2.9. 例:Python を使用した NFS データストレージの作成
Red Hat Virtualization 環境が最初に作成される場合は、少なくともデータストレージドメインと ISO ストレージドメインを定義する必要があります。データストレージドメインは仮想ディスクイメージの保存に使用されますが、ISO ストレージドメインはゲストオペレーティングシステムのインストールメディアを保存するために使用されます。
API クラスは、storagedomains という名前のストレージドメインコレクションへのアクセスを提供します。このコレクションには、環境内のすべてのストレージドメインが含まれます。storagedomains コレクションは、ストレージドメインの追加および削除にも使用できます。
注記
この例で提供されるコードは、リモート NFS 共有が Red Hat Virtualization で使用するために事前設定されていることを前提としています。使用するための NFS 共有の準備の詳細については、Red Hat Virtualization 『Administration Guide』 を参照してください。
例2.8 Python を使用した NFS データストレージの作成
この Python の例では、NFS データドメインを
storagedomains コレクションに追加します。Python に NFS ストレージドメインを追加すると、いくつかの手順に分類できます。
- Datacenter コレクションの
getメソッドを使用して、ストレージをアタッチする必要のあるデータセンターを特定します。dc = api.datacenters.get(name="Default")
dc = api.datacenters.get(name="Default")Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - ホストコレクションの
getメソッドを使用して、ストレージの割り当てに使用するホストを特定します。h = api.hosts.get(name="Atlantic")
h = api.hosts.get(name="Atlantic")Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - NFS ストレージドメインの
Storageパラメーターを定義します。この例では、NFS の場所192.0.43.10/storage/dataが使用されています。s = params.Storage(address="192.0.43.10", path="/storage/data", type_="nfs")
s = params.Storage(address="192.0.43.10", path="/storage/data", type_="nfs")Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow storagedomainsコレクションのaddメソッドを使用して、ストレージドメインの作成を要求します。Storageパラメーターに加えて、以下を渡す必要があります。- ストレージドメインの名前。
datacentersコレクションから取得したデータセンターオブジェクト。hostコレクションから取得したホストオブジェクト。- 追加されるストレージドメインのタイプ (
data、iso、またはexport)。 - 使用するストレージ形式 (
v1、v2、またはv3)。
これらのステップが組み合わされると、完成したスクリプトは以下のようになります。
add メソッド呼び出しに成功すると、スクリプトが出力されます。
Storage Domain 'data1' added (bd954c03-d180-4d16-878c-2aedbdede566).
Storage Domain 'data1' added (bd954c03-d180-4d16-878c-2aedbdede566).