1.3. インストールスクリプトを使用した Fuse Online のアップグレード
OperatorHub ではなく、インストールスクリプトを使用して Fuse Online をインストールした場合、Fuse Online をアップグレードする一般的な手順は次のとおりです。
クラスター管理者は、Fuse Online バックアップおよびリストアデータベースの Docker イメージへのアクセスを設定します。
- OCP 3.11 の場合は、Fuse Online バックアップおよびリストアデータベースイメージを docker.io からローカルキャッシュにプルします。
- OCP 4.6 の場合は、Docker Hub クレデンシャルを既存の syndesis pull secret に追加します。
- 最新の Fuse Online リリースをダウンロードします。
- クラスター管理者から Fuse Online をアップグレードする権限を取得します。
- 更新スクリプトを実行します。
下記条件のアップグレード手順は同じです。
- Fuse Online 7.7 から Fuse Online 7.8
- Fuse Online 7.8 の古いバージョンから Fuse Online 7.8 の新しいバージョン
前提条件
オンサイトで OCP に Fuse Online バージョン 7.7 がインストールされ、稼働している必要があります。または、OCP 3.11 に Fuse Online のバージョン 7.8 がインストールされ、稼働しており、新しいアプリケーションイメージへのアップグレードを検討中です。
以前のバージョンの場合は以下が必要になります。
- OCP で Fuse Online バージョン 7.6 を実行している場合は、7.7 にアップグレード してから 7.8 にアップグレードする必要があります。
- OCP で Fuse Online バージョン 7.5 を実行している場合は、7.6 にアップグレード してから 7.7 にアップグレードする必要があります。
- OCP で Fuse Online バージョン 7.4 を実行している場合は、7.5 にアップグレード してから 7.6 にアップグレードする必要があります。
- OCP で Fuse Online バージョン 7.3 を実行している場合は、7.4 にアップグレード してから 7.5 にアップグレードする必要があります。
- OCP で Fuse Online バージョン 7.2 を実行している場合は、7.3 にアップグレード する必要があります。
- OCP で Fuse Online バージョン 7.1 を実行している場合は、7.2 にアップグレード する必要があります。
-
oc
クライアントツールをインストール済みであり、Fuse Online がインストールされている OCP クラスターに接続されている。 - クラスター管理者権限が必要です。この手順の最初の 2 つのステップで必要になります。
手順
- Docker の制限エラーが発生しないようにするため、クラスター管理者は アップグレード前の Docker イメージへのアクセス の説明にしたがって、Docker イメージへのアクセスを設定します。
クラスター管理者は、Fuse Online パッケージをダウンロードしてして、特定のプロジェクトでユーザーに対して Fuse Online のアップグレード権限を割り当てる必要があります。
以下の場所から Fuse Online インストールスクリプトが含まれるパッケージをダウンロードします。
https://github.com/syndesisio/fuse-online-install/releases/tag/1.11
ファイルシステムの任意の場所で、ダウンロードしたアーカイブをデプロイメントします。
Fuse-online-install-1.11
ディレクトリーには、Fuse Online をアップグレードするためのスクリプトとサポートファイルが含まれています。デプロイメントしたアーカイブが含まれるディレクトリーに移動します。以下に例を示します。
cd fuse-online-install-1.11
以下のように、クラスター管理者アカウントで OpenShift にログインします。
oc login -u admin -p admin
Fuse Online をアップグレードする必要のある OpenShift プロジェクトに切り替えます。
oc project fuse-online-project
Fuse Online のカスタムリソース定義を更新します。
bash install_ocp.sh --setup
そのプロジェクト内だけで、Fuse Online のアップグレード権限を割り当てます。たとえば、以下のコマンドは、
developer
ユーザーに、Fuse Online のアップグレード権限を割り当てます。クラスター管理者がこのコマンドを実行した後に、developer
ユーザーは対象のプロジェクトでのみ (fuse-online-project
) Fuse Online をアップグレードできます。bash install_ocp.sh --grant developer
Fuse Online のアップグレード権限を割り当てられたユーザーは、アプリケーションを実行できます。
以下のように、OpenShift にログインします。
oc login -u developer
以下のように、Fuse Online をアップグレードするプロジェクトに切り替えます。
oc project fuse-online-project
アップグレードするバージョンを確認するには、以下のように
--version
オプションを指定して更新スクリプトを実行します。bash update_ocp.sh --version
以下のような更新スクリプトを実行します。
bash update_ocp.sh
このスクリプトの詳細を確認するには、
$ bash update_ocp.sh --help
を実行します。インフラストラクチャーのアップグレード中およびアップグレード後も、既存のインテグレーションは引き続き Fuse Online ライブラリーおよび依存関係の古いバージョンで実行されます。
次のように稼働中の Fuse Online インテグレーションをアップグレードします。
- Fuse Online で、アップグレードするインテグレーションを選択します。
- Edit を選択します。
- Publish を選択してインテグレーションを再パブリッシュします。
インテグレーションの再パブリッシュを行うと、最新の Fuse Online 依存関係を使用して再ビルドが強制されます。