第14章 placement


この章では、placement サービスの設定オプションを説明します。

14.1. placement.conf

このセクションには、/etc/placement/placement.conf ファイルのオプションが含まれています。

14.1.1. DEFAULT

次の表は、placement.conf ファイルの [DEFAULT] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

.

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設定オプション = デフォルト値タイプ説明

debug = False

ブール値

true に設定すると、ログレベルはデフォルトの INFO レベルではなく DEBUG に設定されます。

default_log_levels = ['amqp=WARN'、'amqplib=WARN'、'boto=WARN'、'qpid=WARN'、'sqlalchemy=WARN'、'suds=INFO'、'oslo.messaging=INFO'、'oslo_messaging=INFO'、'iso8601=WARN'、'requests.packages.urllib3.connectionpool=WARN'、'urllib3.connectionpool=WARN'、'websocket=WARN'、'requests.packages.urllib3.util.retry=WARN'、'urllib3.util.retry=WARN'、'keystonemiddleware=WARN'、'routes.middleware=WARN'、'stevedore=WARN'、'taskflow=WARN'、'keystoneauth=WARN'、'oslo.cache=INFO'、'oslo_policy=INFO'、'dogpile.core.dogpile=INFO']

リスト値

logger=LEVEL ペアのパッケージロギングレベルのリスト。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

fatal_deprecations = False

ブール値

非推奨の致命的なステータスを有効または無効にします。

instance_format = [instance: %(uuid)s]

文字列値

ログメッセージで渡されるインスタンスの形式。

instance_uuid_format = [instance: %(uuid)s]

文字列値

ログメッセージで渡されるインスタンス UUID の形式。

log-config-append = None

文字列値

ロギング設定ファイルの名前。このファイルは、既存のロギング設定ファイルに追加されます。ロギング設定ファイルの詳細は、Python のロギングモジュールのドキュメントを参照してください。ロギング設定ファイルを使用すると、すべてのロギング設定が設定ファイルで設定され、その他のロギング設定オプションは無視されます (例:log-date-format)。

log-date-format = %Y-%m-%d %H:%M:%S

文字列値

ログレコードの %%(asctime)s のフォーマット文字列を定義します。デフォルト:%(default)sこのオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

log-dir = None

文字列値

(オプション)log_file の相対パスに使用されるベースディレクトリー。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

log-file = None

文字列値

(オプション) ロギング出力を送信するログファイルの名前。デフォルトが設定されていない場合、ロギングは use_stderr で定義されているように stderr に送信されます。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

log_rotate_interval = 1

整数値

ログファイルがローテーションされるまでの時間。このオプションは、log_rotation_type が "interval" に設定されていない限り無視されます。

log_rotate_interval_type = days

文字列値

ローテーション間隔の種別。次のローテーションをスケジューリングする際に、最後のファイル変更の時刻 (またはサービスの起動時刻) が使用されます。

log_rotation_type = none

文字列値

ログローテーションの種別。

logging_context_format_string = %(asctime)s.%(msecs)03d %(process)d %(levelname)s %(name)s [%(global_request_id)s %(request_id)s %(user_identity)s] %(instance)s%(message)s

文字列値

コンテキスト付きログメッセージに使用するフォーマット文字列。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

logging_debug_format_suffix = %(funcName)s %(pathname)s:%(lineno)d

文字列値

メッセージのロギングレベルが DEBUG の場合にログメッセージに追加する追加のデータ。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

logging_default_format_string = %(asctime)s.%(msecs)03d %(process)d %(levelname)s %(name)s [-] %(instance)s%(message)s

文字列値

コンテキストが定義されていない場合に、ログメッセージに使用するフォーマット文字列。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

logging_exception_prefix = %(asctime)s.%(msecs)03d %(process)d ERROR %(name)s %(instance)s

文字列値

この形式で、例外出力の各行の前に接頭辞が付けられます。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

logging_user_identity_format = %(user)s %(project)s %(domain)s %(system_scope)s %(user_domain)s %(project_domain)s

文字列値

logging_context_format_string で使用される %(user_identity)s のフォーマット文字列を定義します。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

max_logfile_count = 30

整数値

ローテーションされたログファイルの最大数。

max_logfile_size_mb = 200

整数値

ログファイルの最大サイズ (MB 単位)。"log_rotation_type" が "size" に設定されていない場合は、このオプションは無視されます。

publish_errors = False

ブール値

エラーイベントの公開を有効または無効にします。

pybasedir = /usr/lib/python3.9/site-packages

文字列値

Placement python モジュールがインストールされているディレクトリー。

Placement 内部データを保持する必要がある他の設定オプションのデフォルトパスです。このオプションをデフォルト値から変更する必要がある可能性はあまりありません。

可能な値:

  • ディレクトリーへの完全パス。

関連するオプション:

  • state_path

rate_limit_burst = 0

整数値

rate_limit_interval ごとのログ記録されたメッセージの最大数。

rate_limit_except_level = CRITICAL

文字列値

レート制限で使用されるログレベル名:CRITICAL、ERROR、INFO、WARNING、DEBUG または空の文字列。rate_limit_except_level 以上のレベルのログはフィルターされません。空の文字列は、すべてのレベルがフィルターされることを意味します。

rate_limit_interval = 0

整数値

ログのレート制限の間隔 (秒数)。

state_path = $pybasedir

文字列値

Placement で使用される状態を維持するための最上位ディレクトリー。

このディレクトリーは、Placement の内部状態を保存するために使用されます。Nova から動作が引き継がれる一部のテストで使用されます。

可能な値:

  • ディレクトリーへの完全パス。デフォルトは、pybasedir で提供される値に設定されます。

syslog-log-facility = LOG_USER

文字列値

ログ行を受け取る syslog ファシリティー。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

tempdir = None

文字列値

一時作業ディレクトリーを明示的に指定します。

use-journal = False

ブール値

ロギング用の journald を有効にします。systemd 環境で実行している場合は、ジャーナルサポートを有効にしたい場合があります。その場合、ログメッセージに加えて構造化されたメタデータが含まれる journal ネイティブプロトコルが使用されます。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

use-json = False

ブール値

ロギングに JSON 形式を使用します。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

use-syslog = False

ブール値

ロギングに syslog を使用します。既存の syslog 形式は非推奨であり、後に RFC5424 に従うように変更されます。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

use_eventlog = False

ブール値

出力を Windows イベントログに記録します。

use_stderr = False

ブール値

出力を標準エラーに記録します。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

watch-log-file = False

ブール値

ファイルシステムを監視するように設計されたログハンドラーを使用します。ログファイルが移動または削除されると、このハンドラーは、指定されたパスで新しいログファイルを即時に開きます。これは、log_file オプションを指定し、Linux プラットフォームが使用される場合にのみ有効です。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

14.1.2. api

次の表は、placement.conf ファイルの [api] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

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表14.1 api
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

auth_strategy = keystone

文字列値

これにより、認証に使用するストラテジー (keystone または noauth2) が決まります。noauth2 はテスト専用に設計されており、実際の認証情報チェックは実行しません。noauth2 は、ユーザー名として admin が指定されている場合にのみ管理者認証情報を提供します。

14.1.3. cors

次の表は、placement.conf ファイルの [cors] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

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表14.2 cors
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

allow_credentials = True

ブール値

実際の要求にユーザーの認証情報を含めることができることを示します。

allow_headers = []

リスト値

実際の要求時に使用されるヘッダーフィールド名を示します。

allow_methods = ['OPTIONS', 'GET', 'HEAD', 'POST', 'PUT', 'DELETE', 'TRACE', 'PATCH']

リスト値

実際の要求時に使用できるメソッドを示します。

allowed_origin = None

リスト値

このリソースがリクエストの "origin" ヘッダーで受信したドメインと共有されるかどうかを示します。形式: "<protocol>://<host>[:<port>]" (行末のスラッシュなし)例: https://horizon.example.com

expose_headers = []

リスト値

API に安全に公開できるヘッダーを示します。デフォルトは HTTP Simple ヘッダーです。

max_age = 3600

整数値

CORS プリフライトリクエストの最大キャッシュ期間。

14.1.4. keystone_authtoken

次の表は、placement.conf ファイルの [keystone_authtoken] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

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表14.3 keystone_authtoken
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

auth_section = None

文字列値

プラグイン固有のオプションを読み込む config セクション

auth_type = None

文字列値

読み込む認証タイプ

auth_uri = None

文字列値

"パブリック" の Identity API エンドポイントを完了します。このエンドポイントは、すべてのエンドユーザーがアクセスできる必要があるため、"admin" エンドポイントにすることはできません。認証されていないクライアントは、認証のためにこのエンドポイントにリダイレクトされます。このエンドポイントにはバージョンを指定しないことが理想的ですが、ワイルドカードでのクライアントのサポートは異なります。バージョン指定された v2 エンドポイントを使用している場合、通常エンドユーザーがそのエンドポイントに到達できない可能性があるため、これはサービスユーザーがトークンを検証するために使用するエンドポイントにすることは できません。このオプションは www_authenticate_uri が優先されるため非推奨となり、S リリースで削除される予定です。非推奨: Queens 以降

*理由:* auth_uri オプションは www_authenticate_uri が優先されるため非推奨となり、S リリースで削除される予定です。

auth_version = None

文字列値

Identity API エンドポイントの API バージョン。

cache = None

文字列値

Swift キャッシュオブジェクトが保存される環境キーを要求します。auth_token ミドルウェアを Swift キャッシュと共にデプロイする場合は、このオプションを使用して、ミドルウェアが swift とキャッシングバックエンドを共有するようにします。それ以外の場合は、代わりに memcached_servers オプションを使用します。

cafile = None

文字列値

HTTPs 接続の検証時に使用する PEM でエンコードされた認証局。デフォルトはシステム CA です。

certfile = None

文字列値

ID サーバーでクライアント証明書が必要な場合に必要です。

delay_auth_decision = False

ブール値

ミドルウェア内の認可要求を処理せず、承認の決定をダウンストリームの WSGI コンポーネントに委譲します。

enforce_token_bind = permissive

文字列値

トークンバインディングの使用および種別を制御するために使用されます。トークンバインディングのチェックを無効するには、"disabled" に設定します。バインドタイプがサーバーの認識する形式の場合にはバインディング情報を検証し、そうでない場合には無視するには、"permissive" (デフォルト) に設定します。"strict" は "permissive" と類似していますが、バインドタイプが不明な場合にはトークンが拒否されます。"required" の場合は、いずれかの形式のトークンバインディングが必要です。最後に、トークンに指定する必要のあるバインディングメソッドの名前。

http_connect_timeout = None

整数値

Identity API サーバーと通信する際の要求タイムアウト値。

http_request_max_retries = 3

整数値

Identity API サーバーと通信する際に再接続を試行する回数。

include_service_catalog = True

ブール値

(オプション)X-Service-Catalog ヘッダーを設定するかどうかを示します。False の場合、ミドルウェアはトークンの検証時にサービスカタログを要求せず、X-Service-Catalog ヘッダーを設定しません。

insecure = False

ブール値

HTTPS 接続を確認します。

interface = internal

文字列値

Identity API エンドポイントに使用するインターフェイス。有効な値は、"public"、"internal" (デフォルト)、または "admin" です。

keyfile = None

文字列値

ID サーバーでクライアント証明書が必要な場合に必要です。

memcache_pool_conn_get_timeout = 10

整数値

(オプション) プールから memcached クライアント接続を取得するまで操作が待機する秒数。

memcache_pool_dead_retry = 300

整数値

(オプション)memcached サーバーが停止しているとみなされる秒数。この秒数が経過すると再試行されます。

memcache_pool_maxsize = 10

整数値

(オプション) すべての memcached サーバーへのオープン接続の最大合計数。

memcache_pool_socket_timeout = 3

整数値

(オプション)memcached サーバーと通信する際のソケットのタイムアウト (秒単位)。

memcache_pool_unused_timeout = 60

整数値

(オプション)memcached への接続がプール内で未使用の状態を維持する秒数。この秒数が経過すると終了されます。

memcache_secret_key = None

文字列値

(オプション、memcache_security_strategy が定義されている場合には必須) この文字列は鍵の導出に使用されます。

memcache_security_strategy = None

文字列値

(オプション) 定義されている場合は、トークンデータを認証、または認証して暗号化する必要があるかどうかを示します。MAC の場合、キャッシュでトークンデータが認証されます (HMAC を使用)。ENCRYPT の場合、キャッシュでトークンデータが暗号化され、認証されます。値がこれらのオプションのいずれでもない場合や空の場合には、auth_token は初期化時に例外を発生させます。

memcache_tls_allowed_ciphers = None

文字列値

(オプション) TLS コンテキストで作成されたソケットで利用可能な暗号を設定します。OpenSSL 暗号リスト形式の文字列である必要があります。指定されていない場合は、OpenSSL 対応の暗号がすべて利用可能になります。

memcache_tls_cafile = None

文字列値

(オプション) キャッシュサーバーの信頼性を確立するのに必要な PEM 形式の連結された CA 証明書のファイルへのパス。tls_enabled が False の場合、このオプションは無視されます。

memcache_tls_certfile = None

文字列値

(オプション) クライアントの証明書と証明書の信頼性を確立するために必要な任意の数の CA 証明書を含む PEM 形式の単一ファイルへのパス。このファイルは、クライアント側の認証が必要な場合にのみ必要です。tls_enabled が False の場合、このオプションは無視されます。

memcache_tls_enabled = False

ブール値

(オプション) キャッシングサーバーと連携する際に、TLS の使用をグローバルに切り替えます。

memcache_tls_keyfile = None

文字列値

(オプション) クライアントの秘密鍵を含む単一ファイルへのパス。それ以外の場合、秘密鍵は tls_certfile で指定されたファイルから取得されます。tls_enabled が False の場合、このオプションは無視されます。

memcache_use_advanced_pool = True

ブール値

(オプション) 高度な (eventlet に対して安全な) memcached クライアントプールを使用します。

memcached_servers = None

リスト値

オプションで、キャッシュに使用する memcached サーバーのリストを指定します。未定義のままの場合、トークンは代わりに処理中にキャッシュされます。

region_name = None

文字列値

アイデンティティーサーバーがあるリージョン。

service_token_roles = ['service']

リスト値

サービストークンに存在する必要があるロールの選択。サービストークンは、期限切れのトークンを使用できることを要求できるため、このチェックでは実際のサービスのみがこのトークンを送信するように厳密に制御する必要があります。ここでのロールは ANY チェックとして適用されるため、このリストのロールはすべて存在している必要があります。後方互換性の理由から、現在 allow_expired チェックにのみ影響します。

service_token_roles_required = False

ブール値

後方互換性の理由から、service_token_roles チェックを有効としてパスしない有効なサービストークンをパスさせる必要があります。これを true に設定することが今後のリリースでデフォルトとなり、可能な場合は有効にされる必要があります。

service_type = None

文字列値

サービスカタログに表示されるサービスの名前または種別。これは、制限されたアクセスルールがあるトークンを検証するために使用されます。

token_cache_time = 300

整数値

トークンの検証に過剰な時間を費やすのを防ぐために、ミドルウェアは、設定可能な期間 (秒単位) 中は以前に見たトークンをキャシュします。キャッシュを完全に無効にするには -1 に設定します。

www_authenticate_uri = None

文字列値

"パブリック" の Identity API エンドポイントを完了します。このエンドポイントは、すべてのエンドユーザーがアクセスできる必要があるため、"admin" エンドポイントにすることはできません。認証されていないクライアントは、認証のためにこのエンドポイントにリダイレクトされます。このエンドポイントにはバージョンを指定しないことが理想的ですが、ワイルドカードでのクライアントのサポートは異なります。バージョン指定された v2 エンドポイントを使用している場合、通常エンドユーザーがそのエンドポイントに到達できない可能性があるため、これはサービスユーザーがトークンを検証するために使用するエンドポイントにすることは できません

14.1.5. oslo_middleware

次の表は、placement.conf ファイルの [oslo_middleware] グループで使用可能なオプションの概要をまとめたものです。

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表14.4 oslo_middleware
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

enable_proxy_headers_parsing = False

ブール値

アプリケーションがプロキシーの背後であるかどうか。これにより、ミドルウェアがヘッダーを解析すべきかどうかを決定します。

14.1.6. oslo_policy

次の表は、placement.conf ファイルの [oslo_policy] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

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表14.5 oslo_policy
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

enforce_new_defaults = False

ブール値

このオプションは、ポリシーを評価するときに古い非推奨のデフォルトを使用するかどうかを制御します。True の場合、古い非推奨のデフォルトは評価されません。これは、既存のトークンが古いデフォルトで許可されているが、新しいデフォルトで許可されていない場合、許可されないことを意味します。新しいデフォルトと scope_type の利点を同時に得られるように、このフラグを enforce_scope フラグと併せて有効にすることが推奨されます。False の場合、非推奨のポリシーチェック文字列は新しいポリシーチェック文字列と論理的に OR 演算され、新しいポリシーを含むリリース間でのデフォルト動作であるグレースフルアップグレードが可能になります。

enforce_scope = False

ブール値

このオプションは、ポリシーを評価する際にスコープを適用するかどうかを制御します。True の場合、リクエストで使用されるトークンのスコープは、適用されるポリシーの scope_types と比較されます。スコープが一致しない場合、InvalidScope 例外が発生します。False の場合、ポリシーが一致しないスコープで呼び出されていることを運用者に通知するメッセージが記録されます。

policy_default_rule = default

文字列値

デフォルトルール。要求されたルールが見つからない場合に適用されます。

policy_dirs = ['policy.d']

多値

ポリシー設定ファイルが保存されるディレクトリー。これは、config_dir オプションで定義される検索パス内の任意のディレクトリーへの相対パスか、絶対パスにすることができます。このディレクトリーの検索には、policy_file で定義されたファイルが存在している必要があります。存在しないディレクトリーまたは空のディレクトリーは無視されます。

policy_file = policy.json

文字列値

ロールを指定のサービスのパーミッションにマッピングするファイルの相対パスまたは絶対パス。相対パスは、このオプションを設定する設定ファイルに対する相対パスとして指定する必要があります。

remote_content_type = application/x-www-form-urlencoded

文字列値

REST ベースのポリシーチェックのデータを送受信するコンテンツ種別

remote_ssl_ca_crt_file = None

文字列値

REST ベースのポリシーチェック用の認証局証明書ファイルの絶対パス

remote_ssl_client_crt_file = None

文字列値

REST ベースのポリシーチェック用のクライアント証明書の絶対パス

remote_ssl_client_key_file = None

文字列値

REST ベースのポリシーチェック用のクライアント鍵ファイルの絶対パス

remote_ssl_verify_server_crt = False

ブール値

REST ベースのポリシーチェックのサーバーアイデンティティー検証

14.1.7. placement

次の表は、placement.conf ファイルの [placement] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

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表14.6 placement
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

allocation_candidates_generation_strategy = depth-first

文字列値

割り当て候補の生成中に、Placement が実行可能なルートプロバイダーを訪問する順序を定義します。

  • depth-first: 次のルートプロバイダーに移動する前に、最初の実行可能なルートプロバイダーからすべての候補を生成します。
  • breadth-first: ラウンドロビン方式で実行可能なルートから候補を生成し、実行可能なルートごとに 1 つの候補を作成してから、最初のルートから 2 番目の候補を作成します。

デプロイメントに幅広く対称的なプロバイダーツリーがある場合、つまり、同じルートの下に同じリソースクラスからのインベントリーを持つ複数の子プロバイダーがある場合 (例: nova の Placement 機能の mdev GPU または PCI の場合)、max_allocation_candidates 制限がある深さ優先ストラテジーにより、限られたルートプロバイダーのセットから候補が生成されることがあります。一方で、幅優先ストラテジーでは、確実にすべての実行可能なルートから候補がバランスよく返されます。

どちらのストラテジーでも、API レスポンス内の候補は、未定義だが決定論的な順序で生成されます。つまり、すべての条件が同じであれば、割り当て候補の 2 つのリクエストは同じ順序で同じ結果を返しますが、その順序がどのように決定されるかについては保証されません。

allocation_conflict_retry_count = 10

整数値

リソースプロバイダーの生成競合が発生した場合に、サーバー側の書き込み割り当てを再試行する回数。同じリソースプロバイダーへの同時割り当てが多数予想される場合は、この値を増やすと便利です。

incomplete_consumer_project_id = 00000000-0000-0000-0000-000000000000

文字列値

初期の API マイクロバージョン (1.8 未満) では、割り当てを作成しても、コンシューマーのプロジェクトまたはユーザー ID を指定する必要はありませんでした。データモデリングをクリーンアップする際に、プロジェクト情報とユーザー情報の欠落が許容されなくなりました。古いクライアントが割り当てを行った場合、提供されない情報の代わりにこれを使用します。

incomplete_consumer_user_id = 00000000-0000-0000-0000-000000000000

文字列値

初期の API マイクロバージョン (1.8 未満) では、割り当てを作成しても、コンシューマーのプロジェクトまたはユーザー ID を指定する必要はありませんでした。データモデリングをクリーンアップする際に、プロジェクト情報とユーザー情報の欠落が許容されなくなりました。古いクライアントが割り当てを行った場合、提供されない情報の代わりにこれを使用します。

max_allocation_candidates = -1

整数値

Placement によって単一のリクエストに対して生成される割り当て候補の最大数。これは、過剰なメモリー使用とクエリー実行時間を回避するためのグローバル制限です。-1 に設定すると、生成される候補の数は、リソースプロバイダーの数と構造、および allocation_candidates クエリーの内容によってのみ制限されます。

allocation_candidates クエリーの limit パラメーターは実行可能な候補がすべて生成された後に適用されるため、limit だけではクエリーの実行時間やメモリー消費を制限するのに十分ではないことに注意してください。

何千ものリソースプロバイダーがあるデプロイメントの場合、またはデプロイメントに幅広く対称的なプロバイダーツリーがある場合 (つまり、たとえば nova の mdev GPU または Placement 機能の PCI のように、同じルートの下に同じリソースクラスのインベントリーを持つ複数の子プロバイダーがある場合)、Placement サービスで使用可能なメモリーとクライアント側のクライアントタイムアウト設定に基づいてこの設定オプションを調整することが推奨されます。適切な初期値は 100000 程度です。

幅広く対称的なプロバイダーツリーを持つデプロイメントでは、[placement]allocation_candidates_generation_strategy を幅優先に変更することも推奨されます。

randomize_allocation_candidates = False

ブール値

True の場合、割り当て候補の結果を制限するときに、結果は完全な結果セットのランダムサンプリングになります。[placement]max_allocation_candidates 設定により、サンプリングの入力として使用される完全なセットのサイズが制限される場合があります。

False の場合、割り当て候補は決定的だが未定義の順序で返されます。つまり、すべての条件が同じであれば、割り当て候補の 2 つのリクエストは同じ順序で同じ結果を返しますが、その順序がどのように決定されるかについては保証されません。

14.1.8. placement_database

次の表は、placement.conf ファイルの [placement_database] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

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表14.7 placement_database
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

connection = None

文字列値

データベースへの接続に使用する SQLAlchemy 接続文字列。

connection_debug = 0

整数値

SQL デバッグ情報の冗長性: 0=なし、100=すべて。

`connection_parameters = `

文字列値

接続時に接続 URL に追加するオプションの URL パラメーター。param1=value1&param2=value2&…​ として指定します。

connection_recycle_time = 3600

整数値

この秒数より長く接続プールに存在していた接続は、次にプールからチェックアウトされたときに新しい接続に置き換えられます。

connection_trace = False

ブール値

Python スタックトレースをコメント文字列として SQL に追加します。

max_overflow = None

整数値

設定されている場合、この値を SQLAlchemy で max_overflow に使用します。

max_pool_size = None

整数値

プールに開いたままにする SQL 接続の最大数。値を 0 に設定すると無制限を意味します。

max_retries = 10

整数値

起動時のデータベース接続の最大再試行数。再試行回数を無限に指定するには -1 に設定します。

mysql_sql_mode = TRADITIONAL

文字列値

MySQL セッションに使用する SQL モード。このオプション (デフォルトを含む) は、サーバーセット SQL モードを上書きします。サーバー設定で設定された SQL モードを使用するには、これを no value に設定します。例: mysql_sql_mode=

pool_timeout = None

整数値

設定されている場合は、この値を SQLAlchemy で pool_timeout に使用します。

retry_interval = 10

整数値

SQL 接続を開く再試行の間隔。

slave_connection = None

文字列値

スレーブデータベースへの接続に使用する SQLAlchemy 接続文字列。

sqlite_synchronous = True

ブール値

True の場合、SQLite は同期モードを使用します。

sync_on_startup = False

ブール値

True の場合、Web サービスの開始時にデータベーススキーマの移行が試行されます。

14.1.9. profiler

次の表は、placement.conf ファイルの [profiler] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

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表14.8 profiler
設定オプション = デフォルト値タイプ説明

connection_string = messaging://

文字列値

通知バックエンドの接続文字列。

デフォルト値は messaging:// で、通知機能を oslo_messaging に設定します。

使用できる値の例:

  • messaging://: スパンの送信に oslo_messaging ドライバーを使用します。
  • redis://127.0.0.1:6379: スパンの送信に redis ドライバーを使用します。
  • mongodb://127.0.0.1:27017: スパンの送信に mongodb ドライバーを使用します。
  • elasticsearch://127.0.0.1:9200: elasticsearch ドライバーを使用してスパンを送信します。
  • jaeger://127.0.0.1:6831: スパンの送信に jaeger トレースを使用します。

enabled = False

ブール値

このノード上の全サービスのプロファイリングを有効にします。

デフォルト値は False です (プロファイリング機能を無効にします)。

可能な値:

  • True: 機能を有効にします
  • False: 機能を無効にします。このプロジェクトの操作ではプロファイリングを開始できません。プロファイリングが別のプロジェクトでトリガーされた場合には、このプロジェクトの部分は空になります。

es_doc_type = notification

文字列値

elasticsearch の通知インデックスに関するドキュメントタイプ。

es_scroll_size = 10000

整数値

elasticsearch は大規模な要求をバッチに分割します。このパラメーターは、各バッチの最大サイズを定義します (例: es_scroll_size=10000)。

es_scroll_time = 2m

文字列値

このパラメーターは時間値パラメーター (es_scroll_time=2m など) です。これは、検索に参加するノードが継続してサポートするために関連するリソースを維持する時間を示します。

filter_error_trace = False

ブール値

エラー/例外を含むフィルタートレースを分離された場所へ有効にします。

デフォルト値は False に設定されます。

可能な値:

  • True: エラー/例外を含むフィルタートレースを有効にします。
  • False: フィルターを無効にします。

hmac_keys = SECRET_KEY

文字列値

パフォーマンスプロファイリング用にコンテキストデータの暗号化に使用するシークレットキー。

この文字列値は <key1>[,<key2>,…​<keyn>] の形式にする必要があります。各キーはランダムな文字列です。REST API 経由でプロファイリングをトリガーするユーザーは、REST API 呼び出しのヘッダーにこれらのキーの 1 つを設定し、この特定プロジェクトのノードのプロファイリング結果が含まれるようにする必要があります。

プロファイリングを有効にするには、"enabled" フラグと "hmac_keys" 設定オプションの両方を設定する必要があります。また、少なくとも 1 つのキーで全サービス間で正しいプロファイリング情報を生成するには、OpenStack プロジェクト間で一貫性を確保する必要があります。これにより、クライアント側からを使用して、すべての可能なリソースからの情報を含むトレースを生成できます。

sentinel_service_name = mymaster

文字列値

Redissentinel はサービス名を使用してマスターの redis サービスを識別します。このパラメーターは名前を定義します (例: sentinal_service_name=mymaster)。

socket_timeout = 0.1

浮動小数点の値

Redissentinel は、接続に timeout オプションを提供します。このパラメーターは、タイムアウトを定義します (例: socket_timeout=0.1)。

trace_sqlalchemy = False

ブール値

サービスで SQL 要求のプロファイリングを有効にします。

デフォルト値は False です (SQL 要求はトレースされません)。

可能な値:

  • True: SQL 要求のプロファイリングを有効にします。各 SQL クエリーはトレースの一部となり、それにどの程度の時間を費やしたかによって分析できます。
  • False: SQL 要求のプロファイリングを無効にします。費やした時間は、高いレベルの操作でのみ表示されます。単一の SQL クエリーをこのように分析できません。
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