第1章 ユーザーポータルへのアクセス
1.1. ブラウザーおよびクライアントの要件
管理ポータルおよびユーザーポータルにアクセスするには、以下のブラウザーバージョンとオペレーティングシステムを使用できます。
ブラウザーのサポートは階層に分割されます。
- 階層 1: 全面的に検証済みで、完全にサポートされているブラウザーおよびオペレーティングシステムの組み合わせ。Red Hat Engineering は、この層のブラウザーに関する問題の修正に取り組んでいます。
- 階層 2: 部分的に検証済みで、正常に機能する可能性の高いブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層のサポートは限定されます。この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、Red Hat のエンジニアリングチームが修正を試みます。
- 階層 3: 未検証ですが、正常に機能することが予想されるブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層では、最小限のサポートが提供されます。この階層のブラウザーでは、Red Hat のエンジニアリングチームはマイナーな問題のみ修正を試みます。
サポート階層 | オペレーティングシステムファミリー | ブラウザー | ポータルアクセス |
---|---|---|---|
ティア 1 | Red Hat Enterprise Linux | Mozilla Firefox 延長サポート版 (ESR) のバージョン | 管理ポータルおよびユーザーポータル |
ティア 2 | Windows | Internet Explorer 10 以降 | 管理ポータルおよびユーザーポータル |
すべて | Google Chrome または Mozilla Firefox の最新バージョン | 管理ポータルおよびユーザーポータル | |
ティア 3 | 任意 | Google Chrome または Mozilla Firefox の旧バージョン | 管理ポータルおよびユーザーポータル |
すべて | その他のブラウザー | 管理ポータルおよびユーザーポータル |
仮想マシンコンソールには、Red Hat Enterprise Linux および Windows でサポートされているリモートビューアー(virt-viewer)クライアントを使用した場合にのみアクセスできます。virt-viewer をインストールするには、『Virtual Machine Management Guide』 の Installing supported Components を参照してください。virt-viewer をインストールするには、管理者権限が必要です。
SPICE コンソールのアクセスは、サポート対象外の SPICE HTML5 ブラウザークライアントを介して OS X などの他のオペレーティングシステムでのみ利用できます。
サポートされる QXL ドライバーは、Red Hat Enterprise Linux マシン、Windows XP、および Windows 7 マシンで利用できます。
SPICE のサポートは次の階層に分かれています。
- 階層 1: remote-viewer が完全にテストされ、サポートされているオペレーティングシステム。
- 階層 2: remote-viewer が部分的にテストされ、動作する可能性が高いオペレーティングシステム。この階層のサポートは限定されます。この階層のリモートビューアーの問題が生じた場合は、Red Hat のエンジニアリングチームが、問題の修正を試みます。
サポート階層 | オペレーティングシステム | SPICE サポート |
---|---|---|
ティア 1 | Red Hat Enterprise Linux 7 | Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降で完全対応 |
Microsoft Windows 7 | Microsoft Windows 7 で完全対応 | |
ティア 2 | Microsoft Windows 8 | spice-vdagent がこれらのゲストオペレーティングシステムで実行されている場合はサポートされます。 |
Microsoft Windows 10 | spice-vdagent がこれらのゲストオペレーティングシステムで実行されている場合はサポートされます。 |