2.3. ホストの手動更新
Red Hat Enterprise Linux ホストは、通常の Red Hat Enterprise Linux システムと同様に
yum
コマンドを使用します。Red Hat Virtualization Host (RHVH) は yum
コマンドを使用して更新や追加パッケージのインストール、アップグレード後の永続化を行うことができます。yum
で定期的にシステムを更新して、セキュリティーやバグ修正がタイムリーに適用されるようにすることを強く推奨します。ホストの更新の手順には、ホストの停止と再起動が含まれます。クラスターレベルで移行が有効に設定されている場合は、仮想マシンは自動的にクラスター内の別のホストに移行されるので、ホストの更新は、ホストの使用率が比較的低い時間帯に実行することを推奨します。
ホストが属するクラスターには、ホストがメンテナンスを実行するのに十分なメモリーが確保されている必要があります。メモリーが十分に確保されていないクラスターで稼働中の仮想マシンがあるホストをメンテナンスに切り替えると、仮想マシンの移行の操作はいずれもハングして、失敗してしまいます。ホストをメンテナンスに切り替える前に、一部またはすべての仮想マシンをシャットダウンしておくと、この操作のメモリー使用量を削減することができます。
重要
更新の前に、クラスターに複数のホストが含まれていることを確認します。全ホストを同時に更新しないようにしてください。Storage Pool Manager (SPM) のタスクを実行するために、ホストが 1 台使用可能である必要があります。
手順2.3 ホストの手動更新
- 管理ポータルで ホスト タブをクリックして、更新するホストを選択します。
- Red Hat Enterprise Linux ホストの場合は、ホストマシンにログインして以下のコマンドを実行します。
# yum update
- Red Hat Virtualization Host の場合は Cockpit ユーザーインターフェースにログインして、Tools > Terminal をクリックして以下のコマンドを実行します。
# yum update
- すべての更新が正常に適用されるように、ホストを再起動します。
注記
imgbased ログをチェックして、Red Hat Virtualization Host 向けの追加パッケージの更新に失敗したものがないかを確認します。更新後にパッケージの一部の再インストールに失敗した場合には、そのパッケージが/var/imgbased/persisted-rpms
に記載されていることを確認します。足りないパッケージを追加して、rpm -Uvh /var/imgbased/persisted-rpms/*
を実行します。
Red Hat Virtualization 環境内のホストごとに同じ手順を繰り返してください。