第6章 コンテンツの管理およびプロモーション


6.1. アプリケーションライフサイクル環境の作成

アプリケーションライフサイクル環境は、ソフトウェア開発ライフサイクル (SDLC) のプロモーションパスにおけるステップまたはステージを表します。

  1. コンテンツ > ライフサイクル環境 をクリックして ライフサイクル環境パス ページを開きます。
  2. 新規環境の追加 をクリックして、新規環境 ページを表示します。

    ライブラリーは、お使いの環境で使用可能な全コンテンツの提供元です。

  3. 名前 フィールドに名前を入力します。

    ラベルには同じ名前が自動的に設定されますが、これはニーズに合わせて変更できます。また、ご使用の環境についての説明を追加することができます。

  4. 保存 をクリックします。

Hammer CLI を使用したライフサイクル環境の作成

  1. ライフサイクル環境を作成します。

    $ hammer lifecycle-environment create --name Development
     --prior Library
     --organization “$ORG”

6.2. シンプルなコンテンツビューの作成

コンテンツビューは、管理対象のコンテンツセレクションです。コンテンツビューには、オプションのフィルター機能と共に 1 つ以上のリポジトリー (yum または Puppet のいずれか) が含まれます。これらのフィルターは組み込むことも除外することもでき、これらのフィルターを使ってライフサイクル管理用にコンテンツのホストビューを調整することができます。また、クライアントホストで利用できるようコンテンツをカスタマイズするためにコンテンツビューを使用できます。

Web UI を使用したコンテンツビューの作成

  1. コンテンツ > コンテンツビュー をクリックしてから、新規ビューの作成 をクリックします。
  2. 名前 フィールドに RHEL6 x86_64 と入力します。

    ラベルが自動的に設定されます。

  3. 複合ビュー のチェックボックスのチェックを外して、保存 をクリックします。

Hammer CLI を使用したコンテンツビューの作成

  1. コンテンツビューを作成します。

    $ hammer content-view create --organization "$ORG"
     --name 'RHEL7_Base'
     --label rhel7_base
     --description 'Core Build for RHEL 7'

6.3. Red Hat Enterprise Linux リポジトリーの追加

Red Hat Enterprise Linux リポジトリーをコンテンツビューに追加することができます。また、Red Hat リポジトリーおよびカスタムリポジトリーの両方に同じプロセスを使用できます。

このタスクは、すべてのコンテンツが公開される単純なユースケースを示しています。フィルターを作成して、公開されたコンテンツビューにコンテンツを組み込んだり、コンテンツを除外したりするなどコンテンツを制御することもできます。

Web UI を使用したリポジトリーの追加

  1. コンテンツの選択 ページに移動します。
  2. 追加 タブで、以下の各リポジトリーの横のチェックボックスを選択します。

    • Red Hat Enterprise Linux 7 Server Kickstart x86_64 7.2
    • Red Hat Enterprise Linux 7 Server RPMs x86_64 7Server
    • Red Hat Satellite Tools 6 for RHEL 7 Server RPMs x86_64
  3. リポジトリーの追加 をクリックします。

    ページの 一覧/削除 タブのコンテンツビューで、リポジトリー一覧が表示されます。

Hammer CLI を使用したリポジトリーの追加

  1. キックスタートリポジトリーを追加します。

    $ hammer content-view add-repository --organization "$ORG"
     --name 'RHEL7_Base'
     --product 'Red Hat Enterprise Linux Server'
     --repository 'Red Hat Enterprise Linux 7 Server Kickstart x86_64 7.2'
  2. RPM リポジトリーを追加します。

    hammer content-view add-repository --organization "$ORG"
     --name 'RHEL7_Base'
     --product 'Red Hat Enterprise Linux Server'
     --repository 'Red Hat Enterprise Linux 7 Server RPMs x86_64 7Server'
  3. Satellite Tools リポジトリーを追加します。

    hammer content-view add-repository --organization "$ORG"
     --name 'RHEL7_Base'
     --product 'Red Hat Enterprise Linux Server'
     --repository 'Red Hat Satellite Tools 6 for RHEL 7 Server RPMs x86_64'

6.4. コンテンツビューへの Puppet モジュールの追加

Puppet モジュール は、ユーザー、ファイル、およびサービスなどのリソースを管理するために使用できるコードとデータの自己完結型のバンドルです。

Web UI を使用した Puppet モジュールの追加

  1. コンテンツビュー ページに移動します。
  2. コンテンツ > コンテンツビュー をクリックします。
  3. Puppet モジュール タブで 新規モジュールの追加 をクリックして、利用可能な Puppet モジュール一覧を表示します。

    フィルターフィールドを使用すると、必要なモジュールを特定しやすくなります。

  4. バージョンの選択 をクリックして、「motd」モジュールを選択します。
  5. 追加するモジュールのバージョンの横の バージョンの選択 をクリックします。
注記

使用する Puppet モジュールのバージョンを選択する際に「最新を使用 (Use Latest)」を選択すると、コンテンツビューの新規バージョンが公開されるたびに、そのモジュールの最新バージョンが公開されるビューに組み込まれることになります。

Hammer CLI を使用した Puppet モジュールの追加

  1. Puppet モジュールを追加します。

    $ hammer content-view puppet-module add --content-view cv_name --name module_name

6.5. コンテンツビューの公開

コンテンツビューおよび Puppet モジュールの作成後に、ライブラリーに公開できます。

Web UI を使用したコンテンツビューの公開

  1. コンテンツ > コンテンツビュー をクリックします。
  2. 公開するコンテンツビューの名前をクリックします。
  3. 新規バージョンの公開 をクリックして 新規バージョンの公開 ページを表示します。

    ここではバージョンが指定されており、コンテンツビューへの変更を反映するためにコメントを入力することができます。

  4. 保存 をクリックして、ライブラリーのコンテンツビューを公開します。

    表示される画面で公開の進捗をモニターできます。

  5. 公開プロセスが完了したら プロモート をクリックします。

    利用可能なプロモーションパスの一覧 (Library Dev QA) が表示されます。

  6. Dev 環境のチェックボックスを選択してから バージョンのプロモート をクリックします。

Hammer CLI を使用したコンテンツビューの公開

  1. コンテンツビューを公開します。

    $ hammer content-view publish --organization "$ORG" --name RHEL7_Base --description 'Initial Publishing'
  2. コンテンツビューをプロモートします。

    $ hammer content-view version promote --organization "$ORG" --content-view RHEL7_Base --to-lifecycle-environment Development

6.6. アクティベーションキーの作成と編集

コンテンツビューを正常に公開した後は、アクティベーションキーを作成してホストグループと関連付ける必要があります。

Web UI を使用したアクティベーションキーの作成および編集

  1. メインメニューで コンテンツ > アクティベーションキー > 新規アクティベーションキー をクリックします。
  2. 名前フィールドで、名前を入力します。
  3. 該当する場合は コンテンツのホスト制限 のチェックボックスのチェックを外します。

    このフィールドを使用して、指定されたアクティベーションキーが使用される回数を制御できます。たとえば、キーを数量に制限のあるサブスクリプションに関連付ける場合に、その数量を超えないようにアクティベーションキーに制限を設定することができます。

  4. 環境のチェックボックスを選択します。
  5. コンテンツビュー のドロップダウンリストで、RHEL 7 x86_64 コンテンツビューを選択してから 保存 をクリックします。
  6. アクティベーションキー ページで サブスクリプション タブをクリックしてから、追加 タブをクリックし、利用可能なサブスクリプション一覧を表示します。
  7. 利用可能なサブスクリプションの一覧から、追加するサブスクリプションを選択します。
  8. 選択済み項目 をクリックします。

Hammer CLI を使用したアクティベーションキーの作成および編集

  1. アクティベーションキーを作成します。

    $ hammer activation-key create --name _ak-Reg_To_Dev_EL7_ --organization-label org_label \
      --content-view RHEL7_Base --lifecycle-environment Development
  2. サブスクリプションを追加します。

    $ hammer subscription list --organization “$ORG”
    $ hammer activation-key add-subscription --name _ak-Reg_To_Dev_EL7_ --subscription-id 8 --organization "$ORG"
  3. リポジトリーを有効化するように、製品コンテンツを設定します。

    $ hammer activation-key content-override --name _ak-Reg_To_Dev_EL7_ --organization "$ORG" --content-label rhel-7-server-satellite-tools-6.2-rpms --value 1

システムのパッチ修正に Satellite Server を使用する予定がない場合には「プロビジョニングテンプレートの作成」に進んでください。

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