第1章 HTTP コネクターモジュール
Red Hat JBoss Core Services には、一連のバックエンドサーブレットコンテナーへの HTTP リクエストの負荷分散に使用できる 2 つの異なる HTTP コネクターモジュールが含まれています。
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Apache Tomcat コネクター (
mod_jk) は、スティッキーセッションを維持し、Apache JServ Protocol (AJP) を介して通信しながら、一連のサーブレットコンテナーに対する HTTP 要求の負荷分散をサポートします。 -
JBoss HTTP コネクター (
mod_cluster) は、mod_jkよりも高度なロードバランサーです。mod_clusterモジュールは、mod_jkのすべての機能と、リアルタイムの負荷分散計算、アプリケーションライフサイクル制御、自動プロキシー検出、複数プロトコルサポートなどの追加機能を提供します。
HTTP コネクターおよび負荷分散ガイドでは、mod_proxy および mod_cluster コネクターをインストールして設定する方法について説明しています。このガイドでは、オンライン証明書ステータスプロトコル (OCSP) についての情報も提供し、基本的なロードバランシング と mod_auth_kerb を使用した Kerberos 認証 の動作例のセットも含まれています。
本ガイドのほとんどのファイルおよびディレクトリーパスは、Red Hat Enterprise Linux の JBoss Core Services のアーカイブインストール用です。その他のプラットフォームの場合は、JBoss Core Services インストールガイド の説明に従って、対象のインストールの正しいパスを使用します。