4.2. Red Hat Insights for Red Hat Enterprise Linux
4.2.1. Advisor
Advisor による新しい推奨事項
9 つの新しい推奨事項が利用可能です。
- "hv_storvsc" ドライバーで実行する Hyper-V ゲストが一部ハングする、または Hyper-V ホストでメモリーが枯渇するとシステムがクラッシュする
- "quota=on" オプションを指定して gfs2 ファイルシステムをマウントすると、カーネルパニックが発生する
- libselinux の既知のバグが原因で Cron ジョブが失敗する
- CPU の x86-64-v1 および x86-64-v2 マイクロアーキテクチャーレベルが RHEL 8 および RHEL 9 で非推奨とマークされる
- 複数のプロセスが同時に同じ autofs パスにアクセスすると、autofs プロセスがクラッシュする
- 不要なファイルが含まれていると AD ユーザーで認証エラーが発生する
- LVM デバイス上で実行されているファイルシステムが多すぎると Leapp がクラッシュする
- plymouth パッケージがインストールされていない場合、convert2rhel を実行しても RHEL への変換は失敗する
- MD RAID 5 アレイの IO 操作は、カーネルのリグレッションのバグが原因で高 IO 負荷時に停止する
4.2.2. インベントリー
カスタムの Staleness および削除
システム管理者は、カスタムの Staleness および削除設定を使用して、Red Hat Insights がシステムを Stale と見なし、インベントリーから削除するフラグを立てるまでに、システムが非アクティブである必要がある日数を設定できます。
デフォルトでは、システムが 1 日以内に Red Hat と通信しないと、システムに Stale のラベルが付けられます。7 日以内にシステムの通信がない場合は、Stale 警告としてラベルが付けられます。14 日以内にシステムの通信がない場合は、Insights によりインベントリーから削除されます。この機能更新により、システム管理者は以下の設定を変更できるようになります。
- システムの Staleness は最大 7 日
- システムの Stale 警告は最大 180 日
- システムの削除は最大 2 年
この機能は、Inventory > System Configuration > Staleness and Deletion で利用できるようになりました。
システムの Staleness や削除を管理するために必要なロールと権限の詳細は、システムインベントリーの表示と管理 の Red Hat Insights for Red Hat Enterprise Linux を使用したシステムの Staleness や削除の管理 を参照してください。
変換前と変換後の互換性のある CentOS ホスト特定
Insights インベントリー内でホストを表示するときに、CentOS 7 ホストが Insights に登録されていて、変換前分析または変換タスクを実行できる互換性がある場合は、システムを表示すると、システム名の下にシステムを RHEL に変換という視覚的なインジケーターが表示されます。