第1章 概要
Python ソフトウェア開発キットのバージョン 4 は、Python ベースのプロジェクトで Red Hat Virtualization Manager と対話するためのクラスを集めたものです。これらのクラスをダウンロードしてプロジェクトに追加して、管理タスクの高レベルでの自動化を実現するため、さまざまな機能を利用できます。
SDK バージョン 3 は、今後サポートされません。詳細は、このガイドの RHV4.3 バージョン を参照してください。
Python 3.7 と async
Python 3.7 以降のバージョンでは、async
は予約済みのキーワードです。次の例のように、async=True
が原因でエラーが発生するため、以前はサポート対象であったサービスのメソッドで、async
パラメーターは使用できません。
dc = dc_service.update( types.DataCenter( description='Updated description', ), async=True, )
これは、パラメーターにアンダースコアを追加する (async_
) ことで解決できます。
dc = dc_service.update( types.DataCenter( description='Updated description', ), async_=True, )
この制限が該当するのは、Python 3.7 以降にのみです。前のバージョンの Python では、この変更は必要ありません。
1.1. 前提条件
Python ソフトウェア開発キットをインストールするには、以下が必要です。
- Red Hat Enterprise Linux 8 がインストールされているシステム。サーバーとワークステーションの両方のバリアントがサポートされています。
- Red Hat Virtualization エンタイトルメントのサブスクリプション。
ソフトウェア開発キットは、Red Hat Virtualization REST API のインターフェイスです。お使いの Red Hat Virtualization 環境バージョンに対応するバージョンのソフトウェア開発キットを使用してください。たとえば、Red Hat Virtualization 4.3 を使用している場合は、V4 Python ソフトウェア開発キットを使用してください。