第9章 Serverless のアップグレード
OpenShift Serverless は、リリースバージョンをスキップせずにアップグレードする必要があります。本セクションでは、アップグレードに関する問題を解決する方法を説明します。
9.1. OpenShift Serverless Operator のアップグレードの失敗の解決
たとえば、手動のアンインストールや再インストールの実行時に、OpenShift Serverless Operator のアップグレード時にエラーが発生する可能性があります。エラーが発生した場合は、OpenShift Serverless Operator を手動で再インストールする必要があります。
手順
最初に OpenShift Serverless リリースノートを検索してインストールされた OpenShift Serverless Operator のバージョンを特定します。
たとえば、アップグレードの試行時のエラーメッセージには以下の文字列が含まれる場合があります。
The installed KnativeServing version is v1.5.0.
この例では、KnativeServing
MAJOR.MINOR
バージョンは1.5
です。これは、OpenShift Serverless 1.26 のリリースノートで説明しています。OpenShift Serverless は Knative Serving 1.5 を使用するようになりました。- OpenShift Serverless Operator とそのすべてのインストール計画をアンインストールします。
最初の手順で検出された OpenShift Serverless Operator のバージョンを手動でインストールします。インストールするには、以下の例のように
serverless-subscription.yaml
ファイルを作成します。apiVersion: operators.coreos.com/v1alpha1 kind: Subscription metadata: name: serverless-operator namespace: openshift-serverless spec: channel: stable name: serverless-operator source: redhat-operators sourceNamespace: openshift-marketplace installPlanApproval: Manual startingCSV: serverless-operator.v1.26.0
次に、以下のコマンドを実行してサブスクリプションをインストールします。
$ oc apply -f serverless-subscription.yaml
- アップグレードインストールプランが表示される際に手動で承認してアップグレードします。