第4章 Fuse on JBoss Enterprise Application Platform の使用


4.1. カスタマーポータルへのログイン

必要なパッケージをダウンロードする前に、Red Hat Fuse サブスクリプションを持つ Red Hat カスタマーポータのアカウントが必要になります。このアカウントを使用して、https://access.redhat.com/login のポータルにログインします。

4.2. 必要なパッケージのダウンロード

Download ボタンをクリックして、カスタマーポータルから必要なパッケージを取得します。

get started with fuse on eap download devstudio download jboss eap download fuse on eap

4.3. Fuse on EAP のインストールおよび設定

Fuse on EAP をインストールおよび設定するには、以下のステップを実行します。

  1. 次のように、シェルプロンプトから JBoss EAP インストーラーを実行します。

    java -jar DOWNLOAD_LOCATION/jboss-eap-7.2.0-installer.jar
  2. インストール中、以下を行います。

    1. 契約条件に同意します。
    2. JBoss EAP ランタイムのインストールパス EAP_INSTALL を選択します。
    3. 管理ユーザーを作成し、後で必要になる管理ユーザーのクレデンシャル情報を注意して書き留めておきます。
    4. 残りの画面では、デフォルト設定を使用できます。
  3. シェルプロンプトを開き、EAP_INSTALL ディレクトリーに移動します。
  4. EAP_INSTALL ディレクトリーから、以下のように Fuse on EAP のインストーラーを実行します。

    java -jar DOWNLOAD_LOCATION/fuse-eap-installer-7.3.0.jar

4.4. 開発環境の設定

開発環境を設定するには、以下の手順を実行します。

  1. 以下のように、CodeReady Studio インストーラーを実行します。

    java -jar DOWNLOAD_LOCATION/devstudio-12.11.0.GA-installer-standalone.jar
  2. インストール中、以下を行います。

    1. 契約条件に同意します。
    2. インストールパスを選択します。
    3. Java 8 JVM を選択します。
    4. Select Platforms and Servers ステップで、Add をクリックして EAP_INSTALL ディレクトリーの場所を確認し、JBoss EAP ランタイムを設定します (「Fuse on EAP のインストールおよび設定」 を参照してください)。
    5. Select Additional Features to InstallRed Hat Fuse Tooling を選択します。
  3. CodeReady Studio が起動します。Searching for runtimes ダイアログが表示されたら OK をクリックして JBoss EAP ランタイムを作成します。
  4. (任意手順): コマンドラインから Apache Maven を使用するには、付録A Maven を使用する準備 の説明どおりに Maven をインストールおよび設定する必要があります。

    注記

    CodeReady Studio のみを使用する場合、CodeReady Studio にはMaven が事前インストールおよび設定されているため、Maven をインストールする必要は厳密的にはありません。しかし、コマンドラインから Maven を呼び出す場合は、インストールを行う必要があります。

4.5. 最初のアプリケーションのビルド

以下の手順を実行して、Fuse on JBoss EAP で最初のアプリケーションをビルドします。

  1. CodeReady Studio で以下のように新しいプロジェクトを作成します。

    1. File→New→Fuse Integration Project と選択します。
    2. Project Name フィールドに eap-camel を入力します。
    3. Next をクリックします。
    4. Select a Target Environment ペインで以下の設定を選択します。

      • Standalone をデプロイメントプラットフォームとして選択します。
      • Wildfly/Fuse on EAP をランタイム環境として選択し、Runtime (optional) ドロップダウンメニューを使用してJBoss EAP 7.x Runtime サーバーをターゲットランタイムとして選択します。
    5. ターゲットランタイムの選択後、Camel Version が自動的に選択され、フィールドがグレーアウトされます。
    6. Next をクリックします。
    7. Advanced Project Setup ペーンで Spring Bean - Spring DSL テンプレートを選択します。
    8. Finish をクリックします。
    9. 関連する Fuse Integration パースペクティブを開くように要求された場合は、Yes をクリックします。
    10. CodeReady Studio が必要なアーティファクトをダウンロードし、バックグラウンドでプロジェクトをビルドする間待機します。

      重要

      CodeReady Studio で初めて Fuse プロジェクトをビルドする場合、リモート Maven リポジトリーから依存関係をダウンロードするため、ウィザードがプロジェクトの生成を完了するまで 数分かかることがあります。プロジェクトがバックグラウンドでビルドされている間は、ウィザードを中断したり、CodeReady Studio を閉じたりしないようにしてください。

  2. 以下のように、プロジェクトをサーバーにデプロイします。

    1. サーバーが起動していない場合は、Servers ビュー (Fuse Integration パースペクティブの左下隅) で Red Hat JBoss EAP 7.2 Runtime サーバーを選択し、緑色の矢印をクリックして起動します。
    2. Console ビューに以下のようなメッセージが表示されるまで待機します。

      14:47:07,283 INFO  [org.jboss.as] (Controller Boot Thread) WFLYSRV0025: JBoss EAP 7.2.0.GA (WildFly Core 6.0.11.Final-redhat-00001) started in 13948ms - Started 495 of 680 services (326 services are lazy, passive or on-demand)
    3. サーバーが起動した後、Servers ビューに切り替え、サーバーを右クリックしてコンテキストメニューで Add and Remove を選択します。
    4. Add and Remove ダイアログで eap-camel プロジェクトを選択し、Add > ボタンをクリックします。
    5. Finish をクリックします。
  3. 以下のように、プロジェクトが動作していることを確認します。

    1. URL http://localhost:8080/camel-test-spring?name=Kermit に移動し、eap-camel プロジェクトで実行されているサービスにアクセスします。
    2. ブラウザーウインドウには、Hello Kermit が応答として表示されるはずです。
  4. 以下のようにプロジェクトをアンデプロイします。

    1. Servers ビューで Red Hat JBoss EAP 7.2 Runtime サーバーを選択します。
    2. サーバーを右クリックし、コンテキストメニューで Add and Remove を選択します。
    3. Add and Remove ダイアログで eap-camel プロジェクトを選択し、< Remove ボタンをクリックします。
    4. Finish をクリックします。
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