1.4. Red Hat OpenShift Serverless 1.34


OpenShift Serverless 1.34 が利用可能になりました。OpenShift Container Platform 上の OpenShift Serverless に関連する新機能、更新、既知の問題は、以下のノートに含まれています。

1.4.1. 新機能

  • OpenShift Serverless は Knative Serving 1.14 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Knative Eventing 1.14 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Kourier 1.14 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Knative (kn) CLI 1.14 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は、Apache Kafka 1.14 に Knative を使用するようになりました。
  • kn func CLI プラグインが func 1.15 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless Logic は、同じ namespace で OpenAPI の複数の設定をサポートするようになりました。
  • OpenShift Serverless Logic の管理コンソールが、テクノロジープレビュー (TP) 機能として利用できるようになり、開発プロセスの効率化を実現します。
  • OpenShift Serverless Logic 1.34 では、ワークフローが設定を通じてさまざまな OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできるようにする新しい機能が導入されています。この機能により、ユーザーはワークフロー内で REST 呼び出しを定義して、複数のクラスターとシームレスに対話できるようになります。
  • OpenShift Serverless Logic では、Job Service liveness チェックが強化され、リーダーステータスの取得に必要な時間を抑えることができるようになりました。新しいシステムプロパティー kogito.jobs-service.management.leader-check.expiration-in-seconds が導入され、リーダーステータスチェックに許可される最大時間を設定できるようになりました。
  • 自動 EventType 登録は、テクノロジープレビュー (TP) として利用できるイベント機能です。ブローカーの Ingress とメモリー内チャネルで処理されたイベントに基づいて EventTypes オブジェクトを自動的に作成し、EventTypes の使用と作成のエクスペリエンスを向上させます。
  • 暗号化サービスは、テクノロジープレビュー (TP) 機能として利用できるようになりました。
  • スタートアッププローブがサポートされるようになり、コールドスタート時間が短縮され、アプリケーションの起動が高速化され、パフォーマンスが向上します。これらのプローブは、コンテナーの起動プロセスが遅いに特に役立ちます。
  • OpenShift Serverless Serving のトランスポート暗号化機能により、TLS を使用してセキュリティーで保護され暗号化された HTTPS 接続を介してデータを転送できます。これは現在、テクノロジープレビュー (TP) 機能として利用できます。
  • S2I ビルダーを使用する Go 関数が、Linux および Mac 開発者向けのテクノロジープレビュー (TP) 機能として利用できるようになりました。これにより、開発者はこれらのプラットフォームで Go 関数を実装および構築できます。
  • Knative Serving のマルチコンテナーサポートにより、単一の Knative サービスを使用してマルチコンテナー Pod をデプロイできます。また、複数のコンテナーの readinessliveness のプローブ値もサポートします。
  • Knative Kafka トリガーの自動スケーリングが、テクノロジープレビュー (TP) として KEDA (Kubernetes Event-Driven Autoscaling) によって強化されました。CMA/KEDA を使用した自動スケーリングは、Kafka トリガーと KafkaSource オブジェクトのリソース割り当てを最適化することでパフォーマンスをさらに向上させ、イベント駆動型ワークロードでのスケーラビリティーを向上します。
  • Knative Eventing は、テクノロジープレビュー (TP) 機能として、転送中のデータの暗号化 (Eventing TLS) のサポートを提供するようになりました。Knative Eventing コンポーネントを設定して、HTTPS アドレスを公開したり、ユーザー提供の CA 信頼バンドルをクライアントに追加したりできます。

1.4.2. 修正された問題

  • 以前は、KafkaSource.spec.net.tls.key の読み込みに失敗しても、KafkaSource オブジェクトが誤って Ready ステータスのままになっていました。この問題は解決されています。PKCS #1 (Public-Key Cryptography Standards#1) 形式のサポートされていない TLS 証明書を使用して Kafka BrokerKafkaChannelKafkaSource、または KafkaSink オブジェクトを作成するとエラーが報告されるようになり、設定の問題が適切に処理され、通知されるようになりました。
  • Eventing コントローラーが間違ったオブジェクトタイプ (Namespace) を誤って再キューに入れたため、"resource not found" というログエラーが発生しました。この問題は解決され、コントローラーがオブジェクトの再キューイングを処理するようになり、ロギングとリソース管理の正確性が向上されるようになります。
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