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第2章 JBoss EAP の概要

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2.1. JBoss EAP 7 について

Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (JBoss EAP) 7.2 は、Java Enterprise Edition (Java EE) 8 の認定実装です。JBoss EAP のメジャーバージョンは、WildFly コミュニティープロジェクトの機能の完全性が希望のレベルに達した時点で、このコミュニティープロジェクトからフォークされます。その後、テストと製品化が長期間行われ、実稼働向けに安定化、認定、および改良されます。JBoss EAP メジャーバージョンのライフタイムの間、選択された機能はコミュニティープロジェクトからチェリーピックおよびバックポートされ、同じメジャーバージョン内の機能が強化されたマイナーリリースに追加されます。

JBoss EAP は、高可用性クラスタリング、メッセージング、分散キャッシュなど、事前設定されたオプションを機能に提供します。これにより、ユーザーは JBoss EAP が提供するさまざまな API やサービスを使用して、アプリケーションを書き込み、デプロイ、および実行することもできます。

JBoss EAP には、必要時のみにサービスを有効にできるモジュラー後続が含まれているため、起動速度が改善されます。web ベースの管理コンソールと管理コマンドラインインターフェース (CLI) により、XML 設定ファイルを編集する必要がなく、タスクをスクリプト化および自動化する機能が追加されます。さらに、JBoss EAP には、セキュアでスケーラブルな Java EE アプリケーションを迅速に開発するための API と開発フレームワークが含まれています。

表2.1 JBoss EAP の機能
機能説明

Java EE 8 準拠

Java Enterprise Edition 8 の フルプラットフォームおよび Web プロファイルは認定されています。

管理対象ドメイン

複数のサーバーインスタンスと物理ホストを一元管理し、スタンドアロンサーバーは単一のサーバーインスタンスを許可します。設定、デプロイメント、ソケットバインディング、モジュール、拡張、およびシステムプロパティーをサーバーグループごとに管理します。アプリケーションセキュリティー (セキュリティードメインを含む) を一元的および簡単に管理します。

管理コンソールおよび管理 CLI

新しいドメインまたはスタンドアロンサーバー管理インターフェースです。管理 CLI には、管理タスクをスクリプト化および自動化できるバッチモードも含まれています。JBoss EAP の XML 設定ファイルの直接編集は推奨されません。

簡素化されたディレクトリーのレイアウト

モジュールディレクトリーにはすべてのアプリケーションサーバーモジュールが含まれています。ドメインディレクトリーにはドメインデプロイメントのアーティファクトが含まれ、スタンドアロンディレクトリーにはスタンドアロンデプロイメントの設定ファイルが含まれています。

モジュラークラスローディングの仕組み

モジュールは必要に応じてロードおよびアンロードされます。これにより、パフォーマンスの向上およびセキュリティーの強化が実現され、起動および再起動時間が短縮されます。

データソース管理の合理化

データベースドライバーは他のサービスと同様にデプロイされます。さらに、データソースは管理コンソールと管理 CLI を使用して作成および管理されます。

統一されたセキュリティーフレームワーク

Elytron では、スタンドアロンサーバーと管理対象ドメインの両方のアクセスを管理および設定できる単一の統合フレームワークを利用できます。JBoss EAP サーバーにデプロイされたアプリケーションのセキュリティーアクセスを設定するためにも使用できます。

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