5.4. リモートシステムの設定
SAP HANA のインストール用に 1 つ以上のリモートシステム (マネージドノード) を準備するには、次の手順を使用します。
前提条件
- Red Hat Satellite サーバーまたは Red Hat Customer Portal から Red Hat ソフトウェアパッケージをインストールできるように、マネージドノードが正しく設定されていることを確認する。
- Ansible コントロールノードから各マネージドノードへのパスワードなしの ssh アクセス。
SAP HANA でサポートされている RHEL リリース。
- SAP HANA でサポートされている RHEL リリースについては、SAP ノート 2235581 を参照してください。
手順
- サーバーの元の設定を保持する場合は、バックアップを作成します。
インベントリーファイルを作成するか、ファイル
/etc/ansible/hosts
を変更します。このファイルには、ホストのグループの名前と、設定する各システム (マネージドノード) が別々の行に含まれています (例:sap_hana
という名前のホストグループ内の 3 つのホストの場合)。[sap_hana] host01 host02 host03
パスワードなしで、ssh を使用して、3 つのホストすべてにログインできることを確認します。以下に例を示します。
# ssh host01 uname -a # ssh host02 hostname # ssh host03 echo test
以下の内容で、
sap-hana.yml
という名前の YAML ファイルを作成します。- hosts: sap_hana roles: - sap_general_preconfigure - sap_hana_preconfigure
重要正しいインデント (たとえば、
roles:
の前に 2 つの空白) が必要です。RHEL System Roles
sap_general_preconfigure
およびsap_hana_preconfigure
を実行して、SAP HANA のインストール用にマネージドノードを準備します。# ansible-playbook sap-hana.yml
注記- ロールは、マネージドノードの初期インストールの直後に使用されるように設計されています。これらのロールを SAP またはその他の実稼働システムに対して実行する場合は、最初にアサーションモードで実行して、該当する SAP ノートに従って SAP の推奨事項から逸脱している設定を検出できるようにしてください。通常モードで実行すると、ロールはマネージドノードで SAP 推奨の設定を適用します。通常とは異なるシステム設定が原因で、まれにロールによる意図しない変更が発生することがあります。実稼働システムで通常モードでロールを使用する前に、まずシステムをバックアップし、テストおよび QA システムでロールをテストすることを強く推奨します。
- Playbook の実行の終了時に、各マネージドノードの再起動が必要であると報告されます。この時点でマネージドノードを再起動してください。