第2章 クラスターロギングのサポート
このドキュメントで説明されている設定オプションのみがロギングでサポートされています。
他の設定オプションはサポートされていないため、使用しないでください。設定のパラダイムが OpenShift Container Platform リリース間で変更される可能性があり、このような変更は、設定のすべての可能性が制御されている場合のみ適切に対応できます。Operator は相違点を調整するように設計されているため、このドキュメントで説明されている以外の設定を使用すると、変更は上書きされます。
OpenShift Container Platform ドキュメントで説明されていない設定を実行する必要がある場合は、Red Hat OpenShift Logging Operator を Unmanaged
に設定する必要があります。管理外のロギングインスタンスはサポートされていないため、ステータスを Managed
に戻すまで更新は受信されません。
Logging は、コアの OpenShift Container Platform とは異なるリリースサイクルで、インストール可能なコンポーネントとして提供されます。Red Hat OpenShift Container Platform ライフサイクルポリシー は、リリースの互換性を概説しています。
Loki は、水平スケーリング可能で可用性の高いマルチテナントログ集約システムで、OpenShift Observability UI で視覚化できる Logging for Red Hat OpenShift 用の GA ログストアとして提供されます。OpenShift Logging が提供する Loki 設定は、収集されたログを使用してユーザーが迅速にトラブルシューティングを実行できるように設計された短期ログストアです。この目的のために、Logging for Red Hat OpenShift の Loki 設定は短期ストレージを備えており、最新のクエリーに最適化されています。長期間にわたる保存やクエリーの場合、ユーザーはクラスター外部のログストアを探す必要があります。
Elasticsearch は、取り込み中に受信ログレコードを完全にインデックス化します。Loki は、取り込み中にいくつかの固定ラベルのみをインデックスに登録し、ログが保存されるまで、より複雑な解析が延期されるのでLoki がより迅速にログを収集できるようになります。
Logging for Red Hat OpenShift は、アプリケーション、インフラストラクチャー、および監査ログの事前設定済みのコレクターおよびノーマライザーです。これは、サポートされているさまざまなシステムにログを転送するために使用することを目的としています。
Logging は、以下ではありません。
- 大規模なログ収集システム
- セキュリティー情報およびイベント監視 (SIEM) に準拠
- "持ち込み型" (BYO) のログコレクター設定
- 履歴または長期のログの保持または保管
- 保証されたログシンク
- 安全なストレージ - 監査ログはデフォルトでは保存されません
2.1. サポート対象の API カスタムリソース定義 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の表は、サポートされている Logging API を説明しています。
CustomResourceDefinition (CRD) | ApiVersion | サポートの状態 |
---|---|---|
LokiStack | lokistack.loki.grafana.com/v1 | 5.5 からサポート |
RulerConfig | rulerconfig.loki.grafana/v1 | 5.7 からサポート |
AlertingRule | alertingrule.loki.grafana/v1 | 5.7 からサポート |
RecordingRule | recordingrule.loki.grafana/v1 | 5.7 からサポート |
LogFileMetricExporter | LogFileMetricExporter.logging.openshift.io/v1alpha1 | 5.8 からサポート |
ClusterLogForwarder | clusterlogforwarder.observability.openshift.io/v1 | 6.0 からサポート |