1.2. OCI イメージへのモデルの保存


モデルを OCI イメージに保存できます。次の手順では、MobileNet v2-7 モデルを ONNX 形式で保存する例を使用します。

前提条件

  • ONNX 形式のモデルがある。この手順の例では、ONNX 形式の MobileNet v2-7 モデルを使用します。
  • Podman ツールがインストールされている。

手順

  1. ローカルマシンのターミナルウィンドウで、OCI イメージの作成に必要なモデルファイルとサポートファイルの両方を保存するための一時ディレクトリーを作成します。

    cd $(mktemp -d)
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  2. 一時ディレクトリー内に models フォルダーを作成します。

    mkdir -p models/1
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    注記

    この例のコマンドでは、サブディレクトリー 1 を指定します。これは、OpenVINO がモデルのバージョン管理に番号付きのサブディレクトリーを必要とするためです。OpenVINO を使用していない場合は、OCI コンテナーイメージを使用するために 1 サブディレクトリーを作成する必要はありません。

  3. モデルとサポートファイルをダウンロードします。

    DOWNLOAD_URL=https://github.com/onnx/models/raw/main/validated/vision/classification/mobilenet/model/mobilenetv2-7.onnx
    curl -L $DOWNLOAD_URL -O --output-dir models/1/
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  4. tree コマンドを使用して、モデルファイルが期待どおりにディレクトリー構造内に配置されていることを確認します。

    tree
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    tree コマンドで、次の例のようなディレクトリー構造が返されるはずです。

    .
    ├── Containerfile
    └── models
        └── 1
            └── mobilenetv2-7.onnx
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  5. Containerfile という名前の Docker ファイルを作成します。

    注記
    • シェルを提供するベースイメージを指定してください。次の例では、ubi9-micro がベースコンテナーイメージです。scratch などのシェルを提供しない空のイメージを指定することはできません。KServe はシェルを使用してモデルファイルがモデルサーバーにアクセス可能であることを確認するためです。
    • コピーしたモデルファイルの所有権を変更し、root グループに読み取り権限を付与して、モデルサーバーがファイルにアクセスできるようにしてください。OpenShift は、ランダムなユーザー ID と root グループ ID を使用してコンテナーを実行します。
    FROM registry.access.redhat.com/ubi9/ubi-micro:latest
    COPY --chown=0:0 models /models
    RUN chmod -R a=rX /models
    
    # nobody user
    USER 65534
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  6. podman build コマンドを使用して OCI コンテナーイメージを作成し、レジストリーにアップロードします。次のコマンドでは、レジストリーとして Quay を使用します。

    注記

    リポジトリーがプライベートの場合は、コンテナーイメージをアップロードする前に、レジストリーに対して認証されていることを確認してください。

    podman build --format=oci -t quay.io/<user_name>/<repository_name>:<tag_name> .
    podman push quay.io/<user_name>/<repository_name>:<tag_name>
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