第9章 インテグレーションの管理


一般的なセットアップには、Fuse Online 開発環境、Fuse Online テスト環境、および Fuse Online デプロイメント環境が含まれます。そのため、Fuse Online は Fuse Online 環境からインテグレーションをエクスポートし、そのインテグレーションを別の Fuse Online 環境にインポートする機能を提供します。インテグレーションの管理に関する情報と手順は、特に記述がない限り、各種の Fuse Online 環境で同じになります。

インテグレーションの管理に役立つ情報は、以下を参照してください。

9.1. インテグレーションのライフサイクルの処理

インテグレーションを作成およびパブリッシュした後に、インテグレーションの動作を更新する必要がある場合があります。パブリッシュされたインテグレーションのドラフトを編集し、実行中のバージョンを更新されたバージョンに置き換えることができます。そのため、Fuse Online はインテグレーションごとに、複数のバージョンと各バージョンの状態を維持します。インテグレーションのバージョンや状態を理解することは、インテグレーションの管理に役立ちます。

インテグレーションのバージョンの説明

各 Fuse Online 環境では、インテグレーションごとに複数のバージョンを保持できます。複数のインテグレーションバージョンをサポートすることには、以下のような利点があります。

  • 適切に動作しないバージョンをパブリッシュした場合、インテグレーションの適切なバージョンに戻して実行することができます。これには、適切に動作しないバージョンを停止して、適切に動作するバージョンを起動します。
  • 要件またはツールの変更に応じて、インテグレーションを段階的に更新できます。新しいインテグレーションを作成する必要はありません。

Fuse Online は、インテグレーションの新しいバージョンが実行されるたびに、新しいバージョン番号を割り当てます。たとえば、Twitter to Salesforce Sample Integration をパブリッシュをすると仮定します。実行後に、インテグレーションを更新して、別のアカウントを使用して Twitter に接続します。その後、更新されたインテグレーションを公開します。Fuse Online は実行中のバージョンのインテグレーションを停止し、インクリメントされたバージョン番号でインテグレーションの更新されたバージョンをパブリッシュします。

実行されていた最初のインテグレーションはバージョン 1 になります。現在稼働している更新されたインテグレーションはバージョン 2 になります。バージョン 2 を編集し (たとえば、別のアカウントを使用して Salesforce に接続するためなど)、そのバージョンをパブリッシュする場合、インテグレーションのバージョン 3 になります。

インテグレーションのドラフトバージョンは必ず 1 つになります。Fuse Online には、インテグレーションのドラフトバージョンの定義がありますが、このバージョンのインテグレーションを実行することはありません。インテグレーションのドラフトバージョンには数字がありません。インテグレーションの編集時に、インテグレーションのドラフトバージョンを更新します。

Fuse Online では、インテグレーションの概要ページでインテグレーションのバージョンリストを確認することができます。このページを表示するには、左側のナビゲーションパネルで Integrations をクリックします。対象のインテグレーションのエントリーで、View をクリックします。

インテグレーション状態の説明

Fuse Online では、インテグレーションのバージョンリストで、各エントリーがそのバージョンの状態を示します。それは以下の 1 つになります。

状態

説明

Running

Running バージョンが実行されています。これはサービスです。インテグレーションの 1 つのバージョンのみを稼働することができます。つまり、1 度に 1 つのバージョンのみが Running 状態になることができます。

Stopped

Stopped バージョンは実行していません。インテグレーションのドラフトバージョンは Stopped 状態になります。ある時点で実行されていたインテグレーションが停止されると Stopped 状態になります。

このインテグレーションで Running 状態のバージョンがない場合、停止されたバージョンを起動できます。

Pending

Pending のバージョンは移行中です。Fuse Online はこのバージョンのインテグレーションの開始処理中または停止処理中のいずれかになりますが、インテグレーションは実行または停止されていません。

Error

Error 状態にあるインテグレーションバージョンは、起動中または実行中に OpenShift エラーが発生しました。そのエラーによって起動または実行が停止されました。これが発生した場合、適切に実行される以前のインテグレーションバージョンを開始してください。または、テクニカルサポートにお問い合わせください。これには、Fuse Online ページの右上にある InfoIcon アイコンを選択し、Support を選択します。

9.2. インテグレーションを使用可能および使用不可能にする

インテグレーションの作成後、これをドラフトとして保存したり、パブリッシュして実行を開始することができます。インテグレーションをパブリッシュする場合、Fuse Online は必要なリソースをアセンブルし、インテグレーションランタイムをビルドします。さらに、インテグレーションを実行する OpenShift Pod をデプロイし、インテグレーションの実行を開始します。

いつでも、ボタンをクリックしてインテグレーションの実行を停止することができます。インテグレーションを再度開始した場合、Fuse Online には必要なものがすでに揃っているため、パブリッシュして初めて実行したときよりも開始に時間がかかりません。

最初にインテグレーションのバージョンを開始するプロセスは、インテグレーションのパブリッシュと呼ばれます。詳細は以下のトピックを参照してください。

9.2.1. インテグレーションのパブリッシュ

初めてインテグレーションのバージョンを実行するには、パブリッシュします。インテグレーションをパブリッシュするとインテグレーションランタイムがビルドおよびデプロイされます。インテグレーションは実行を開始します。インテグレーションをパブリッシュした後、停止および再起動することができます。インテグレーションの 1 つのバージョンを 1 度に実行することができます。

パブリッシュの代替

最初にインテグレーションを実行するには、以下の 1 つを実行してパブリッシュします。

  • インテグレーションの作成または編集手順の最後で、右上の Publish をクリックします。
  • インテグレーションのドラフトバージョンをパブリッシュします。

    1. Fuse Online パネルの左側にある Integrations をクリックします。
    2. インテグレーションのリストで、ドラフトエントリーの右側の Three Vertical Dots をクリックし、Publish を選択します。

パブリッシュの進捗

Fuse Online は、複数のステージがあるパブリッシュプロセスの進捗を表示します。

  1. Assembling は、インテグレーションのビルドに必要な Pod リソースを作成します。
  2. Building は、インテグレーションをデプロイするための準備をします。
  3. Deploying は、インテグレーションを実行する Pod のデプロイメントを待ちます。
  4. Starting は、Pod がインテグレーションの実行を開始するまで待機します。
  5. Deployed はインテグレーションが実行されていることを示します。

起動中に View Logs をクリックすると、起動時の情報を提供する OpenShift ログを表示できます。

パブリッシュ後のインテグレーション状態

インテグレーションのパブリッシュが完了すると、Running 状態がインテグレーション名の横に表示されます。Pod がインテグレーションを実行している状態になります。

9.2.2. インテグレーションの停止

インテグレーションごとに、稼働中のバージョンが必ず 1 つ存在します。実行中のバージョンが Running 状態になります。いつでも、インテグレーションの実行を停止できます。

前提条件

停止するインテグレーションは Running 状態になります。

手順

  1. Fuse Online パネルの左側にある Integrations をクリックします。
  2. インテグレーションのリストで、実行を停止するインテグレーションのエントリーを特定します。このエントリーは、このインテグレーションが Running 状態であることを示しています。
  3. このインテグレーションのエントリーの右端にある Kebab をクリックし、Stop を選択します。

結果

Fuse Online がインテグレーションの実行を停止します。インテグレーションリストのインテグレーションのエントリーで、Stopping が表示された後に Stopped が表示されます。

9.2.3. インテグレーションの開始

インテグレーションを初めて開始するプロセスは、インテグレーションの実行前に Fuse Online がインテグレーションランタイムを構築する必要があるため、インテグレーションをパブリッシュすると呼ばれます。いつでも、インテグレーションの実行を停止して、再度開始できます。

前提条件

起動するインテグレーションが Stopped 状態である必要があります。

手順

  1. 左のナビゲーションパネルで Integrations をクリックします。
  2. インテグレーションのリストで、開始するインテグレーションのエントリーの右にある Kebab をクリックします。
  3. Start を選択します。

結果

Fuse Online は、そのインテグレーションバージョンの状態として Starting を表示し、インテグレーションが再度稼働したときに Running を表示します。

9.2.4. インテグレーションの旧バージョンの再起動

思うように動作しないインテグレーションをパブリッシュする可能性があります。このような場合、適切に動作しないバージョンを停止し、以前パブリッシュした適切に実行されるバージョンに置き換えます。

前提条件

  • 稼働しているバージョンのインテグレーションを停止する必要があります。
  • 別のバージョンのインテグレーションがあり、それを実行する必要があります。

手順

  1. 左側のパネルで Integrations をクリックし、この環境のインテグレーションの一覧を表示します。
  2. 旧バージョンをパブリッシュするインテグレーションのエントリーをクリックします。Fuse Online はインテグレーションのバージョンリストを表示します。
  3. 実行しているバージョンのエントリーで、右端にある Kebab をクリックし、Stop を選択します。
  4. OK をクリックして、このバージョンの実行を停止することを確認します。
  5. ページの上部付近にあるインテグレーション名のの右側に Stopped が表示されるまで待ちます。
  6. そのまま旧バージョンをパブリッシュする場合は、次の手順を飛ばします。また、旧バージョンをパブリッシュする前に、更新することもできます。

    1. 更新するインテグレーションバージョンのエントリーで、右端の Kebab をクリックし、Replace Draft を選択します。
    2. 必要に応じてインテグレーションを更新します。
    3. 更新が完了したら、右上の Publishをクリックし、再度 Publish をクリックして確認します。これは、次の 2 つのステップの代わりになります。
  7. そのまま旧バージョンをパブリッシュする場合は、再度実行を開始するインテグレーションバージョンのエントリーで、右端の Kebab をクリックし、Start を選択します。
  8. Start をクリックして、このバージョンのインテグレーションを開始することを確認します。

結果

Fuse Online はインテグレーションを開始します。これには数分かかります。インテグレーションの稼働時、Running version n がインテグレーション名の右側に表示されます。

9.3. インテグレーションの実行に関するログ情報

Fuse Online は、インテグレーションの実行ごとに、以下のアクティビティー情報をフローの各ステップに提供します。

  • ステップが実行された日付と時刻
  • ステップの実行にかかった時間
  • 実行が成功したかどうか
  • 実行に成功しなかった場合のエラーメッセージ

Fuse Online でこの情報を表示するには、インテグレーションの概要を表示して Activity タブをクリックします。

インテグレーション実行に関する詳細を取得するには、インテグレーションフローにログステップを追加して、インテグレーションが処理するメッセージに関する情報をログに記録します。ログステップは、インテグレーションが受信する各メッセージに対して、以下を 1 つまたは複数提供できます。

  • メッセージのヘッダーを含む、メッセージに関するメタデータを提供するメッセージのコンテキスト。
  • メッセージの内容を提供するメッセージのボディー。
  • 明示的に指定するテキストまたは Apache Camel Simple language 式の評価で指定するテキスト。
注記

これまでのリリースで使用できたログコネクションは、インテグレーションに追加されなくなりました。ログコネクションの代わりにログステップを追加します。

前提条件

  • フローを作成または編集することになります。Fuse Online でインテグレーションを追加するよう要求されます。または、Fuse Online で最後のコネクションを選択するよう要求されます。

手順

  1. フロービジュアライゼーションにて、ログステップを追加する場所でプラス記号をクリックします。Fuse Online が最後のコネクションを選択するよう要求する場合は、このステップをスキップします。
  2. Log をクリックします。
  3. Configure Log Step ページで、ログするコンテンツを選択します。Custom Text を選択した場合、テキスト入力フィールドに以下のいずれかを入力します。

    • ログするテキスト
    • Camel Simple 言語式

    式を入力すると、Fuse Online は式を解決し、生成されたテキストをログに記録します。

  4. ログステップ設定が完了したら、Next をクリックしてフローにステップを追加します。

次のステップ

フローの完了後にインテグレーションをパブリッシュすると、新しいログステップからの出力が表示されます。

その他のリソース

ログステップのあるフローの実行後、ログステップからの出力はインテグレーションの Activity タブに表示されます。「インテグレーションアクティビティー情報の表示」を参照してください。

9.4. インテグレーションの監視

Fuse Online は、インテグレーションの実行を監視するさまざまな方法を提供します。以下を参照してください。

9.4.1. インテグレーション履歴の表示

Fuse Online はインテグレーションの各バージョンを維持します。各インテグレーションのバージョンのリストを常に確認できます。

手順

  1. 左側のパネルで Integrations をクリックし、環境のインテグレーションの一覧を表示します。
  2. バージョンを表示するインテグレーションのエントリーの右側にある View をクリックします。

結果

表示されるページの History セクションに、インテグレーションのバージョンがリストされます。 Current Version アイコンは、正常に稼働している最新バージョンである現在のバージョンを特定します。各バージョンの最後に起動した日付も確認できます。

特定のバージョンを編集、開始、または停止するには、バージョンのエントリーの右にある Kebab をクリックします。実行するオペレーションを選択します。

9.4.2. インテグレーションのアクティビティーに関する情報の表示

Fuse Online はインテグレーションの実行ごとにアクティビティーの情報を提供します。この情報はインテグレーションのログの一部です。フローの各ステップに対して、Fuse Online は以下を提供します。

  • ステップが実行された日付と時刻
  • ステップの実行にかかった時間
  • 実行が成功したかどうか
  • 実行に成功しなかった場合のエラーメッセージ

この情報はいつでも確認することができます。

前提条件

  • アクティビティー情報を表示する現在稼働中のインテグレーションまたは過去に稼働していたインテグレーションが存在する必要があります。
  • このインテグレーションは、1 回以上実行されている必要があります。

手順

  1. 左側のパネルで Integrations をクリックします。
  2. アクティビティー情報を表示するインテグレーションのエントリーの右側にある View をクリックします。
  3. インテグレーションの概要ページで Activity をクリックします。
  4. 必要に応じて、日付フィルターやキーワードフィルターを入力して、表示する実行を制限します。
  5. アクティビティー情報を表示するインテグレーションの実行をクリックします。

その他のリソース

  • ログステップをインテグレーションに追加すると、いずれかのステップの間で追加情報を取得できます。ログステップは、受信する各メッセージに関する情報を提供し、指定するカスタムテキストを提供できます。ログステップを追加する場合、アクティビティー情報を表示するインテグレーションの実行を拡張すると、インテグレーションのステップの 1 つとして表示されます。他のステップの Fuse Online 情報を表示するように、ログステップの Fuse Online 情報を表示します。「インテグレーションの実行に関するログ情報」を参照してください。

9.4.3. 特定インテグレーションのメトリクスの表示

Fuse Online は、各インテグレーションに以下のメトリクスを提供します。

  • Total Errors は、過去 30 日以内にこのインテグレーションのすべての実行で発生したランタイムエラーの数を示します。
  • Last Processed は、このインテグレーションが最後にメッセージを処理した日時を表示します。メッセージが正常に処理されたり、エラーが含まれたりする可能性があります。
  • メッセージのTotal Messagesは、過去 30 日以内にこのインテグレーションの実行がすべて処理したメッセージの数になります。これには、メッセージの失敗が含まれます。
  • Uptime は、このインテグレーションがいつ実行を開始したかと、エラーなで実行を続けている期間を示します。

前提条件

メトリクスを表示するインテグレーションが稼働している必要があります。

手順

  1. 左側のパネルで Integrations をクリックします。
  2. メトリクスを表示するインテグレーションのエントリーの右側にある View をクリックします。
  3. インテグレーションの概要ページで Metrics をクリックします。

9.4.4. Fuse Online 環境のメトリクスの表示

Fuse Online 環境のメトリクスが Fuse Online のホームページに表示されます。

手順

左側のパネルで Home をクリックします。

結果

Fuse Online は以下のメトリクスを 5 秒ごとに更新します。

  • この環境に定義されているインテグレーション数、稼働中のインテグレーションの数、停止されたインテグレーションの数、および保留中のインテグレーションの数。Fuse Online は、保留中のインテグレーションを停止または開始します。赤いバツ印は、実行を停止したエラーが発生した稼働状態だったインテグレーションを示しています。
  • この環境で定義されたコネクションの数。
  • 過去 30 日以内にこの環境でインテグレーションによって処理されたメッセージの合計数。これには、現在は稼働していない可能性のあるインテグレーションや、この環境から削除された可能性のあるインテグレーションによって処理されたメッセージも含まれます。
  • アップタイムは、稼働中のインテグレーションが 1 つ以上存在した期間を示します。アップタイム開始時の日付および時間も表示されます。

9.5. インテグレーションのテスト

作成したインテグレーションが Fuse Online の開発環境で正しく稼働した後、そのインテグレーションを別の Fuse Online 環境で実行し、テストする場合があります。

前提条件

  • Fuse Online 開発環境と Fuse Online テスト環境が必要です。
  • Fuse Online の開発環境で、正しく稼働しているインテグレーションが存在する必要があります。

手順

  1. インテグレーションを別の環境にコピーする 方法を確認します。
  2. 開発環境からインテグレーションをエクスポートします。「インテグレーションのエクスポート」を参照してください。
  3. インテグレーションをテスト環境にインポートします。「インテグレーションのインポート」を参照してください。

9.6. インテグレーション実行のトラブルシューティングに関するヒント

インテグレーションの動作が停止したら、アクティビティーおよび履歴の詳細を確認してください。「インテグレーションアクティビティー情報の表示」および「インテグレーション履歴の表示」を参照してください。

OAuth を使用するアプリケーションへのコネクションでは、アプリケーションのアクセストークンが期限切れであることを示すエラーメッセージが表示されることがあります。場合によっては、403 - Access denied というメッセージが表示されることがあります。メッセージの情報は、インテグレーションが接続しているアプリケーションによって異なります。この場合、アプリケーションへ再接続し、インテグレーションを再パブリッシュします。

  1. 左側のパネルで Integrations をクリックします。
  2. インテグレーションのリストで、実行が停止したインテグレーションのエントリーの右側にある View をクリックします。
  3. インテグレーションの概要ページのフロービジュアライゼーションで、再接続するアプリケーションのアイコンをクリックします。

    これが API プロバイダーインテグレーションの場合、インテグレーションの概要ページでそのフローアイコンをクリックし、オペレーションのリストを表示します。次に、パスに障害のあるコネクションが含まれるオペレーションをクリックし、オペレーションのパスビジュアライゼーションで障害のあるコネクションをクリックします。

  4. コネクションの詳細ページで、Reconnect をクリックします。
  5. アプリケーションの OAuth ワークフローのプロンプトに応答します。

    Fuse Online は、そのアプリケーションへのアクセスが承認されたことを示すメッセージを表示します。アプリケーションによっては、これに数秒かかることがありますが、より長期間かかることもあります。

  6. アプリケーションを再接続した後、インテグレーションを起動します。

再接続が適切に行われない場合は、以下を試行します。

  1. Fuse Online をアプリケーションのクライアントとして再登録します。「承認取得のための一般的な手順」を参照してください。
  2. 新しいコネクションを作成します。
  3. 古いコネクションを使用していた各インテグレーションを編集します。

    1. 古いコネクションを削除します。
    2. 新しいコネクションに置き換えます。
  4. 更新された各インテグレーションをパブリッシュします。

9.7. インテグレーションの更新

インテグレーションの作成後、ステップを追加、編集、または削除するためにインテグレーションを更新する必要があります。

前提条件

Fuse Online 環境では、更新するインテグレーションのバージョンがある必要があります。

手順

  1. Fuse Online パネルの左側にある Integrations をクリックします。
  2. インテグレーションのリストで、更新するインテグレーションの View をクリックします。
  3. インテグレーションの概要ページで、右上隅の Edit Integration をクリックします。

    これがシンプルなインテグレーションである場合、Fuse Online はインテグレーションのフローを表示します。これが API プロバイダーインテグレーションである場合、Fuse Online はオペレーションリストを表示します。特定のオペレーションのフローを更新するには、オペレーションの右にある Create flow または Edit flow をクリックして、そのフローを表示します。

  4. 必要に応じてフローを更新します。

    • ステップを追加するには、フロービジュアライゼーションで、ステップを追加する場所のプラス記号をクリックします。その後、追加するステップを表すカードをクリックします。
    • ステップを削除するには、フロービジュアライゼーションで削除するステップの TrashIcon をクリックします。
    • ステップの設定を変更する場合は、フロービジュアライゼーションで更新するステップの Configure をクリックします。設定ページで、必要に応じてパラメーター設定を更新します。

9.8. インテグレーションの削除

インテグレーションの削除後、Fuse Online はそのインテグレーションの履歴を保持します。削除されたインテグレーションのバージョンをインポートする場合、Fuse Online は削除されたインテグレーションの履歴をインポートされたインテグレーションと関連付けます。

手順

  1. Fuse Online パネルの左側にある Integrations をクリックします。
  2. インテグレーションのリストで、開始するインテグレーションのエントリーの右にある Kebab をクリックし、Delete を選択します。
  3. ポップアップの OK をクリックし、インテグレーションの削除を確認します。

9.9. インテグレーションの別の環境へのコピー

開発、ステージング、および実稼働環境全体でインテグレーションを実行するには、インテグレーションをエクスポートおよびインポートします。環境は、すべて単一の OpenShift クラスターに配置することができ、複数の OpenShift クラスター全体に分散することもできます。

ここで説明する手順では、Fuse Online コンソールでインテグレーションをエクスポートおよびインポートします。

Fuse Online をオンサイトで OpenShift Container Platform 上で実行している場合、特定のインテグレーションをエクスポートおよびインポートする必要がある CI/CD (Continuous Integration/Continuous Deployment) パイプラインが存在する場合があります。これを行う方法については、「Using external tools to export/import integrations for CI/CD」を参照してください。

以下を参照してください。

9.9.1. インテグレーションのコピー

各 Fuse Online インストールは、インテグレーションのエクスポート元となる環境です。インテグレーションのエクスポートによって、異なる Fuse Online 環境でインテグレーションを再作成するのに必要な情報が含まれる zip ファイルがダウンロードされます。

環境では、各インテグレーションは 1 つの Draft バージョンのみを持つことができます。

インテグレーションのインポート結果は以下によって異なります。

  • インテグレーションが以前インポートされたかどうか。
  • インテグレーションが使用するコネクションが以前インポートされたかどうか。

Fuse Online は、各インテグレーションと各コネクションの内部 ID を使用し、インポート先の環境にすでに存在するかどうかを判断します。インテグレーション名またはコネクション名を変更する場合、Fuse Online は異なる名前を持つ同じインテグレーションまたはコネクションとして認識します。

以下の表は、インレグレーションのインポートで可能な結果を表しています。

インポートする環境インポートオペレーションによる動作

インテグレーションはこれまでインポートされていない。

インテグレーションを作成します。インテグレーションは Draft 状態です。

インテグレーションは以前インポートされた。

Fuse Online はインテグレーションを更新します。更新されたインテグレーションは Draft 状態です。このインテグレーションの Draft バージョンがある場合、これは失われます。

インポートされたインテグレーションは、インポートオペレーションの前に環境に存在しなかったコネクションを使用する。

Fuse Online は、シークレット以外が同じ設定のコネクションを作成します。新しいコネクションを確認する必要があります。コネクションが新しい環境に対して完全に設定されていない場合、不足している設定を追加する必要があります。たとえばこのような場合、Fuse Online 環境をコネクションがアクセスするアプリケーションのクライアントとして登録し、シークレットの設定を取得する必要がある場合があります。

9.9.2. インテグレーションのエクスポート

Fuse Online がインテグレーションをエクスポートする場合、zip ファイルをローカルの Downloads フォルダーにダウンロードします。この zip ファイルには、異なる Fuse Online 環境でインテグレーションを再作成するために必要な情報が含まれます。

インテグレーションのエクスポートは、インテグレーションをバックアップする方法でもあります。しかし、Fuse Online はインテグレーションのバージョンを維持するため、バックアップコピーを保持するのにインテグレーションのエクスポートは必要ありません。

手順

  1. Fuse Online の左パネルで Integrations をクリックします。
  2. インテグレーションのリストで、エクスポートするインテグレーションのエントリーを特定します。
  3. エントリーの右側にある Three Vertical Dots をクリックし、Export を選択します。

次のステップ

インテグレーションを別の Fuse Online 環境にインポートするには、その環境を開いて、エクスポートした zip ファイルをインポートします。

9.9.3. インテグレーションのインポート

Fuse Online 環境で、別の Fuse Online 環境からエクスポートされたインテグレーションをインポートできます。インテグレーションのエクスポートは、インテグレーションをインポートするためにアップロードする zip ファイルをダウンロードします。

前提条件

  • 別の Fuse Online 環境からエクスポートされたインテグレーションが含まれる zip ファイルが必要です。

手順

  1. インテグレーションをインポートする Fuse Online 環境を開きます。
  2. 左側のパネルで Integrations をクリックします。
  3. 右上の Import をクリックします。
  4. エクスポートしたインテグレーション zip ファイルを 1 つまたは複数ドラッグアンドドロップするか、エクスポートしたインテグレーションが含まれる zip ファイルに移動して選択します。

    Fuse Online はファイルをインポートし、適切にインポートが完了したときにメッセージを表示します。

  5. 左側のパネルで Integrations をクリックします。
  6. インテグレーションのリストで、インポートしたインテグレーションのエントリーにある View をクリックします。
  7. 設定が必要な通知がある場合は、インテグレーションの概要の右上にある Edit integration をクリックします。
  8. 設定が必要な各コネクションに対して、以下を行います。

    1. Configure ボタンをクリックして詳細を表示します。
    2. 必要に応じてコネクションの詳細を入力または変更します。このページのすべてのフィールドが正しく、セキュリティー設定のみが必要になることがあります。
    3. Next をクリックします。
  9. 左側のパネルで Settings をクリックします。

    Settings ページには、OAuth プロトコルを使用するアプリケーションのエントリーが表示されます。

  10. 設定が必要で、OAuth プロトコルを使用するアプリケーションにアクセスする各コネクションに対して、Fuse Online 環境をアプリケーションに登録します。手順はアプリケーションごとに異なります。以下の該当するトピックを参照してください。

  11. 左側のパネルで Connections をクリックし、設定が必要なコネクションがないことを確認します。
  12. 左側のパネルで Integrations をクリックします。インテグレーションのリストでは、インポートされたインテグレーションはエントリーの左上隅に緑の三角が表示されます。
  13. インテグレーションのリストで、インポートしたインテグレーションのエントリーの右側にある Three Vertical Dots をクリックし、Edit を選択します。
  14. 右上の Save をクリックするか、インポートしたインテグレーションの実行を開始する場合は Publish をクリックします。Fuse Online は、インテグレーションをドラフトとして保存するか、パブリッシュするかに関わらず、更新されたコネクションを使用するようインテグレーションを更新します。
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