4.4. 複数のクラウドの設定
Service Telemetry Framework (STF) の単一インスタンスをターゲットにするように複数の Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) クラウドを設定できます。複数のクラウドを設定する場合に、クラウドはすべて独自で一意のメッセージバストピックでメトリクスおよびイベントを送信する必要があります。STF デプロイメントでは、Smart Gateway インスタンスは、これらのトピックをリッスンして、共通のデータストアに情報を保存します。データストレージドメインの Smart Gateway によって保存されるデータは、各 Smart Gateway が作成するメタデータを使用してフィルターされます。
図4.1 RHOSP の 2 つのクラウドが STF に接続
複数のクラウドのシナリオで RHOSP オーバークラウドを設定するには、次のタスクを実行します。
- 各クラウドで使用する AMQP アドレスの接頭辞を計画します。詳細は、「AMQP アドレス接頭辞の計画」を参照してください。
- メトリクスとイベントのコンシューマーである Smart Gateway を各クラウドに配備し、対応するアドレス接頭辞をリッスンします。詳細は、「Smart Gateway の導入」を参照してください。
- 各クラウドに固有のドメイン名を設定します。詳細は、「独自のクラウドドメインの設定」を参照してください。
- STF の基本設定を作成します。詳細は、「STF の基本設定の作成」 を参照してください。
- 各クラウドがメトリクスやイベントを正しいアドレスで STF に送信するように設定します。詳細は、「複数クラウドの Red Hat OpenStack Platform 環境ファイルの作成」を参照してください。
4.4.1. AMQP アドレス接頭辞の計画 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、Red Hat OpenStack Platform ノードは、collectd および Ceilometer の 2 つのデータコレクターを使用してデータを受信します。これらのコンポーネントは、Telemetry データまたは通知をそれぞれの AMQP アドレス (例: collectd/telemetry) に送信します。STF Smart Gateway は、これらの AMQP アドレスをリッスンしてデータを監視します。複数のクラウドをサポートし、どのクラウドが監視データを生成したかを識別するために、各クラウドがデータを固有のアドレスに送信するように設定します。アドレスの 2 番目の部分に、クラウド識別子の接頭辞を追加します。以下のリストは、アドレスと識別子の例です。
-
collectd/cloud1-telemetry -
collectd/cloud1-notify -
anycast/ceilometer/cloud1-metering.sample -
anycast/ceilometer/cloud1-event.sample -
collectd/cloud2-telemetry -
collectd/cloud2-notify -
anycast/ceilometer/cloud2-metering.sample -
anycast/ceilometer/cloud2-event.sample -
collectd/us-east-1-telemetry -
collectd/us-west-3-telemetry