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第6章 Red Hat Quay によるコンテンツ配信

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Red Hat Quay のコンテンツ配信機能は以下のとおりです。

6.1. リポジトリーのミラーリング

Red Hat Quay リポジトリーミラーリングを使用すると、外部コンテナーレジストリー (または別のローカルレジストリー) から Red Hat Quay クラスターにイメージをミラーリングできます。リポジトリーミラーリングを使用すると、リポジトリー名とタグに基づいてイメージを Red Hat Quay に同期できます。

リポジトリーのミラーリングが有効になっている Red Hat Quay クラスターから、以下を実行できます。

  • 外部のレジストリーからミラーリングするリポジトリーを選択する
  • 外部レジストリーにアクセスするための認証情報を追加する
  • 同期する特定のコンテナーイメージリポジトリー名とタグを特定する
  • リポジトリーが同期される間隔を設定する
  • 同期の現在の状態を確認する

ミラーリング機能を使用するには、次のアクションを実行する必要があります。

  • Red Hat Quay 設定ファイルでリポジトリーのミラーリングを有効にする
  • リポジトリーミラーリングワーカーを実行する
  • ミラーリングされたリポジトリーを作成する

すべてのリポジトリーのミラーリング設定は、設定ツール UI または Red Hat Quay API を使用して実行できます。

6.1.1. リポジトリーミラーリングの使用

次のリストは、Red Hat Quay リポジトリーのミラーリングの機能と制限を示しています。

  • リポジトリーのミラーリングでは、リポジトリー全体をミラーリングしたり、同期するイメージを選択的に制限したりできます。フィルターは、コンマ区切りのタグのリスト、タグの範囲、または Unix シェルスタイルのワイルドカードを使用してタグを識別するその他の手段に基づくことができます。詳細は、ワイルドカード のドキュメントを参照してください。
  • ミラーリングされたリポジトリーとして設定した場合は、そのリポジトリーに他のイメージを手動で追加できません。
  • ミラーリングされたリポジトリーは設定したリポジトリーとタグに基づいているため、リポジトリーとタグのペアで表されるコンテンツのみが保持されます。たとえば、タグを変更してリポジトリー内の一部のイメージが一致しなくなると、それらのイメージは削除されます。
  • 指定されたロボットだけが、ミラーリングされたリポジトリーにイメージをプッシュすることができ、リポジトリーに設定されたロールベースのアクセスコントロール権限に優先します。
  • ミラーリングは、障害時にロールバックする または、ベストエフォートベースで実行するように設定できます。
  • ミラーリングされたリポジトリーでは、read 権限を持つユーザーはリポジトリーからイメージをプルできますが、イメージをリポジトリーにプッシュすることはできません。
  • ミラーリングされたリポジトリーの設定の変更は、Red Hat Quay ユーザーインターフェイスで、作成したミラーリングされたリポジトリーの Repositories Mirrors タブを使用して実行できます。
  • イメージは一定の間隔で同期されますが、必要に応じて同期することもできます。

6.1.2. リポジトリーのミラーリングの推奨事項

リポジトリーミラーリングのベストプラクティスには次のようなものがあります。

  • リポジトリーミラーリング Pod は任意のノードで実行できます。これは、Red Hat Quay がすでに実行されているノードでミラーリングを実行できることを意味します。
  • リポジトリーのミラーリングは、データベースでスケジュールされ、一括して実行されます。その結果、リポジトリーワーカーは各リポジトリーミラー設定ファイルをチェックし、次の同期が必要なタイミングを読み取ります。ミラーワーカーが増えると、より多くのリポジトリーを同時にミラーリングできるようになります。たとえば、10 個のミラーワーカーを実行すると、ユーザーは 10 個のミラーリング operator を並行して実行できることになります。ミラー設定が 10 個あるワーカーが 2 つしかない場合に、実行できる Operator は 2 つのみです。
  • ミラーリング Pod の最適な数は、次の条件によって異なります。

    • ミラーリングされるリポジトリーの合計数
    • リポジトリー内のイメージやタグの数と変更の頻度
    • 並列バッチ処理

      たとえば、タグが 100 個あるリポジトリーをミラーリングしている場合に、このミラーは 1 つのワーカーで完了されます。ユーザーは、並行してミラーリングするリポジトリーの数を検討し、それに基づいてワーカーの数を決定する必要があります。

      同じリポジトリー内の複数のタグを並行してミラーリングすることはできません。

6.1.3. ミラーリングのイベント通知

リポジトリーミラーリングには、3 つの通知イベントがあります。

  • リポジトリーミラーリングの開始
  • リポジトリーのミラーリングの成功
  • リポジトリーミラーリングの失敗

イベントは各リポジトリーの Settings タブ内で設定でき、電子メール、Slack、Quay UI、Webhook などの既存の通知方法がすべてサポートされています。

6.1.4. ミラーリング API

Red Hat Quay API を使用して、リポジトリーミラーリングを設定できます。

ミラーリング API

Mirroring API

詳細は、Red Hat Quay API ガイド に記載されています。

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