1.5.2. Kerberos および JBoss EAP
JBoss EAP を既存の Kerberos デスクトップベースの SSO 環境と統合すると、同じチケットで JBoss EAP インスタンス上でホストされる web アプリケーションへのアクセスを提供することが可能です。典型的なセットアップでは、レガシー security
サブシステムまたは elytron
サブシステムのいずれかを使用して、SPNEGO での Kerberos 認証を使用するよう JBoss EAP インスタンスが設定されます。SPNEGO 認証を使用するよう設定されたアプリケーションは、その JBoss EAP インスタンスにデプロイされます。ユーザーは、Kerberos によって保護されたデスクトップにログインし、KDC と認証の交換を完了します。その後ユーザーは、JBoss EAP インスタンスが直接 web ブラウザーを使用するデプロイされたアプリケーションのセキュアなリソースにアクセスしようとします。JBoss EAP は、セキュアなリソースへのアクセスには承認が必要であることを伝えます。web ブラウザーはユーザーの TGT チケットを取得し、チケットの許可 (承認) を行い、KDC と交換してユーザーを検証し、サービスチケットを取得します。ST がブラウザーに返されたら、SPNEGO 用にフォーマットされたリクエストに ST をラップし、JBoss EAP 上で実行している web アプリケーションに返信します。その後、JBoss EAP は SPNEGO リクエストをアンパックし、レガシー security
サブシステムまたは elytron
サブシステムのいずれかを使用して認証を実行します。認証に成功すると、ユーザーはセキュアなリソースへのアクセスが許可されます。