第17章 Red Hat Quay v2 UI の使用
以下の手順を使用して、Red Hat Quay v2 UI を設定し、使用します。
17.1. v2 ユーザーインターフェイス設定
FEATURE_UI_V2
を有効にすると、現在のバージョンのユーザーインターフェイスと新しいバージョンのユーザーインターフェイスを切り替えることができます。
- この UI は現在ベータ版であり、変更される可能性があります。現在の状態では、ユーザーは組織、リポジトリー、およびイメージタグのみを作成、表示、および削除できます。
- 古い UI で Red Hat Quay を実行している場合にセッションがタイムアウトになると、ユーザーはポップアップウィンドウでパスワードを再度入力する必要がありました。新しい UI では、ユーザーはメインページに戻り、ユーザー名とパスワードの認証情報を入力する必要があります。これは既知の問題であり、新しい UI の今後のバージョンで修正される予定です。
- 従来の UI と新しい UI の間で、イメージマニフェストのサイズが報告される方法に違いがあります。従来の UI では、イメージマニフェストはメビバイト単位で報告されていました。新しい UI では、Red Hat Quay はメガバイト (MB) の標準定義を使用して、イメージマニフェストのサイズを報告します。
手順
デプロイメントの
config.yaml
ファイルで、FEATURE_UI_V2
パラメーターを追加し、true
に設定します。次に例を示します。--- FEATURE_TEAM_SYNCING: false FEATURE_UI_V2: true FEATURE_USER_CREATION: true ---
- Red Hat Quay デプロイメントにログインします。
Red Hat Quay デプロイメントのナビゲーションペインに、現在の UI と 新しい UI を切り替えるオプションが表示されます。切り替えボタンをクリックして新しい UI に設定し、次に Use Beta Environment をクリックします。次に例を示します。
17.1.1. Red Hat Quay v2 UI での新しい組織の作成
前提条件
- v2 UI を使用するように Red Hat Quay デプロイメントを切り替えている。
以下の手順に従って、Red Hat Quay v2 UI を使用して組織を作成します。
手順
- ナビゲーションペインで Organization をクリックします。
- Create Organization をクリックします。
-
Organization Name (
testorg
など) を入力します。 - Create をクリックします。
これで、サンプルの組織が Organizations ページの下に表示されます。
17.1.2. Red Hat Quay v2 UI を使用した組織の削除
以下の手順に従って、Red Hat Quay v2 UI を使用して組織を削除します。
手順
-
Organizations ページで、削除する組織の名前 (
testorg
など) を選択します。 - More Actions ドロップダウンメニューをクリックします。
Delete をクリックします。
注記Delete ページには、Search 入力ボックスがあります。このボックスを使用すると、ユーザーは特定の組織を検索して、削除が適切にスケジュールされていることを確認できます。たとえば、ユーザーが 10 の組織を削除していて、特定の組織が削除されたことを確認したい場合、Search 入力ボックスを使用して、その組織が削除対象としてマークされていることを確認できます。
- ボックスに confirm と入力して、組織を完全に削除することを確定します。
Delete をクリックします。
削除後、Organizations ページに戻ります。
注記複数の組織を選択してから、More Actions
Delete をクリックすると、一度に複数の組織を削除できます。
17.1.3. Red Hat Quay v2 UI を使用した新しいリポジトリーの作成
以下の手順に従って、Red Hat Quay v2 UI を使用してリポジトリーを作成します。
手順
- ナビゲーションペインで Repositories をクリックします。
- Create Repository をクリックします。
-
名前空間 (例: quayadmin) を選択し、リポジトリー名 (例:
testrepo
) を入力します。 Create をクリックします。
これで、サンプルリポジトリーが Repositories ページの下に表示されるはずです。
17.1.4. Red Hat Quay v2 UI を使用したリポジトリーの削除
前提条件
- リポジトリーを作成している。
手順
-
Red Hat Quay v2 UI の Repositories ページで、削除するイメージの名前 (
quay/admin/busybox
など) をクリックします。 - More Actions ドロップダウンメニューをクリックします。
Delete をクリックします。
注記必要に応じて、Make Public または Make Private をクリックできます。
- ボックスに confirm と入力してから、Delete をクリックします。
- 削除後、Repositories ページに戻ります。
17.1.5. Red Hat Quay v2 UI へのイメージのプッシュ
以下の手順に従って、イメージを Red Hat Quay v2 UI にプッシュします。
手順
外部レジストリーからサンプルイメージをプルします。
$ podman pull busybox
イメージにタグを付けます。
$ podman tag docker.io/library/busybox quay-server.example.com/quayadmin/busybox:test
イメージを Red Hat Quay レジストリーにプッシュします。
$ podman push quay-server.example.com/quayadmin/busybox:test
- Red Hat Quay UI の Repositories ページに移動し、イメージが適切にプッシュされていることを確認します。
- イメージタグを選択し、Security Report ページに移動すると、セキュリティーの詳細を確認できます。
17.1.6. Red Hat Quay v2 UI を使用したイメージの削除
以下の手順に従って、Red Hat Quay v2 UI を使用してイメージを削除します。
前提条件
- イメージを Red Hat Quay レジストリーにプッシュしている。
手順
-
Red Hat Quay v2 UI の Repositories ページで、削除するイメージの名前 (
quay/admin/busybox
など) をクリックします。 - More Actions ドロップダウンメニューをクリックします。
Delete をクリックします。
注記必要に応じて、Make Public または Make Private をクリックできます。
- ボックスに confirm と入力してから、Delete をクリックします。
- 削除後、Repositories ページに戻ります。
17.1.7. Red Hat Quay v2 UI を使用したロボットアカウントの作成
以下の手順に従って、Red Hat Quay v2 UI を使用してロボットアカウントを作成します。
手順
- Red Hat Quay v2 UI で、Organizations をクリックします。
-
ロボットアカウントを作成する組織の名前をクリックします (例:
test-org
)。 -
Robot accounts タブ
Create robot account をクリックします。 -
Provide a name for your robot account ボックスに、
robot1
などの名前を入力します。 オプション: 必要に応じて、以下のオプションを使用できます。
- ロボットをチームに追加します。
- ロボットをリポジトリーに追加します。
- ロボットのパーミッションを調整します。
- Review and finish ページで、入力した情報を確認してから、Review and finish をクリックします。
- オプション:Expand または Collapse をクリックすると、ロボットアカウントの説明情報を表示できます。
-
オプション: kebab メニュー
Set repository permissions をクリックして、ロボットアカウントのパーミッションを変更できます。 -
オプション:ロボットアカウントを削除するには、ロボットアカウントのボックスをオンにし、ゴミ箱アイコンをクリックします。ポップアップボックスが表示されます。テキストボックスに confirm と入力してから Delete をクリックします。または、kebab メニュー
Delete をクリックできます。
17.1.8. Red Hat Quay v2 UI の組織設定
以下の手順を実行して、Red Hat Quay v2 UI を使用して組織設定を変更します。
手順
- Red Hat Quay v2 UI で、Organizations をクリックします。
-
ロボットアカウントを作成する組織の名前をクリックします (例:
test-org
)。 - Settings タブをクリックします。
- オプション: 組織に関連付けられたメールアドレスを入力します。
オプション: Time Machine 機能に割り当てられた時間を以下のいずれかに設定します。
- 1 週間
- 1 カ月
- 1 年
- なし
- Save をクリックします。
17.1.9. Red Hat Quay v2 UI を使用したイメージタグ情報の表示
以下の手順を実行して、Red Hat Quay v2 UI を使用してイメージタグ情報を表示します。
手順
- Red Hat Quay v2 UI で、Repositories をクリックします。
-
リポジトリーの名前をクリックします (例:
quayadmin/busybox
)。 タグの名前をクリックします (例:
test
)。タグの Details ページに移動します。このページには、次の情報が表示されます。- Name
- リポジトリー
- ダイジェスト
- 脆弱性
- 作成
- 修正済み
- サイズ
- Labels
- イメージタグの取得方法
- オプション: Security Report をクリックして、タグの脆弱性を表示します。アドバイザリーの列を拡張して、CVE データを開くことができます。
- オプション: Packages をクリックして、タグのパッケージを表示します。
-
リポジトリーの名前 (例:
busybox
) をクリックし、Tags ページに戻ります。 - オプション: Pull アイコンの上にマウスをかざすと、タグの取得方法が表示されます。
- タグのボックスまたは複数のタグにチェックを入れ、Actions ドロップダウンメニューをクリックしてから、Delete をクリックしてタグを削除します。ポップアップボックスの Delete をクリックして削除を確定します。
17.1.10. Red Hat Quay v2 UI を使用したリポジトリー設定の調整
以下の手順を実行して、Red Hat Quay v2 UI を使用してリポジトリーのさまざまな設定を調整します。
手順
- Red Hat Quay v2 UI で、Repositories をクリックします。
-
リポジトリーの名前をクリックします (例:
quayadmin/busybox
)。 - Settings タブをクリックします。
- オプション: User and robot permissions をクリックします。Permissions のドロップダウンメニューオプションをクリックすると、ユーザーまたはロボットアカウントの設定を調整できます。設定を Read、Write、または Admin に変更できます。
オプション: Events and notifications をクリックします。Create Notification をクリックして、イベントおよび通知を作成できます。以下のイベントオプションを使用できます。
- リポジトリーへのプッシュ
- パッケージの脆弱性の検出
- イメージビルドの失敗
- イメージビルドのキューへの追加
- イメージビルドの開始
- イメージビルドの成功
イメージビルドのキャンセル
次に、通知を発行します。以下のオプションを設定できます。
- メール通知
- Flowdock チーム通知
- HipChat ルーム通知
- Slack 通知
Webhook POST
イベントオプションと通知方法を選択したら、Room ID #、Room Notification Token を追加し、Submit をクリックします。
- オプション: Repository visibility をクリックします。Make Public をクリックして、リポジトリーをプライベートまたはパブリックにすることができます。
- オプション: Delete repository をクリックします。Delete Repository をクリックして、リポジトリーを削除できます。