2.2. リビジョン名の特定


サイドカーインジェクションを有効にするために必要なラベルは、リビジョンと呼ばれる特定のコントロールプレーンインスタンスによって決まります。各リビジョンは IstioRevision リソースによって管理されます。このリソースは Istio リソースによって自動的に作成および管理されるため、通常、IstioRevision リソースを手動で作成または変更する必要はありません。

IstioRevision の名前付けは、Istio リソースの spec.updateStrategy.type 設定によって異なります。InPlace に設定すると、リビジョンは Istio リソース名を共有します。RevisionBased に設定されている場合、リビジョン名は <Istio resource name>-v<version> の形式に従います。通常、各 Istio リソースは単一の IstioRevision に対応します。ただし、リビジョンベースのアップグレード中は、それぞれが異なるコントロールプレーンインスタンスを表す複数の IstioRevision リソースが存在する場合があります。

使用可能なリビジョン名を確認するには、次のコマンドを使用します。

$ oc get istiorevisions

次の例のような出力が表示されるはずです。

出力例

NAME              READY   STATUS    IN USE   VERSION   AGE
my-mesh-v1-23-0   True    Healthy   False    v1.23.0   114s

2.2.1. デフォルトリビジョンでサイドカーインジェクションを有効にする

サービスメッシュの IstioRevision 名が default の場合、namespace または Pod で次のラベルを使用してサイドカーインジェクションを有効にすることができます。

リソースラベル有効な値無効な値

Namespace

istio-injection

enabled

disabled

Pod

sidecar.istio.io/inject

true

false

注記

namespace または Pod で istio.io/rev: default ラベルを設定することで、インジェクションを有効にすることもできます。

2.2.2. 他のリビジョンでサイドカーインジェクションを有効にする

IstioRevision 名が default でない場合は、istio.io/rev ラベル付きの特定の IstioRevision 名を使用して、Pod を目的のコントロールプレーンにマッピングし、サイドカーインジェクションを有効にします。インジェクションを有効にするには、namespace または Pod のいずれかに istio.io/rev: default ラベルを設定します。両方に追加する必要はありません。

たとえば、上記のリビジョンでは、次のラベルによってサイドカーインジェクションが有効になります。

リソース有効なラベル無効なラベル

Namespace

istio.io/rev=my-mesh-v1-23-0

istio-injection=disabled

Pod

istio.io/rev=my-mesh-v1-23-0

sidecar.istio.io/inject="false"

注記

istio-injection および istio.io/rev ラベルの両方が適用されている場合、istio-injection ラベルが優先され、namespace はデフォルトのリビジョンの一部として扱われます。

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