第7章 プロビジョニングコンテキスト


プロビジョニングコンテキストは、Satellite コンポーネントに指定する組織やロケーションの組み合わせのことです。コンポーネントが所属する組織やロケーションを使用して、対象のコンポーネントに対する所有権やアクセス権を設定します。

組織は、所有者、目的、コンテンツ、セキュリティーレベルなどの区分に基づいて Red Hat Satellite リソースを論理グループに分割します。Red Hat Satellite では、複数の組織を作成および管理し、コンポーネントをそれぞれの組織に割り当てることができます。これにより、Satellite Server において特定の組織内でホストをプロビジョニングし、その組織に関連付けられたコンポーネントのみを使用できるようになります。組織の詳細は、Red Hat Satellite の管理組織の管理 を参照してください。

ロケーションは組織と同様に機能します。相違点は、ロケーションが物理的な設定または地理的な設定をもとにしている点です。ユーザーは階層でロケーションをネスト化できます。ロケーションの詳細は、Red Hat Satellite の管理ロケーションの管理 を参照してください。

7.1. プロビジョニングコンテキストの設定

プロビジョニングコンテキストの設定時に、プロビジョニングホストに使用する組織およびロケーションを定義します。

組織およびロケーションのメニューは、Satellite Web UI の左上のメニューバーにあります。使用する組織またはロケーションを選択していない場合には、メニューには Any Organization および Any Location と表示されます。

手順

  1. Any Organization タブで、組織を選択します。
  2. Any Location をクリックして、使用するロケーションを選択します。

各ユーザーはアカウント設定でデフォルトのプロビジョニングコンテキストを設定できます。Satellite Web UI の右上のユーザー名をクリックし、マイアカウント を選択してユーザーアカウントの設定を編集します。

CLI 手順

  • CLI を使用する場合は、オプションとして、--organization または --organization-label--location または --location-id を追加します。以下に例を示します。

    $ hammer host list --organization "My_Organization" --location "My_Location"
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    このコマンドは、My_Organization および My_Location に割り当てられたホストを出力します。

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