第6章 ストレージクラスの管理
OpenShift クラスター管理者は、ストレージクラスを使用して、クラスターで使用可能なさまざまな種類のストレージを記述します。これらのストレージタイプは、クラスター管理者によって設定されたさまざまなサービス品質レベル、バックアップポリシー、またはその他のカスタムポリシーを表すことができます。
6.1. 永続ストレージについて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift AI は、ワークベンチ、プロジェクトデータ、モデルトレーニングをサポートするために、永続ストレージを使用します。
永続ストレージは、OpenShift のストレージクラスと永続ボリュームを通じてプロビジョニングされます。ボリュームのプロビジョニングとデータへのアクセスは、アクセスモードによって決まります。
ストレージクラスとアクセスモードを理解することで、ユースケースに適したストレージを選択し、複数のワークベンチ間でデータを共有する際の潜在的なリスクを回避することができます。
6.1.1. OpenShift AI のストレージクラス リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OpenShift AI のストレージクラスは、基盤となる OpenShift クラスターから利用できます。ストレージクラスは、使用するストレージバックエンドやプロビジョニングされたボリュームがサポートできるアクセスモードなど、永続ボリュームのプロビジョニング方法を定義するものです。詳細は、OpenShift ドキュメントの 動的プロビジョニング を参照してください。
クラスター管理者は、OpenShift クラスター内にストレージクラスを作成および設定します。このストレージクラスによって、ストレージバックエンドの機能に応じて、1 つ以上のアクセスモードをサポートする永続ボリュームがプロビジョニングされます。OpenShift AI 管理者は、OpenShift AI で使用する特定のストレージクラスとアクセスモードを有効にします。
プロジェクトまたはワークベンチにクラスターストレージを追加するときは、有効なストレージクラスとアクセスモードから選択できます。
6.1.2. アクセスモード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ストレージクラスは、ストレージバックエンドに応じてさまざまなアクセスモードをサポートできる永続ボリュームを作成します。アクセスモードは、ボリュームをマウントして 1 つ以上のワークベンチで使用する方法を制御します。ストレージクラスで複数のアクセスモードが許可されている場合は、ストレージを要求するときに、ニーズに最適なモードを選択できます。すべての永続ボリュームは、デフォルトで ReadWriteOnce (RWO)
をサポートしています。
アクセスモード | 説明 |
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ストレージを同時に 1 つのワークベンチまたは Pod に割り当てることができます。このストレージは、ほとんどの個別のワークロードに最適です。 |
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ストレージを複数のワークベンチに同時に割り当てることができます。 |
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ストレージを読み取り専用として多くのワークベンチに割り当てることができます。 |
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読み取り/書き込み権限を持つシングルノード上の 1 つの Pod にストレージを割り当てることができます。 |