第2章 起動時間を短縮するための systemd の最適化
システム管理者は、システムのパフォーマンスを最適化し、起動時間を短縮できます。systemd
が起動中に開始するサービスを確認し、その必要性を評価できます。起動時に開始される特定のサービスを無効にすると、システムの起動時間を短縮できます。
2.1. システムの起動パフォーマンスを調べる
システムの起動時のパフォーマンスを調べる場合は、systemd-analyze
コマンドを使用できます。特定のオプションを使用すると、systemd を調整して起動時間を短縮できます。
前提条件
オプション:
systemd
を調べて起動時間を調整する前に、有効なサービスをすべてリスト表示します。$ systemctl list-unit-files --state=enabled
手順
分析したい情報を選択します。
最後に正常に起動したときの起動時間に関する情報を分析します。
$ systemd-analyze
各
systemd
ユニットのユニット初期化時間を分析します。$ systemd-analyze blame
この出力では、システムが最後に起動した時に初期化にかかった時間に応じて、ユニットが降順で表示されます。
最後に正常に起動したときに、初期化に最も時間がかかったクリティカルなユニットを特定します。
$ systemd-analyze critical-chain
この出力では、起動に非常に時間がかかっているユニットが、赤字で強調表示されています。
図2.1 systemd-analyze critical-chain コマンドの出力
関連情報
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systemd-analyze(1)
man ページ