第3章 トランザクションマネージャーの設定および参照を行うインターフェイス
allInfacl および Spring Boot は、Fuse でトランザクションマネージャーを設定し、デプロイされたアプリケーションでトランザクションマネージャーを使用するためのトランザクションクライアントのインターフェイスを提供します。管理タスクである設定と開発タスクである参照には明確な違いがあります。アプリケーション開発者は、アプリケーションが以前に設定したトランザクションマネージャーを参照するように設定する必要があります。
3.1. トランザクションマネージャーの機能
トランザクションマネージャーは、1 つ以上のリソース間でトランザクションを調整するアプリケーションの一部です。トランザクションマネージャーのロールは以下のとおりです。
- 境界: begin、commit メソッド、および rollback メソッドを使用してトランザクションを開始および終了します。
- トランザクションコンテキストの管理: トランザクションコンテキストには、トランザクションマネージャーがトランザクションを追跡するために必要な情報が含まれます。トランザクションマネージャーは、トランザクションコンテキストを作成し、それらを現在のスレッドに割り当てます。
複数のリソース間でのトランザクションの調整: エンタープライズレベルのトランザクションマネージャーは、通常複数のリソース間でトランザクションを調整する機能があります。この機能には、2 相コミットプロトコルとリソースが XA プロトコルを使用して登録して管理する必要があります。「XA 標準のサポート」を参照してください。
これは高度な機能で、すべてのトランザクションマネージャーでサポートされるわけではありません。
- 障害からの回復: システムに障害が発生した場合や、アプリケーションに問題があった場合にトランザクションマネージャーは、リソースの整合性のない状態のままにならないようにします。場合によっては、システムを一貫した状態に復元するために、手動による介入が必要になる場合があります。