第2章 マイナーリリース間の更新


2.1. Red Hat Virtualization Manager の更新

Red Hat Virtualization Manager の更新はコンテンツ配信ネットワーク (CDN) 経由でリリースされます。コンテンツ配信ネットワークから更新をインストールする前に、その更新に関連するアドバイザリーと、カスタマーポータル に掲載の最新版の『Red Hat Virtualization Manager リリースノート』および『Red Hat Virtualization Technical Notes』を必ずお読みください。

手順2.1 Red Hat Virtualization Manager の更新

  1. Red Hat Virtualization Manager マシンで、更新パッケージが利用可能かどうかを確認します。
    # engine-upgrade-check
    • 更新がない場合には、コマンドは No upgrade というテキストを出力します。
      # engine-upgrade-check
      VERB: queue package ovirt-engine-setup for update
      VERB: package ovirt-engine-setup queued
      VERB: Building transaction
      VERB: Empty transaction
      VERB: Transaction Summary:
      No upgrade

      注記

      更新があるにも拘らず、入手できない場合には、必要なリポジトリーが有効化されていることを確認してください。『インストールガイド』の「必要なエンタイトルメントのサブスクライブ」を参照してください。
    • 更新が利用可能な場合には、コマンドが更新すべきパッケージを一覧表示します。
      # engine-upgrade-check
      VERB: queue package ovirt-engine-setup for update
      VERB: package ovirt-engine-setup queued
      VERB: Building transaction
      VERB: Transaction built
      VERB: Transaction Summary:
      VERB:     updated    - ovirt-engine-lib-3.3.2-0.50.el6ev.noarch
      VERB:     update     - ovirt-engine-lib-3.4.0-0.13.el6ev.noarch
      VERB:     updated    - ovirt-engine-setup-3.3.2-0.50.el6ev.noarch
      VERB:     update     - ovirt-engine-setup-3.4.0-0.13.el6ev.noarch
      VERB:     install    - ovirt-engine-setup-base-3.4.0-0.13.el6ev.noarch
      VERB:     install    - ovirt-engine-setup-plugin-ovirt-engine-3.4.0-0.13.el6ev.noarch
      VERB:     updated    - ovirt-engine-setup-plugins-3.3.1-1.el6ev.noarch
      VERB:     update     - ovirt-engine-setup-plugins-3.4.0-0.5.el6ev.noarch
      Upgrade available
      
      Upgrade available
  2. setup のパッケージを更新します。
    # yum update ovirt\*setup\*
  3. Red Hat Virtualization Manager を更新します。engine-setup を実行すると、スクリプトは、ファイアウォールルールや PKI 証明書の更新、Data Warehouse データベースのバックアップなどの設定に関する質問を尋ねます。次にスクリプトは、ovirt-engine サービスの停止、更新パッケージのダウンロード/インストール、データベースのバックアップ/更新、インストール後の設定の段階を経てから、ovirt-engine サービスを起動します。

    注記

    engine-setup スクリプトは Red Hat Virtualization Manager のインストールプロセス中にも使用され、指定した設定値が保存されます。更新時には、設定のプレビューの際に保存された値が表示されますが、インストール後の設定変更に engine-config を使用している場合には、表示される値が最新のものでない可能性があります。たとえば、インストール後に engine-config を使用して SANWipeAfterDeletetrue に変更している場合、engine-setup による設定プレビューでは「Default SAN wipe after delete: False」と出力されますが、変更した値が engine-setup により上書きされるわけではありません。
    # engine-setup

    重要

    更新プロセスには時間がかかる場合があるため、更新プロセスが完了するまでの時間を計算に入れて、一旦更新を開始したらプロセスを停止しないようにしてください。
  4. Manager マシンのベースオペレーティングシステムおよびインストールされているオプションパッケージを更新します。
    # yum update

    重要

    いずれかのカーネルパッケージが更新された場合には、システムを再起動して更新を完了してください。
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