第1章 はじめに
ネイティブ CephFS プロトコルで Red Hat Ceph ファイルシステム(CephFS)を使用することは、テクノロジープレビュー としてのみ利用可能であるため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。本書で説明されているデプロイメントシナリオは、テスト目的にのみご利用いただく機能で、実稼働環境にデプロイすべきではありません。
テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、「対象範囲の詳細」を参照してください。
Red Hat は、NFS バックエンドに CephFS を使用する構成をサポートします。詳しくは、「 NFS バックエンドに CephFS を使用した Shared File Systems サービスのデプロイ」を参照して ください。
OpenStack Shared File Systems サービス(manila)により、複数のコンピュートインスタンスで消費可能な共有ファイルシステムをプロビジョニングすることができます。
本リリースには、Red Hat CephFS に必要なドライバーのテクノロジープレビュー( manila.share.drivers.cephfs.cephfs_native.CephFSNativeDriver
)が含まれています。このドライバーにより、Shared File System サービスは CephFS をバックエンドとして使用することができます。
Shared File Systems のバックエンドを設定する場合には、director を使用する方法を推奨します。そのためには、カスタム環境ファイルを作成します。
今回のリリースで、director は CephFS バックエンドを持つ Shared File System をオーバークラウドにデプロイできるようになりました。本書では、その方法について説明します。