第8章 制限された環境での Podman サイトの作成


インターネットアクセスがまったくないか制限されている実稼働環境では、サイトを作成するために必要なイメージをミラーリングする必要がある場合があります。

この手順では、コンテナーイメージを管理するために Podman と tar ファイルを使用する方法を説明します。制限された環境でレジストリーが利用可能な場合は、同じプロセスに従うことができます。レジストリーにイメージが入力された後、環境変数がレジストリー内のイメージを参照するように設定されていることを確認します。

注記

プロキシーを備えた Linux マシンを使用してイメージをプルする場合は、プロキシーを使用するように Podman を設定できます。

$ systemctl --user edit podman

以下をサービス定義に追加します。

[Service]
Environment="HTTP_PROXY=<proxy-domain>:<proxy-port>"
Environment="HTTPS_PROXY=<proxy-domain>:<proxy-port>"

podman が新しい設定を使用するようにするには以下を実行します。

$ systemctl --user daemon-reload
$ systemctl --user restart podman

前提条件

  • イメージをダウンロードするためにインターネットにアクセスできる Linux マシン。
  • 制限された環境にある、サイトを作成するための Linux マシン。

これには、1 台のマシンを使用でき、このマシンを制限のある環境に移動しても問題ありません。

手順

  1. インターネットにアクセスできるマシンで registry.redhat.io にログインします。

    $ podman login -u USERNAME -p PASSWORD registry.redhat.io
  2. サイトを作成して、Podman サイトに必要なイメージをダウンロードします。

    $ skupper init

    コンソールが必要な場合は、次のコマンドを使用して追加のイメージがダウンロードされていることを確認します。

    $ skupper init --enable-console --enable-flow-collector

    サイトを作成した後、podman image ls -a を使用し、次のイメージをリストします。

    • registry.redhat.io/service-interconnect/skupper-router-rhel9
    • registry.redhat.io/service-interconnect/skupper-controller-podman-rhel9
    • registry.redhat.io/service-interconnect/skupper-flow-collector-rhel9 (コンソールのみ)
    • registry.redhat.io/openshift4/ose-prometheus (コンソールのみ)

    タグは skupper CLI のバージョンによって決まります。

  3. 各イメージの tar ファイルを作成します。例:

    $ podman save -o skupper-controller.tar  registry.redhat.io/service-interconnect/skupper-controller-podman-rhel9:<tag>

    ここで、<tag>podman image ls -a コマンドを使用して表示されるタグです。

  4. 制限された環境内のマシンに tar ファイルをコピーします。
  5. 制限された環境のマシンで、tar ファイルからイメージをロードします。例:

    podman load -i skupper-controller.tar
  6. イメージタグを変更して、registry.redhat.io への参照を削除します。

    podman tag registry.redhat.io/service-interconnect/skupper-router-rhel9:<tag> service-interconnect/skupper-router-rhel9:<tag>

    この手順は、マシンが registry.redhat.io からイメージをプルしようとするのを避けるために必要です。

  7. 次の環境変数を設定して、ミラーリングされたイメージを使用するように skupper CLI を設定します。

    $ export SKUPPER_CONTROLLER_PODMAN_IMAGE=service-interconnect/skupper-controller-podman-rhel9:<tag>
    $ export QDROUTERD_IMAGE=service-interconnect/skupper-router-rhel9:<tag>

    コンソールが必要な場合は、次の環境変数も必要です。

    $ export SKUPPER_FLOW_COLLECTOR_IMAGE=service-interconnect/skupper-flow-collector-rhel9:<tag>
    $ export PROMETHEUS_SERVER_IMAGE=openshift4/ose-prometheus:<tag>
  8. たとえば、次のサイトを作成します。

    $ skupper init
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