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第8章 Bare Metal のドライバー

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ベアメタルノードが Bare Metal Provisioning サービスで有効にしたドライバーの 1 つを使用するように設定することができます。各ドライバーには、プロビジョニング方法と電源管理タイプが含まれます。ドライバーによっては追加の設定が必要な場合があります。このセクションで説明する各ドライバーは、プロビジョニングに PXE を使用します。ドライバーは、電源管理タイプ別にリスト表示されます。

ironic.yaml ファイルの IronicEnabledHardwareTypes パラメーターを設定して、ドライバーを追加することができます。デフォルトでは、ipmiredfish が有効になっています。

サポートされているプラグインとドライバーの全リストは、Component, Plug-In, and Driver Support in Red Hat OpenStack Platform のアーティクルを参照してください。

8.1. Intelligent Platform Management Interface (IPMI) 電源管理ドライバー

IPMI は、電源管理やサーバー監視などの帯域外 (OOB) リモート管理機能を提供するインターフェイスです。この電源管理タイプを使用するには、全 Bare Metal Provisioning サービスノードで IPMI が共有ベアメタルネットワークに接続されている必要があります。IPMI 電源管理ドライバーは、ipmitool ユーティリティーを使用して、ハードウェアをリモートから管理します。次の driver_info プロパティーを使用して、ノードの IPMI 電源管理ドライバーを設定できます。

表8.1 IPMI driver_info プロパティー
プロパティー説明同等の ipmitool オプション

ipmi_address

(必須) ノードの IP アドレスまたはホスト名。

-H

ipmi_username

IPMI ユーザー名。

-U

ipmi_password

IPMI パスワード。パスワードは一時ファイルに書き込まれます。-f オプションを使用して、ファイル名を ipmitool に渡します。

-f

ipmi_hex_kg_key

IPMIv2 認証用の 16 進数の Kg キー。

-y

ipmi_port

リモート IPMI RMCP ポート。

-p

ipmi_priv_level

IPMI 権限レベル。以下の有効な値のいずれかに設定します。

  • ADMINISTRATOR (デフォルト)
  • CALLBACK
  • OPERATOR
  • USER

-L

ipmi_protocol_version

IPMI プロトコルのバージョン。以下の有効な値のいずれかに設定します。

  • lan の場合は 1.5
  • lanplus の場合は 2.0 (デフォルト)

-I

ipmi_bridging

ブリッジのタイプ。ネストされたシャーシ管理コントローラー (CMC) で使用します。以下の有効な値のいずれかに設定します。

  • single
  • dual
  • no (デフォルト)

該当なし

ipmi_target_channel

ブリッジされたリクエストの宛先チャネル。ipmi_bridgingsingle または dual に設定されている場合のみ必要です。

-b

ipmi_target_address

ブリッジされたリクエストの宛先アドレス。ipmi_bridgingsingle または dual に設定されている場合のみ必要です。

-t

ipmi_transit_channel

ブリッジされたリクエストの転送チャネル。ipmi_bridgingdual に設定されている場合のみ必要です。

-B

ipmi_transit_address

ブリッジされたリクエストの転送アドレス。ipmi_bridgingdual に設定されている場合のみ必要です。

-T

ipmi_local_address

ブリッジされたリクエストのローカル IPMB アドレス。ipmi_bridgingsingle または dual に設定されている場合のみ使用します。

-m

ipmi_force_boot_device

サーバーの電源を入れるたびに、Bare Metal Provisioning サービスが BMC に起動デバイスを指定する必要があるかどうかを指定するには、true に設定します。BMC は、電源の再投入後、選択した起動デバイスを記憶できません。デフォルトでは無効になっています。

該当なし

ipmi_disable_boot_timeout

ノードでの起動の 60 秒のタイムアウトを無効にするために、raw IPMI コマンドを送信しない場合は、false に設定します。

該当なし

ipmi_cipher_suite

ノードで使用する IPMI 暗号スイートのバージョン。以下の有効な値のいずれかに設定します。

  • SHA1 を使用する AES-128 の場合は 3
  • SHA256 を使用する AES-128 の場合は 17

該当なし

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