第3章 Satellite Server のインストール
3.1. Red Hat Subscription Management への登録
Red Hat サブスクリプション管理にホストを登録すると、ユーザーが利用可能なサブスクリプションに登録され、サブスクリプションのコンテンツを使用できるようになります。これには、Red Hat Enterprise Linux、Red Hat Software Collection (RHSCL)、Red Hat Satellite などのコンテンツが含まれます。
ユーザー名およびパスワードを使用した Satellite Server の登録
# subscription-manager register Username: Password: The system has been registered with ID: 541084ff2-44cab-4eb1-9fa1-7683431bcf9a
3.2. Satellite サブスクリプションの特定およびホストへのサブスクリプションの割り当て
ホストを登録した後は、Satellite サブスクリプションプール ID を特定する必要があります。このプール ID で、必要なサブスクリプションをホストに割り当てることができます。Satellite サブスクリプションは、Red Hat Enterprise Linux、Red Hat Software Collections (RHSCL)、および Red Hat Satellite と同様に Satellite コンテンツへのアクセスを提供します。Satellite サブスクリプションのみが必須のサブスクリプションになります。
Satellite サブスクリプションを特定するには、以下のコマンドを入力します。
# subscription-manager list --all --available
この出力では、以下のような内容が表示されます。
Subscription Name: Red Hat Satellite Provides: Oracle Java (for RHEL Server) Red Hat Satellite 6 Red Hat Enterprise Linux Server Red Hat Satellite Red Hat Enterprise Linux Load Balancer (for RHEL Server) SKU: MCT0370 Pool ID: 8a85f9874152663c0541943739717d11 Available: 3 Suggested: 1 Service Level: Premium Service Type: L1-L3 Multi-Entitlement: No Ends: 10/07/2014 System Type: Physical
- Satellite ホストに割り当てることができるように、プール ID をメモします。使用するプール ID は、ここで提示した例とは異なります。
Satellite Server にサブスクリプションを割り当てるには、お使いの環境のプール ID を指定して以下のコマンドを入力します。
# subscription-manager attach --pool=8a85f9874152663c0541943739717d11
この出力では、以下のような内容が表示されます。
Successfully attached a subscription for: Red Hat Satellite
サブスクリプションが正しく割り当てられたことを確認するには、以下のコマンドを入力します。
# subscription-manager list --consumed
この出力では、以下のような内容が表示されます。
+-------------------------------------------+ Consumed Subscriptions +-------------------------------------------+ Subscription Name: Red Hat Satellite Provides: Red Hat Satellite Red Hat Enterprise Linux Server Red Hat Software Collections (for RHEL Server) Red Hat Satellite Red Hat Satellite 6 Red Hat Software Collections (for RHEL Server) Red Hat Satellite Capsule Red Hat Enterprise Linux Load Balancer (for RHEL Server) Red Hat Satellite with Embedded Oracle Red Hat Satellite Capsule Red Hat Enterprise Linux High Availability (for RHEL Server) SKU: MCT0370 Contract: 10293569 Account: 5361051 Serial: 1653856191250699363 Pool ID: 8a85f9874152663c0541943739717d11 Active: True Quantity Used: 1 Service Level: Premium Service Type: L1-L3 Status Details: Starts: 10/08/2013 Ends: 10/07/2014 System Type: Physical
3.3. リポジトリーの設定
既存のリポジトリーをすべて無効にします。
# subscription-manager repos --disable "*"
Red Hat Satellite および Red Hat Enterprise Linux、Red Hat Software Collections リポジトリーを有効にします。
以下の例では、Red Hat Enterprise Linux 7 を使用します。
subscription-manager repos --enable rhel-7-server-rpms \ --enable rhel-server-rhscl-7-rpms \ --enable rhel-7-server-satellite-6.2-rpms
注記Red Hat Enterprise Linux の異なるバージョンを使用する場合は、お使いのバージョンに合わせてリポジトリーに変更してください。
メタデータを消去します。
# yum clean all
リポジトリーが有効になっていることを確認します。
# yum repolist enabled
3.4. Satellite Server のインストール
Satellite Server パッケージをインストールします。
# yum install satellite
Satellite Server をインストールして、初期設定を実行します。
# satellite-installer --scenario satellite -v\ --foreman-initial-organization “$ORG” \ --foreman-initial-location “$LOCATION” \ --foreman-admin-password redhat \ --capsule-puppet true \ --foreman-proxy-puppetca true \ --foreman-proxy-tftp true \ --enable-foreman-plugin-discovery
3.5. Hammer CLI の設定
コマンドを実行するたびに入力する必要がないように、認証情報を作成して保存することができます。また、admin
ユーザーが特定の組織および場所にデフォルトでログインするように、サーバーを設定することもできます。
~/.hammer/cli_config.yml
ファイルがない場合は、作成します。# mkdir ~/.hammer # touch
~/.hammer/cli_config.yml
このファイルの読み取りができるのは、現在のユーザーのみにして、パスワードを保護します。たとえば、hammer コマンドを root で実行する場合には、以下のコマンドを実行します。
# chmod 600 ~/.hammer/cli_config.yml
以下の内容を上記のファイルに追加します。
:foreman: :host: 'https://satellite.example.net/' :username: 'admin' :password: 'redhat'
重要~/.hammer/cli_config.yml
ファイルでは Tab を使用しないようにしてください。インデントには、必ずスペースを使用してください。admin
ユーザーがデフォルトで特定の組織や場所にログインするように設定します。hammer user update --login admin --default-location-id 1 --default-organization-id 1 --locations "$LOCATION" --organizations "$ORG"
3.6. マニフェストの作成
- Red Hat カスタマーポータル に移動して、ログインします。
- サブスクリプション をクリックします。
- Red Hat サブスクリプション管理 セクションで Satellite をクリックします。
- Satellite の登録 をクリックします。
- 名前 フィールドで Satellite_Server_example を入力します。
- バージョンに Satellite 6.2 を選択して 登録 をクリックします。
- サブスクリプションのアタッチ をクリックします。
- 割り当てるサブスクリプションのチェックボックスをそれぞれ選択して、サブスクリプション数を指定します。
選択項目のアタッチ をクリックします。
すべてのサブスクリプションが割り当てられるまで数分かかります。
- マニフェストのダウンロード をクリックして、マニフェストファイルを所定の場所に保存します。
3.7. マニフェストの Satellite Server へのアップロード
Web UI を使用したマニフェストのアップロード
- 正しい組織内にいることを確認します。
- コンテンツ > Red Hat サブスクリプション をクリックします。
- マニフェストの管理 をクリックしてサブスクリプションページを開きます。
- 参照 をクリックして、作成したマニフェストファイルを選択し、開く をクリックします。
- アップロード をクリックして、マニフェストを Satellite Server にアップロードします。
Hammer CLI を使用したマニフェストのアップロード
Satellite Server にマニフェストをアップロードします。
hammer subscription upload --organization-label org_label --file path_to_manifest