第2章 Satellite Server の更新
オンライン接続されている Satellite Server を次のパッチバージョンに更新します。このプロセスに従うと、マイナーリリースバージョン間で基盤となるオペレーティングシステムを更新できます。接続されていない Satellite セットアップを更新する方法は、3章接続されていない Satellite Server の更新 を参照してください。
前提条件
- Satellite Server をバックアップします。詳細は、Red Hat Satellite の管理 の Satellite Server および Capsule Server のバックアップ を参照してください。
設定ファイルを手動で、または Hiera などのツールを使用してカスタマイズすると、その変更内容は、アップグレード時または更新時にメンテナンススクリプトを実行すると上書きされます。satellite-installer で --noop
オプションを使用すると、変更をテストできます。詳細は、Red Hat ナレッジベースソリューションの How to use the noop option to check for changes in Satellite config files during an upgrade を参照してください。
手順
Satellite Maintenance リポジトリーが有効になっていることを確認します。
Red Hat Enterprise Linux 9 の場合
# subscription-manager repos --enable \ satellite-maintenance-6.16-for-rhel-9-x86_64-rpms
Red Hat Enterprise Linux 8 の場合:
# subscription-manager repos --enable \ satellite-maintenance-6.16-for-rhel-8-x86_64-rpms
ヘルスチェックオプションを使用して、システムで更新の準備ができているかどうかを確認します。このコマンドを最初に使用したときに、
satellite-maintain
により hammer 管理者ユーザー認証情報を入力して、/etc/foreman-maintain/foreman-maintain-hammer.yml
ファイルに保存します。# satellite-maintain update check
結果を確認し、更新を実行する前に、強調表示されているエラー状態に対応します。
アップグレードに時間がかかるため、
tmux
などのユーティリティーを使用して、通信セッションを一時停止し、再接続してください。これにより、コマンドシェルに接続し続けなくても更新の進捗が確認できるようになります。更新コマンドを実行しているコマンドシェルへの接続がなくなった場合は、
/var/log/foreman-installer/satellite.log
ファイルのログメッセージで、プロセスが完全に終了したかどうかを確認できます。更新を実行します。
# satellite-maintain update run
システムを再起動する必要があるかどうかを確認します。
# dnf needs-restarting --reboothint
前のコマンドで再起動するように指示された場合は、システムを再起動します。
# reboot
関連情報
- Satellite Server または Capsule Server のバックアップを復元するには、バックアップからの Satellite Server または Capsule Server の復元 を参照してください。