第2章 カスタムロギングアラート


カスタマイズされたアラートと記録されたメトリクスを生成するように LokiStack デプロイメントを設定できます。カスタマイズされた アラートおよび記録ルール を使用する場合は、LokiStack ルーラーコンポーネントを有効にする必要があります。

LokiStack ログベースのアラートと記録されたメトリクスは、ルーラーコンポーネントに LogQL (Grafana ドキュメント) 式を提供することによってトリガーされます。

これらの式を提供するには、アラートルール を含む AlertingRule カスタムリソース (CR) または Prometheus 互換の 記録ルール (Prometheus ドキュメント) を含む RecordingRule CR を作成する必要があります。

管理者は、applicationaudit、または infrastructure テナントのログベースのアラートまたは記録されたメトリクスを設定できます。管理者権限のないユーザーは、アクセス権のあるアプリケーションの application テナントに対してログベースのアラートまたは記録されたメトリクスを設定できます。

アプリケーション、監査、およびインフラストラクチャーのアラートは、ローカルの Alertmanager インスタンスを無効にしていない限り、デフォルトで openshift-monitoring namespace の OpenShift Container Platform モニタリングスタック Alertmanager に送信されます。openshift-user-workload-monitoring namespace でユーザー定義プロジェクトの監視に使用される Alertmanager が有効になっている場合、アプリケーションアラートはデフォルトでこの namespace の Alertmanager に送信されます。

2.1. ルーラーの設定

LokiStack ルーラーコンポーネントを有効にすると、ユーザーは、ロギングアラートまたは記録されたメトリクスをトリガーする LogQL (Grafana ドキュメント) 式のグループを定義できます。

管理者は、LokiStack カスタムリソース (CR) を変更することでルーラーを有効にできます。

前提条件

  • Red Hat OpenShift Logging Operator と Loki Operator がインストールされている。
  • LokiStack CR が作成されている。
  • 管理者権限がある。

手順

  • LokiStack CR に次の spec 設定があることを確認して、ルーラーを有効にします。

    apiVersion: loki.grafana.com/v1
    kind: LokiStack
    metadata:
      name: <name>
      namespace: <namespace>
    spec:
    # ...
      rules:
        enabled: true 
    1
    
        selector: 
    2
    
          matchLabels:
            <label_name>: "true" 
    3
    
        namespaceSelector: 
    4
    
          matchLabels:
            <label_name>: "true" 
    5
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    1
    クラスター内で Loki のアラートおよび記録ルールを有効にします。
    2
    アラートおよび記録リソースのセレクターを指定します。
    3
    ロギングアラートとメトリクスの使用を有効にする namespace に追加できるカスタムラベルを追加します。
    4
    Loki Operator のアラートおよび記録ルールが定義されている namespace を指定します。定義されていない場合は、LokiStack と同じ namespace で定義されたルールのみが使用されます。
    5
    ロギングアラートとメトリクスの使用を有効にする namespace に追加できるカスタムラベルを追加します。
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