回クリックする必要があります。

17.3.2. ユーザーアカウントの作成

ユーザーアカウントを作成してインストールを完了します。ユーザーアカウントを作成しない場合は、root としてシステムに直接ログインする必要がありますが、これは 推奨されません

手順

  1. Installation Summary ウィンドウで、User Settings > User Creation を選択します。ユーザーの作成 画面が開きます。
  2. フルネーム フィールドに、ユーザーアカウント名 (John Smith など) を入力します。
  3. ユーザー名 フィールドに、ユーザー名 (jsmith など) を入力します。

    コマンドラインからログインするには、ユーザー名 を使用します。グラフィカル環境をインストールする場合、グラフィカルログインマネージャーは、フルネーム を使用します。

  4. ユーザーに管理者権限が必要な場合は、このユーザーを管理者にする チェックボックスを選択します (インストールプログラムにより、このユーザーが wheel グループに追加されます)。

    管理者ユーザーは、sudo コマンドを実行し、root パスワードの代わりにユーザーパスワードを使用して、root のみが実行できるタスクを実行できます。こちらを使用した方が便利な場合もありますが、セキュリティーリスクを引き起こす可能性があります。

  5. Require a password to use this account チェックボックスを選択します。

    ユーザーに管理者権限を与える場合は、アカウントがパスワードで保護されていることを確認してください。アカウントにパスワードを割り当てない場合は、ユーザーに管理者特権を与えないでください。

  6. Password フィールドにパスワードを入力します。
  7. Confirm password フィールドに同じパスワードを入力します。
  8. Done をクリックして変更を適用し、Installation Summary 画面に戻ります。

17.3.3. ユーザーの詳細設定の編集

以下の手順では、Advanced User Configuration ダイアログボックスでユーザーアカウントのデフォルト設定を編集する方法を説明します。

手順

  1. Create User 画面で、Advanced をクリックします。
  2. 必要に応じて、Home directory フィールドの詳細を変更します。このフィールドには、デフォルトで /home/username が表示されます。
  3. User and Groups IDs セクションでは、次のことができます。

    1. Specify a user ID manually チェックボックスを選択し、+ または - を使用して、必要な値を入力します。

      デフォルト値は 1000 です。ユーザー ID (UID) の 0 ~ 999 はシステムが予約しているため、ユーザーに割り当てることができません。

    2. Specify a group ID manually チェックボックスを選択し、+ または - を使用して、必要な値を入力します。

      デフォルトのグループ名はユーザー名と同じで、デフォルトのグループ ID (GID) は 1000 です。GID の 0 ~ 999 はシステムが予約しているため、ユーザーグループに割り当てることができません。

  4. Group Membership フィールドに、コンマ区切りの追加グループリストを指定します。グループが存在しない場合は作成されます。追加されるグループにカスタムの GID を指定する場合は、カスタムの GID を括弧に入れて指定します。新しいグループにカスタムの GID を指定しない場合は、GID が自動的に割り当てられます。

    作成されたユーザーアカウントには、デフォルトグループメンバーシップが常に 1 つあります (Specify a group ID manually フィールドに設定した ID を持つユーザーのデフォルトグループ)。

  5. Save Changes をクリックして更新を適用し、Create User 画面に戻ります。
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat