付録A Keycloak の TLS 証明書を生成するための OpenShift サービス提供証明書の設定


OpenShift のサービス提供証明書は、Keycloak で使用するための Transport Layer Security (TLS) 証明書の生成と管理を自動化できます。OpenShift クラスター内の Ingress Controller などのインフラストラクチャーコンポーネントは、これらの TLS 証明書を信頼します。

前提条件

  • Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 4.13 以降
  • RHBK Operator のインストール。
  • cluster-admin ロールでの OpenShift Web コンソールへのアクセス。

手順

  1. OpenShift Web コンソールの Administrator パースペクティブで、ナビゲーションメニューから Home を展開し、Projects をクリックします。
  2. keycloak を検索し、keycloak-system 名前空間を選択します。
  3. 新しいサービスを作成します。

    1. + アイコンをクリックします。
    2. Import YAML テキストボックスで、例をコピーしてテキストボックスに貼り付けます。

      apiVersion: v1
      kind: Service
      metadata:
        annotations:
          service.beta.openshift.io/serving-cert-secret-name: keycloak-tls
        labels:
          app: keycloak
          app.kubernetes.io/instance: keycloak
        name: keycloak-service-trusted
        namespace: keycloak-system
      spec:
        internalTrafficPolicy: Cluster
        ipFamilies:
        - IPv4
        ipFamilyPolicy: SingleStack
        ports:
        - name: https
          port: 8443
        selector:
          app: keycloak
          app.kubernetes.io/instance: keycloak

    3. Create ボタンをクリックします。
  4. ナビゲーションメニューから Operator を展開し、Installed Operator をクリックして、Keycloak Operator をクリックします。
  5. Keycloak リソースの YAML viewspec セクションに、Ingress プロパティーを追加します。

    spec:
    ...
      ingress:
        annotations:
          route.openshift.io/destination-ca-certificate-secret: keycloak-tls
          route.openshift.io/termination: reencrypt
    ...

    デフォルトでは、Keycloak Operator はルートではなく Ingress リソースを作成します。OpenShift は Ingress 定義に基づいてルートを自動的に作成します。

  6. spec セクションに、TLS 証明書を含むシークレットの名前を指定します。

    spec:
    ...
      http:
        tlsSecret: keycloak-tls
    ...

    Keycloak が起動すると、OpenShift のサービス提供証明書が Keycloak の TLS 証明書の生成を開始します。

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