1.2. Red Hat OpenShift Service Mesh 3.2 の既知の問題


1.2.1. FIPS に準拠する OpenShift クラスターではアンビエントモードはサポートされない

Istio アンビエントモードは現在、Federal Information Processing Standards (FIPS) モードで実行されている OpenShift クラスターをサポートしていません。FIPS 準拠を必要とするデプロイメントは、今後のリリースでサポートが利用可能になるまで、サイドカーモードを引き続き使用する必要があります。

1.2.2. ztunnel の同時実行問題による制限

ztunnel の同時実行の問題により、Istio アンビエントモードでのスループットスケーラビリティーが制限されます。パフォーマンスは、ほとんどのシナリオでサイドカードモードと同程度ですが、この問題により、スループットのスケーラビリティーを制限してしまう可能性があります。

OSSM-11132

s390x および PowerPC ハードウェアプラットフォームで Transparent Proxy (TPROXY) を使用して Istio をサイドカーモードで設定すると、istio-proxy コンテナーで証明書の署名が失敗し、準備完了にならない状態になります。その結果、サイドカーは Istiod サービスに到達できず、接続がタイムアウトします。その結果、影響を受けるワークロードはこれらの条件下では正常に実行できません。

1.2.4. Waypoint プロキシーは s390x プラットフォーム上でテレメトリーの出力が不完全になる

s390x ハードウェアプラットフォームで Istio をアンビエントモードで実行すると、namespace の登録後に、ポイントプロキシーが不完全な Telemetry を出力します。その結果、Kiali などのツールでは正確なグラフや図を生成できず、エッジが欠落したり、フィールドが不明になったり、視覚化データがまったく生成されなかったりすることになります。その結果、Telemetry に依存するオブザーバビリティー機能は、影響を受けるクラスターに対して不完全なままになります。

OSSM-11285

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