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第5章 OpenShift Container Platform 上の Red Hat Quay の Geo レプリケーションデプロイメントのアップグレード

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OpenShift Container Platform デプロイメント上の geo レプリケートされた Red Hat Quay をアップグレードするには、次の手順を使用します。

重要
  • OpenShift Container Platform デプロイメント上の geo レプリケートされた Red Hat Quay を次の y-stream リリース (例: Red Hat Quay 3.7 Red Hat Quay 3.8) にアップグレードする場合は、アップグレードする前に操作を停止する必要があります。
  • y-stream リリースを次のリリースにアップグレードする場合は、アップグレード中にダウンタイムが断続的に発生します。
  • アップグレードする前に、OpenShift Container Platform デプロイメント上の Red Hat Quay をバックアップすることを強く推奨します。
手順

この手順は、3 つ以上のシステムで Red Hat Quay レジストリーを実行していることを前提としています。この手順では、System ASystem B、および System C という名前の 3 つのシステムを想定します。System A は、Red Hat Quay Operator がデプロイされるプライマリーシステムとして機能します。

  1. システム B およびシステム C で、Red Hat Quay レジストリーをスケールダウンします。これを行うには、自動スケーリングを無効にし、Red Hat Quay、ミラーワーカー、および Clair (マネージドの場合) のレプリカ数をオーバーライドします。次の quayregistry.yaml ファイルを参照として使用します。

    apiVersion: quay.redhat.com/v1
    kind: QuayRegistry
    metadata:
      name: registry
      namespace: ns
    spec:
      components:
        …
        - kind: horizontalpodautoscaler
          managed: false 1
        - kind: quay
          managed: true
          overrides: 2
            replicas: 0
        - kind: clair
          managed: true
          overrides:
            replicas: 0
        - kind: mirror
          managed: true
          overrides:
            replicas: 0
        …
    1
    QuayClair、および Mirroring ワーカーの自動スケーリングを無効にします。
    2
    データベースおよびオブジェクトストレージにアクセスするコンポーネントのレプリカ数を 0 に設定します。
    注記

    Red Hat Quay レジストリーがシステム A で実行されている状態を維持する必要があります。システム A の quayregistry.yaml ファイルは更新しないでください。

  2. registry-quay-appregistry-quay-mirror、および registry-clair-app Pod が消えるまで待機します。以下のコマンドを入力してステータスを確認します。

    oc get pods -n <quay-namespace>

    出力例

    quay-operator.v3.7.1-6f9d859bd-p5ftc               1/1     Running     0             12m
    quayregistry-clair-postgres-7487f5bd86-xnxpr       1/1     Running     1 (12m ago)   12m
    quayregistry-quay-app-upgrade-xq2v6                0/1     Completed   0             12m
    quayregistry-quay-redis-84f888776f-hhgms           1/1     Running     0             12m

  3. システム A で、最新の y-stream バージョンへの Red Hat Quay のアップグレードを開始します。これは手動プロセスです。インストールされた Operator のアップグレードの詳細は、インストールされた Operator のアップグレード を参照してください。Red Hat Quay のアップグレードパスの詳細は、Red Hat Quay Operator のアップグレード を参照してください。
  4. 新しい Red Hat Quay レジストリーがインストールされると、クラスター上で必要なアップグレードが自動的に完了します。その後、新しい Red Hat Quay Pod は、最新の y-stream バージョンで起動します。さらに、新しい Quay Pod がスケジュールされ、起動します。
  5. Red Hat Quay UI に移動して、更新が適切に機能していることを確認します。

    1. OpenShift コンソールで Operators Installed Operators に移動し、Registry Endpoint リンクをクリックします。

      重要

      Red Hat Quay UI が利用可能になるまで、次の手順を実行しないでください。システム A で UI が利用可能になるまで、システム B およびシステム C で Red Hat Quay レジストリーをアップグレードしないでください。

  6. システム A で更新が適切に機能していることを確認し、システム B とシステム C で Red Hat Quay のアップグレードを開始します。Operator のアップグレードにより、Red Hat Quay インストールがアップグレードされ、Pod が再起動されます。

    注記

    データベーススキーマが新しい y-stream インストールに適したものであるため、システム B とシステム C の新しい Pod がすぐに起動します。

  7. 更新後、コンポーネントの overrides を削除して、この手順のステップ 1 で行った変更を元に戻します。以下に例を示します。

    apiVersion: quay.redhat.com/v1
    kind: QuayRegistry
    metadata:
      name: registry
      namespace: ns
    spec:
      components:
        …
        - kind: horizontalpodautoscaler
          managed: true 1
        - kind: quay
          managed: true
        - kind: clair
          managed: true
        - kind: mirror
          managed: true
        …
    1
    アップグレード手順の前に、horizontalpodautoscaler リソースが true に設定されていた場合、またはリソース不足の際に Red Hat Quay をスケーリングする場合は、これを true に設定します。
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