6.3. Pipelines as Code を使用したパイプライン実行の再開またはキャンセル


ブランチへの新しいコミットの送信やプルリクエストの発行など、イベントなしでパイプラインの実行を再開またはキャンセルできます。すべてのパイプライン実行を再開するには、GitHub アプリの Re-run all checks 機能を使用します。

すべてまたは特定のパイプラインの実行を再開するには、次のコメントを使用します。

  • /test コメントおよび /retest コメントはすべてのパイプラインの実行を再開します。
  • /test <pipeline_run_name> および /retest <pipeline_run_name> コメントは、特定のパイプラインの実行を開始または再開します。このコマンドを使用すると、このパイプライン実行のイベントによってトリガーされたかどうかに関係なく、リポジトリー上の Pipelines as Code パイプライン実行を開始できます。

すべてまたは特定のパイプラインの実行をキャンセルするには、次のコメントを使用します。

  • /cancel コメントは、すべてのパイプライン実行をキャンセルします。
  • /cancel <pipeline_run_name> コメントは、特定のパイプラインの実行をキャンセルします。

コメントの結果は、GitHub アプリケーションの Checks タブに表示されます。

コメントの作成者が次のいずれかの要件を満たしている場合にのみ、コメントはパイプラインの実行を開始、再開、またはキャンセルします。

  • 作成者がリポジトリーの所有者である。
  • 作成者がリポジトリーのコラボレーターである。
  • 作成者がリポジトリーの組織のパブリックメンバーである。
  • コメントの作成者が Kubernetes ドキュメント で定義されているように、リポジトリーのルートにある OWNERS ファイルの approvers または reviewers のセクションにリストされている。Pipelines as Code は OWNERS および OWNERS_ALIASES ファイルの仕様をサポートします。OWNERS ファイルに フィルター セクションが含まれている場合、Pipelines as Code は approvers と reviewers を .* フィルターに対してのみ照合します。
重要

コメントを使用して、イベントに一致しないパイプライン実行を開始することは、テクノロジープレビュー機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

手順

  • プルリクエストを対象にしており、GitHub アプリを使用している場合は、Checks タブに移動して Re-run all checks をクリックします。
  • プルリクエストまたはマージリクエストを対象にする場合は、プルリクエスト内のコメントを使用します。

    すべてのパイプラインの実行をキャンセルするコメントの例

    This is a comment inside a pull request.
    /cancel

  • プッシュリクエストを対象とする場合は、コミットメッセージ内にコメントを含めます。

    注記

    この機能は、GitHub プロバイダーのみでサポートされています。

    1. GitHub リポジトリーに移動します。
    2. Commits セクションをクリックします。
    3. パイプライン実行を再開するコミットをクリックします。
    4. コメントを追加する行番号をクリックします。

      特定のパイプラインの実行を開始または再開するコメントの例

      This is a comment inside a commit.
      /retest example_pipeline_run

      注記

      プッシュリクエスト内の複数のブランチに存在するコミットに対してコマンドを実行すると、最新のコミットを持つブランチが使用されます。

      これにより、次の 2 つの状況が発生します。

      • /test など、引数を指定せずにコミットでコマンドを実行すると、テストは main ブランチで自動的に実行されます。
      • /test branch:user-branch などのブランチ仕様を含めると、user-branch ブランチのコンテキストを使用して、コメントが配置されているコミットでテストが実行されます。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.