1.13. トラブルシューティング
1.13.1. LDAP 接続のテスト
このコマンドを実行すると、ホストオペレーティングシステム内で必要な証明書が特定されるはずです。詳しい情報は、LDAPS 証明書の設定の項を参照してください。
Active Directory Domain Controller に対してテストクエリーをリモートで実行するには、ldapsearch
を使用します。クエリーが成功した場合には、ネットワーク接続が機能しており、AD DS サービスが稼働中であることを確認できます。以下の例では、テストクエリーはサーバー addc.lab.local
のポート 636
に対して実行されます。
# ldapsearch -Z -x -H ldaps://addc.lab.local:636 -D "svc-ldap@lab.local" -W -b "OU=labUsers,DC=lab,DC=local" -s sub "(cn=*)" cn
ldapsearch
は、openldap-clients
パッケージに含まれています。このパッケージは、# yum install openldap-clients
のコマンドを実行するとインストールすることができます。
1.13.2. 証明書トラストの設定テスト
ldapsearch のテストの際に Peer's Certificate issuer is not recognized.
というエラーを受け取った場合には、TLS_CACERTDIR
パスが正しく設定されていることを確認してください。以下に例を示します。
- /etc/openldap/ldap.conf
TLS_CACERTDIR /etc/openldap/certs
一時的な回避策として、証明書の検証を無効にすることを検討してください。
この設定は、永続的には使用しないでください。
-
/etc/openldap/ldap.conf
TLS_REQCERT allow
この値を設定した後に ldapsearch
クエリーが機能した場合には、証明書トラストが正しく設定されているかどうかを確認する必要があります。
1.13.3. ポートアクセスのテスト
nc
を使用して、LDAPS ポート 636
がリモートでアクセス可能であることを確認します。この例では、サーバー addc.lab.local
に対してプローブを実行します。ctrl-c を押してプロンプトを終了します。
# nc -v addc.lab.local 636 Ncat: Version 6.40 ( http://nmap.org/ncat ) Ncat: Connected to 192.168.200.10:636. ^C
接続を確立できなかった場合には、ファイアウォールの設定に問題がある可能性があります。