18.3. SPICE のログファイル
SPICE のログファイルは、SPICE の接続問題のトラブルシューティングを行う際に役立ちます。SPICE デバッグを開始するには、ログレベルを
debugging
に変更してからログの場所を確認します。
ゲストマシンへのアクセスに使用するクライアントとゲストマシン自体の両方に SPICE ログファイルがあります。クライアント側のログでは、ブラウザーのプラグインを使用して SPICE クライアントを起動した場合には、通常環境変数でデバッグはを制御します。ネイティブクライアントを使用して SPICE クライアントを起動した場合には (
console.vv
ファイルがダウンロードされます)、remote-viewer
コマンドを使用してデバッグを有効化し、ログ出力を生成します。
18.3.1. ハイパーバイザー SPICE サーバーの SPICE ログ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ログタイプ | ログの場所 | ログレベルの変更手順 |
---|---|---|
ホスト/ハイパーバイザー SPICE サーバー
|
/var/log/libvirt/qemu/(guest_name).log
|
ゲストを起動する前に、ホスト/ハイパーバイザーで
export SPICE_DEBUG_LEVEL=5 のコマンドを実行します。
|
18.3.2. ゲストマシンのSPICE ログ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ログタイプ | ログの場所 | ログレベルの変更手順 |
---|---|---|
Windows ゲスト
|
C:\Windows\Temp\vdagent.log
C:\Windows\Temp\vdservice.log
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該当なし
|
Red Hat Enterprise Linux ゲスト
|
/var/log/spice-vdagent.log
| /etc/sysconfig/spice-vdagentd ファイルを作成して、SPICE_VDAGENTD_EXTRA_ARGS=”-d -d” のエントリーを記述します。 |
18.3.3. ブラウザーのプラグインを使用して起動した SPICE クライアントの SPICE ログ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ブラウザーのプラグインを使用して起動した SPICE クライアントの場合は、ログの場所と変更ログレベルの指示は、OS のタイプ、バージョン、システムのタイプによって異なります。
ログタイプ | ログの場所 | ログレベルの変更手順 |
---|---|---|
SPICE クライアント (Windows 7)
|
C:\Windows\Temp\spicex.log
|
|
SPICE クライアント (Red Hat Enterprise Linux 6)
|
~/home/.spicec/spice-xpi.log
| /etc/spice/logger.ini ファイルを編集して、log4j.rootCategory 変数を INFO, R から DEBUG, R に変更します。
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SPICE クライアント (Red Hat Enterprise Linux 7)
|
~/.xsession-errors
|
コマンドラインからデバッグオプションを使用して Firefox を起動します:
G_MESSAGES_DEBUG=all SPICE_DEBUG=1 firefox
~/.xsession-errors ファイルを touch します。
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Windows クライアント上の USB リダイレクター
|
C:\Windows\Temp\usbclerk.log
|
該当なし
|
18.3.4. console.vv ファイルを使用して起動した SPICE クライアントの SPICE ログ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Linux クライアントマシンの場合
remote-viewer
コマンドに--spice-debug
オプションを使用して実行し、SPICE のデバッグを有効にします。プロンプトが表示されたら、接続 URL (例: spice://[virtual_machine_IP]:[port]) を入力します。remote-viewer --spice-debug
# remote-viewer --spice-debug
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ログを表示するには、
console.vv
ファイルをダウンロードし、remote-viewer
コマンドに--spice-debug
オプションを使用して実行し、console.vv
ファイルへの完全パスを指定します。remote-viewer --spice-debug /path/to/console.vv
# remote-viewer --spice-debug /path/to/console.vv
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Windows クライアントマシンの場合
debug-helper.exe
ファイルをダウンロードして、remote-viewer.exe
ファイルと同じディレクトリー(例:C:\Users\[user name]\AppData\Local\virt-viewer\bin
) に移動します。debug-helper.exe
ファイルを実行して、GNU Debugger (GDB) をインストールします。debug-helper.exe
ファイルを実行して、SPICE デバッグを有効にします。debug-helper.exe remote-viewer.exe --spice-controller
debug-helper.exe remote-viewer.exe --spice-controller
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ログを確認するには、仮想マシンに接続します。GDB を実行中のコマンドプロンプトで、remote-viewer の標準出力と標準エラーが表示されます。