第4章 統合するアプリケーションへのコネクション
統合するアプリケーションに接続するための主なステップは次のとおりです。
- 統合する各アプリケーションまたはサービスへのコネクションを作成します。
- 統合する各アプリケーションへのコネクションを持つインテグレーションを作成します。
コネクションの作成手順は、アプリケーションまたはサービスごとに異なります。各種のコネクションを作成し、特定のインテグレーション向けに設定するための詳細は、『Fuse Online のアプリケーションおよびサービスへの接続』を参照してください。
コネクションの一般的な情報は以下を参照してください。
4.1. Fuse Online からアプリケーションへのコネクションの作成
コネクションを作成するには、接続するアプリケーションのコネクターを選択し、入力フィールドに値を入力して、そのアプリケーションへのコネクションを設定します。提供する必要のある設定の詳細は、アプリケーションごとに異なります。コネクションの設定後、このコネクションと同じアプリケーションへの別のコネクションを区別できる名前を付けます。任意で、コネクションの詳細を指定できます。
同じコネクターを使用して、そのアプリケーションへのコネクションをいくつでも作成することができます。たとえば、AMQ コネクターを使用して 3 つのコネクションを作成することが可能です。各 AMQ コネクションは異なるブローカーを指定することが可能です。
例については、以下を参照してください。
4.2. 承認取得のための一般的な手順
インテグレーションでは、アクセス要求の認証に OAuth プロトコルを使用するアプリケーションに接続する場合があります。これには、そのアプリケーションにアクセスするために Fuse Online のインストールを登録する必要があります。登録により、Fuse Online インストールから該当するアプリケーションへのすべてのコネクションが承認されます。たとえば、Fuse Online インストールを Salesforce に登録する場合、Fuse Online インストールから Salesforce へのすべてのコネクションは、登録によって提供された同じ Salesforce クライアント ID と 同じ Salesforce クライアントシークレットを使用します。
Fuse Online 環境ごとに、OAuth を使用するアプリケーション 1 つにつき Fuse Online をクライアントとする 1 つの登録のみが必要です。この登録により、複数のコネクションを作成でき、コネクションごとに違うユーザークレデンシャルを使用できます。
接続する OAuth アプリケーションによって特定のステップは異なりますが、登録は常にクライアント ID とクライアントシークレットで Fuse Online 環境を提供します。アプリケーションによっては、クライアント ID およびクライアントシークレットに別のラベルを使用することがあります。たとえば、Salesforce はコンシューマーキーとコンシューマーシークレットを生成します。
OAuth アプリケーションによっては、登録が提供するクライアント ID およびクライアントシークレットを追加するため、Fuse Online が Settings ページにエントリーを提供することがあります。これに該当するアプリケーションを確認するには、Fuse Online の左パネルで Settings をクリックします。
前提条件
- Fuse Online の Settings ページに、OAuth プロトコルを使用してアクセスを承認するアプリケーションのエントリーがあります。
手順の概要
- Fuse Online の OAuth Application Management ページで、Fuse Online を登録するアプリケーションのエントリーを展開します。これにより、クライアント ID およびクライアントシークレットのフィールドが表示されます。
-
OAuth Application Management ページの上部付近に表示されている
During registration, enter this callback URL:
の URL をクリップボードにコピーします。 - 別のブラウザータブで、登録するアプリケーションの Web サイトに移動し、クライアント ID とシークレットを取得するのに必要なステップを実行します。これらのステップの 1 つで、Fuse Online 環境のコールバック URL を入力する必要があります。クリップボードにコピーした URL を 2 つ目のステップで貼り付けます。
- Fuse Online の Settings ページにクライアント ID とクライアントシークレットを貼り付け、設定を保存します。
その他のリソース
Settings ページにエントリーがあるアプリケーションを登録する例:
- Fuse Online の Settings ページにエントリーのないアプリケーションを登録する例: Fuse Online を Dropbox クライアントとして登録
- OAuth プロトコルを使用するアプリケーションへのアクセスを許可するカスタムコネクターの使用に関する情報: カスタムコネクターからコネクションを作成
4.3. コネクションの検証
OAuth を使用するアプリケーションにアクセスするために Fuse Online の承認を取得した後、そのアプリケーションへのコネクションを 1 つ以上作成できます。OAuth アプリケーションへのコネクションを作成する場合、Fuse Online はそのコネクションを検証し、承認が取得されていることを確認します。いつでもコネクションを再度検証し、承認が有効であることを確認できます。
OAuth アプリケーションによっては、有効期限のあるアクセストークンを付与することがあります。アクセストークンの期限が切れた場合、アプリケーションに再接続して新しいアクセストークンを取得できます。
OAuth を使用するコネクションを検証するか、OAuth アプリケーションの新しいアクセストークンを取得するには、以下を実行します。
- 左側のパネルで Connections をクリックします。
- 検証するコネクション、または新しいアクセストークンを取得するコネクションをクリックします。
- コネクションの詳細ページで、Validate または Reconnect をクリックします。
検証または再接続に失敗した場合は、アプリケーションまたはサービスプロバイダーを確認し、アプリケーションの OAuth キー、ID、トークン、またはシークレットが有効であるか判断します。アイテムが期限切れになったり、取り消された可能性があります。
OAuth アイテムが無効になったり、期限切れや取り消しになった場合は、新しい値を取得し、アプリケーションの Fuse Online 設定に貼り付けます。コネクションが検証されなかったアプリケーションの登録については、「Fuse Online のアプリケーションおよびサービスへの接続」の手順を参照してください。更新された設定が導入されたら、上記の手順にしたがって更新されたコネクションを検証します。検証に成功し、このコネクションを使用しているインテグレーションが実行されている場合は、インテグレーションを再起動します。インテグレーションを再起動するには、停止してから開始します。
検証に失敗し、再接続が失敗したものの、サービスプロバイダーですべてが有効であると見られる場合は、アプリケーションで Fuse Online 環境を登録してから、コネクションを再作成します。Fuse Online は再作成時にコネクションを検証します。コネクションを再作成し、コネクションを使用しているインテグレーションがある場合、インテグレーションを編集して古いコネクションを削除し、新しいコネクションを追加する必要があります。インテグレーションが実行されている場合、これを停止してから再起動する必要があります。
4.4. インテグレーションへのコネクションの追加
コネクションをシンプルなインテグレーションやオペレーションフローに追加する場合、Fuse Online はコネクションのアプリケーション接続時に実行できるアクションのリストを表示します。必ず 1 つのアクションを選択する必要があります。実行中のインテグレーションでは、各コネクションは選択したアクションのみを実行します。たとえば、Twitter コネクションをインテグレーションの最初のコネクションとして追加した場合、Twitter で Twitter ハンドルがメンションされたツイートを監視する Mention アクションを選択することがあります。
一部のアクションを選択すると、アクションを設定する 1 つまたは複数のパラメーターの指定を要求されます。たとえば、Salesforce コネクションをインテグレーションに追加し、On create アクションを選択する場合、リードや取引先責任者など対象となるオブジェクトの種類を示す必要があります。
4.5. コネクション情報の表示および編集方法
コネクションの作成後、Fuse Online は内部識別子をコネクションに割り当てます。この識別子は変更しません。コネクションの名前、説明、または設定値を変更でき、Fuse Online は同じコネクションとして認識します。
コネクションに関する情報を表示および編集する方法は 2 つあります。
- 左側のパネルで Connections をクリックし、詳細を表示するコネクションをクリックします。
左側のパネルで Integrations をクリックし、インテグレーションを表示してその Summary ページを確認します。インテグレーションのフローダイアグラムでは以下を行います。
- シンプルなインテグレーションの場合は、コネクションアイコンをクリックしてそのコネクションの詳細を表示します。
-
API プロバイダーインテグレーションの場合は
をクリックし、インテグレーションのオペレーションリストを表示します。詳細を表示するコネクションが含まれるフローがあるオペレーションをクリックします。
Connection Details ページで、編集するコネクションのフィールドの横にある
をクリックして、そのフィールドを編集します。コネクションによっては、設定フィールドの下にある Edit をクリックして設定値を変更します。値を変更したら必ず Save をクリックしてください。
実行中のインテグレーションで使用されるコネクションを更新する場合、インテグレーションを再パブリッシュする必要があります。
アクセスを許可する OAuth プロトコルを使用するアプリケーションへのコネクションでは、コネクションが使用するログインクレデンシャルを変更することはできません。アプリケーションに接続し、異なるログインクレデンシャルを使用するには、新しいコネクションを作成する必要があります。
4.6. カスタムコネクターからコネクションを作成
カスタムコネクターを定義するエクステンションをアップロードした後、カスタムコネクターを使用できます。Fuse Online が提供するコネクターを使用してコネクションを作成する方法と同様に、カスタムコネクターを使用してコネクションを作成します。
カスタムコネクターは、OAuth プロトコルを使用するアプリケーションのカスタムコネクターであることがあります。このようなコネクターからコネクションを作成する前に、コネクターのアプリケーションにアクセスするための Fuse Online 環境を登録する必要があります。これは、コネクターのアプリケーションのインターフェースで行います。Fuse Online 環境を登録する方法の詳細は、アプリケーションによって異なります。
たとえば、カスタムのコネクターを使用して Yammer へのコネクションを作成する場合に、Yammer 内に新規アプリケーションを作成して、Fuse Online 環境を登録する必要があります。登録によって、Fuse Online の Yammer クライアント ID と Fuse Online の Yammer クライアントシークレットの値が提供されます。Fuse Online 環境から Yammer へのコネクションは、この 2 つの値を提供する必要があります。
アプリケーションによっては、この 2 つの値にコンシューマー ID やコンシューマーシークレットなどの異なる名前を使用する場合があるため注意してください。
Fuse Online 環境を登録した後に、アプリケーションへのコネクションを作成できます。コネクションを設定するとき、クライアント ID およびクライアントシークレットを入力するためのパラメーターが必要になります。これらのパラメーターを利用できない場合は、エクステンションの開発者に連絡し、クライアント ID とクライアントシークレットの指定を可能にする更新済みのエクステンションを依頼する必要があります。